中塩美悠。浮かべ続けた晴れやかな笑顔が実に印象的。…スケートへの思いがあったから続けて来られた! 感謝しかない! と圧巻のラスト。

 十倉日和。彼女のことは、ショートのときから気になっていて、どう書こうか悩んでいた。ぽっちゃり体型である。どうしてもそこに目が行ってしまう。けれども。高いジャンプはド迫力、技術もある。性格もチャーミングな感じ。今後、さらなる個性が見られるのか、気になる存在。

 本田真凛。…ずっと涙を浮かべて観ていた。流れるような滑り。大輪の花が氷上に咲いたような瞬間のあるスピン。スケートと、ひいては自分と向き合う姿勢が真摯なものへとますます変わってきた。18歳、今いろいろなことに気づけてよかった! 未来は明るい。

 竹野比奈。後半、音楽に乗っていて、気持ちが非常に入っていた。ショートのときからちょっと気になっていたのは、もう少しメリハリがつくといいかなと。動きに流れがあるのと、流れていってしまうのとでは異なる。この動作は前の動作からの続きなのか、それともここから次へと続いて行くのか、若干?となるところがあり。

 本郷理華。見えない糸が全編にわたってぴんとはりめぐらされているような、気迫みなぎるプログラム。見入ってしまった。とてもよかった!

 大庭雅。魂の入り込みを感じたショートに続き、腕を柔らかく使えているのが◎。ところどころムラはあったものの、観ているこちらに音楽が伝わってくる演技だった。

 長縄和奏。ジャンプ高い! キレがある。「オペラ座の怪人」で、前半、手で仮面をつける振りは、やるならもっと明確に見せていった方が◎。15歳ながら実に堂々としていて、今後が気になる。

 細田采花。トリプルアクセル2本、きれいに決まった! ジャンプがこれだけ飛べて、後は伸びしろしかない。遅咲きスケーター、いいじゃない! 人生設計等いろいろあるだろうから、無責任に続けて! とは言えない。でも、やっぱり、世界でトリプルアクセルを跳ぶ姿が観たい。

 白岩優奈。音楽の変化も明確に表現されていて、緩急ついた演技が◎。

 青木祐奈。スケートに流れがあり、その中にジャンプが組み込まれていた。

 山下真瑚。女性ヴォーカルの『蝶々夫人』の歌声の広がりと共に、観ているこちらの心もふわっと広がっていく、そんな演技。とりわけ後半、ドラマティックでダイナミック。音楽が気持ちよく心に入ってくる。
 彼女については以前、「音になる」と書いた。この表現につき、もっと掘り下げていくべきだと、その演技に教えられる思い。おそらく、私がその音楽を感じるのと、演者がその音楽を感じて表現しているのと、シンクロ率が高いときにそのように感じるのだと思うのだけれども、そのメカニズムを自分でももっと探求していきたい。

 川畑和愛。後半ちょっと疲れてしまったけれども、長い手足を活かした大きな演技が氷上に実に映える。

 横井ゆは菜。音楽を感じようという強い思いと、芸を伸ばそうという貪欲さがうかがえる演技。

 紀平梨花。この日は、彼女本来の美しいスケート(グランプリファイナルのフリーについては、「心がストーム」と書こうかと一瞬思った)。
 美は心から生まれる。すばらしい才能をもっているのだから、その心を安定させないと! 揺れるのはわかる。繊細だから。繊細だからこそ美も表現できるわけで。でも、まずは心の安定。
 演じる場でのやつあたりは本当にお勧めしません。芸が崩れる。そして、その立て直しに時間がかかる。それは、その場が、そうすべき場ではないからなのだろうと思う。私は、職業柄、芸をしていない人には怒る。そして、芸をするんだったら、じゃあ…と、怒りはすぐに消える。しかし。神様に別のお考えがある場合――美は本来、神様に捧げるものとして始まったところもあるわけで――、何が起こるか私にもわからない。

 樋口新葉。フリーじゃなくてショートだったんじゃ…というくらい、あっという間の演技。ひりひりとしたヴィヴァルディの音楽とあいまって、すさまじい緊迫感。シャープに、タイトに、引き締まった演技。貴女は、いろいろ鋭い。これから未来に向けて、大人の女性同士、深い対話をしていきたい。祈、怪我完治〜!

