…思っていた。この人はなぜ、テレビの中で、どこか自分のものではない笑顔で笑っているのだろうと。どこか、何かをはぐらかすような、笑顔。そこははたして、彼が本当に、心の底からいたいと願っている場所なのだろうか――。
 そして、高橋大輔は4年ぶりに競技者としてスケートリンクに立った。やはりそこにこそ彼の生きる場所があるのだった。
 ――貴方が、人生を、世界を愛せば、必ずや人生も、世界も、惜しみなく愛を与えてくれます。そうして愛し愛されている貴方を、人々は愛するのです。今日という日を決して忘れないで。私は決して忘れないから。貴方の魂が貴方自身に戻ってきた日。
 今の彼の真剣な顔が、彼らしくて、彼自身で、私はとても好きである。
2018-10-07 23:20 この記事だけ表示
 SPICEにレポート、載ります。
2018-10-07 23:19 この記事だけ表示