 三原舞依。テーマは“天使”。――ときに、空に舞い上がっていくような演技。
 天使もいろいろあると思う。失敗もするだろう。悪魔と闘わなくてはいけないし、そのためにも強くなくてはならない。例えば、宝塚歌劇のモットー「清く正しく美しく」は揶揄されがちだけれども、しかし、それは、決して「清く正しく美しく」あるばかりではない世界で敢えての「清く正しく美しく」だと私は思うものである。
 この日、演技のラストで彼女が至った境地は、トップ選手でもなかなか到達し得ない次元だと思う。スケートの天使!

 宮原知子。途中でじわっと涙がこみあげた。タンゴと共に解き放たれていく心。超絶美のスピン。彼女は自分で答えを出しつつある。それを一緒に見届けに行く。
2018-12-24 21:37 この記事だけ表示
 高橋大輔は、空気になる。私を取り巻くその空気に、次第に浸食されていく…。
 …劇場で舞台を観ていて、舞台上の演者が空間を歪ませるのは何度か体感したことがある(すべて同一人物による)。しかし。全日本選手権大会会場とあひるの自宅、空間の離れた状態で、テレビのブラウン管(うちはまだブラウン管です)を通してこちらにまでやって来るほど空間を歪ませた人は、貴方が初めてです。そうしてやってきた上で、心に伝えてくるのではなく、耳元でささやく、言葉。
 そんなことができる人がこの世にいるんだ…と、茫然。隣で観ていた夫も絶句。
 引退してからこのかた、貴方が日本舞台芸術界をウロウロ(ごめん、そういう風にしか見えなかった!)しているのはわかってました。熊川哲也芸術監督にインタビューしてあっさり返されているのも見ています(芸術監督は、あれほど弁が立つのに、言葉のない世界での美を追求する、そういう人なんです)。…わかっていてなぜ、頑なに関わっていこうとしなかったか。それは、今振り返ってみれば、そんな貴方に何とはなしに歯がゆさを感じていたから、でしょうね。
「ちょうどそのころ、男子フィギュアスケートの高橋大輔選手がバンクーバーオリンピックで銅メダルを獲得したけれども、そのフリーでのプログラムで表現された世界と同じである。映画『道』の楽曲にのって舞われたあのプログラムは、高橋自身が、これまで生を尽くして賭けてきたフィギュアスケーターとしての“道”を描き出していた。何度も何度も困難に出会い、くじけそうになり、それでも決してフィギュアスケートという表現手段から逃げなかったこと。彼自身の人生が氷上にそのまま描き出されたあの舞は、“芸術”だった」
 2010年6月に書いた文章(http://daisy.stablo.jp/article/448444534.html)。貴方は今また、その“道”を追体験している。そうして、愛を、魂を、自分を取り戻した。
 ――そして、今度はどこに行くのか。
 願わくば、共に歩く道であることを!
2018-12-22 23:17 この記事だけ表示
 凝縮され切った刹那。…ああ、涙を浮かべて見守っていたとも!
 これまで観てきた中で一番の、会心の演技。集中力! それです、その境地。最後の方で、わかったはず。今日、貴方は一歩、大きな階段を昇りました。
 ただし。無理禁物!
2018-12-22 23:16 この記事だけ表示
 29人全員観ましたが、男子もなかなかの個性派揃い〜。その中でとりわけ印象に残った選手の演技について。

 社会人スケーター、山田耕新。第一グループ一番滑走で大いに盛り上げる。楽しそう! そんな姿を観ているのが楽しい! いろいろなことを飲み込んだ、大人の男の余裕。

 島田高志郎。少女漫画で、…この等身バランス、よすぎて、さすがに現実離れしてないですか…と言いたくなる絵がたまにありますが、それを現実化したスタイルのよさ。…降りて来ないんじゃ…と思うくらい高いジャンプ。この先、音になっていけそうな表現力。拍手。

 壷井達也。曲は「Your Song」。16歳とは思えないような老練な演技がしみじみ心に伝わり、涙がにじみ。

 笹原景一郎。フィギュアスケートをやっていてよかった! とのあふれん喜びと、その楽しかった世界を去るにあたってのさみしさと。愛おしい世界を抱きしめるような演技が心を打つ。

 日野龍樹。みなぎる気迫。せつなさと闘志。一緒にまだまだ一花咲かせましょう!

 中野耀司。音楽を表現しようとするものすごい気迫が伝わって。髪型はいささか重い感じ。

 三宅星南。レーサーになりきって、男の子の世界を楽しく伝える。もっと観てみたい人。まだ上に行けます!

 鍵山優真。観ていて小気味のいいスケート! 15歳と思えないほど練れた表現。

 佐藤洸彬。キレがあって豪快。彼の目指す“舘ひろし”が表現されているかどうかはよくわからなかったけれども、先の「NHK杯」より男の色気は格段に増していた。

 田中刑事。魂の咆哮。激しい熱情。しなやかなスピン、その際、上げた手の表現がアンニュイ。

 友野一希。彼の創り出す世界にたゆたうひととき。

 山隈太一朗は実に個性派!

 山本草太。端正で雄大な演技。表情が若返った!

 明日夜は所用により、更新は後日の予定。
2018-12-22 23:15 この記事だけ表示
 29人全員観ましたが、第一グループから実に見応えあり。…動きが汚いなあ…と感じる人が一人もいなくて、日本、レベル高し。とりわけ印象に残った選手の演技について。

 横井ゆは菜は、自信をもって滑れているいいところと、…あまり自信がないのかな…というところがあり、そのムラが解消されていけばいい感じ。
 
 川畑和愛。惚れました。大きな滑りとジャンプで、ダイナミックさとなめらかさとが共存。音の捉え方も◎。魅了された。

 細田采花。大人のトリプルアクセル!!! 

 中塩美悠は、途中、…落ち着いて〜とも思ったものの、気合半端なし。

 長縄和奏。勢いあり。三拍子の音楽をもっと意識して滑るといいなと思ったけれども、あまり見たことのないタイプでおもしろい存在。

 三原舞依。…あんな風に滑れたら楽しいだろうな、と…。表現に緩急がついていて、うっとり、入り込める演技。

 坂本花織。ダイナミックでかつやわらかな演技の中に、繊細さを感じさせて。

 山下真瑚。彼女の音楽性はやはりとても魅力的!

 樋口新葉。観ていて痛快! キレッキレで思い切りのいい演技に非常に引き込まれた。力も、抜けるべきところは抜け、入るべきところは入り、17歳ながら貫録さえ感じさせて。演じる能力が高い人だと思う。観終わって思わず拍手。

 本田真凛。化けた。アイドル真凛より大人の真凛◎◎◎。華やかで妖艶、大人の女性の表現に大いに可能性を感じさせて、ジャンプが完成していくという二年後、三年後の将来がますます楽しみに。

 宮原知子。…私は大丈夫です(悲しいかな、職業柄、慣れています)。動きはもっと大きくしていけるとも思うけれども、今日の貴女は魔物に打ち勝ったではないですか。

 今日、いまいち演技が楽しめなかった選手は、明日の男子ショートプログラムの高橋大輔の演技を観ましょう!
2018-12-21 21:42 この記事だけ表示
 やっと観られた〜。

 アリョーナ・コストルナヤは本当に滑りが美しい…。宝塚星組組長・万里柚美似の美女。

 チャ・ジュンファンは…個性を出さなくていいのだろうか…それとも、ああすることが彼の個性なんだろうか…。

 エリザベータ・トゥクタミシェワ。彼女の内なる美が自然に出てきて、そうなると、セクシーなだけではない、かっこいい女性が顕れてきて。仲間として、貴女の力が大いに必要です!

 アリーナ・ザギトワ。曲は「I’m A Survivor」。フリーはイエローかなと一瞬思ったのだけれども、あの戦法を考えてきたところが逆に、彼女の成長の現れではないかと…。頑張れ! Be a survivor! たばこ工場を飛び出して「自由!」と叫ぶのが『カルメン』!

 宇野昌磨。曲はハリー・コニック・ジュニアの「Time After Time」。…紳士がああ手を差し伸べてきたら、女性としては、その手を取って、星が瞬く夜空の下、赤いロングドレスの裾をエレガントにひるがえして、一緒に踊りたいというものです。

 ネイサン・チェン。この日のスピンも美しかった。もっといろいろな彼の魅力が観たい!!!

 来週の全日本選手権、男子も女子も楽しみ!
2018-12-15 23:19 この記事だけ表示
 12月10日19時、東京オペラシティコンサートホール。
 第1部。オープニングの『オペラ座の怪人』の「マスカレード」に続き、「ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ」(デュエット相手はオペラ歌手の林正子)の前奏が流れ始める。そして登場した岡幸二郎の第一声で、…なぜだか、涙がすぐさまあふれ出すのだった。仮面をつけているわけではないのに、つけているようにしか見えない、そのたたずまい。知られたいのか知られたくないのか、怪人の、その内奥。…殺される!、 そう思った――歌声に…殺される! と思ったのは、「エリザベート TAKARAZUKA20周年 スペシャル・ガラ・コンサート」で、一路真輝のトートが歌った「最後のダンス」を聴いて以来かもしれない――。まるで金縛りに遭ったように、ぶるぶる震えながら、涙を流し続けていた。アンドリュー・ロイド=ウェバー版『オペラ座の怪人』にせよ、モーリー・イェストン作曲の『ファントム』にせよ、劇場に棲まう怪人の物語には、芸術における忘我、エクスタシーの瞬間が如実に捉えられ、表されている。続く「ミュージック・オブ・ザ・ナイト」。――そのとき、その場に、岡ファントムと自分と、二人しかいないような、そんな感覚に囚われた――。
 岡のトニー、島田歌穂のマリアで聴く『ウエスト・サイド物語』の「トゥナイト」。――コンサートだから、舞台装置はない。けれども、歌声を聴いていると、星がぱああっと夜空一面にきらめく、恋に心躍る瞬間があるのだった。『オペラ座の怪人』にしても、『ウエスト・サイド物語』にしても、…こういう曲だったのだ…と、改めての発見が多い。
 第2部。『ミス・サイゴン』から「命をあげよう」、そして「ブイ・ドイ」。岡は、「命をあげよう」で、母になる。そして、「ブイ・ドイ」では、父になる。母なる愛と、父なる愛とが、岡幸二郎という一人の人間の中に在る――その目まぐるしい変化に、聴いているこちらも心忙しく(笑)ついて行かなくてはならない。「命をあげよう」を聴きながら、私は、神に、自分の無力さについて祈っていた――力がまだまだ足りないために、自分が幸せを願うすべての人々に幸せをもたらすに至ってはいません…と。
 そこから『レ・ミゼラブル』の楽曲へと続いて行って、アンコールは「ワン・デイ・モア」。キャスト全員での力強い歌唱に、またもや、…自分でもすぐには理由のわからない涙がとめどなくあふれ出す。――それぞれの想いを抱える人々。その想いの交錯で、この世界は成り立っている。そんな世界の中で、人は生きる。一日、一日を生きる。今日も生きた。明日はわからない。でも、きっとまた生きる。死が訪れる、その日まで――。
 竹本泰蔵指揮の東京フィルハーモニー交響楽団のサウンドとあいまって、いい意味で、実に破壊力の高いコンサートである――ナンバー一つ一つが、宝石箱の中できらきらと輝く宝石のようである。そして、ゲストの楽曲を含め、構成が巧みに練られている。例えば、林正子によるオペラ『蝶々夫人』の「ある晴れた日に」に続き、『蝶々夫人』を基にした『ミス・サイゴン』の「命をあげよう」が流れ、「ブイ・ドイ」から『レ・ミゼラブル』の「ブリング・ヒム・ホーム」への流れは、父なる愛でスムーズにつながっていく。ピアノ・アレンジが美しい『キャッツ』の「メモリー」と、一世を風靡した『レ・ミゼラブル』の「オン・マイ・オウン」とで、まったく異なる表情を見せる島田歌穂。石井一孝が直球勝負で聴かせる「ブリング・ヒム・ホーム」。マイクをもってのミュージカル・ナンバーとオペラ・アリアの両方を歌った林正子は、「ワン・デイ・モア」ではなんとテナルディエ夫人パートに挑戦。そして、あんなにおもしろい人だったとは! 彼女だけではない、全員からおもしろさを引き出す岡のホストぶり。歌に泣き、トークではいっぱい笑って…。
 先月上旬に取材させていただいた際(https://spice.eplus.jp/articles/216950)、私は途中で岡さんに、「泣いていいですか」と聞いたのだった――心打たれる瞬間があったから。結局、泣きはしなかったけれども、でも、そのとき泣きたかった気持ちが、この夜の彼の歌声によって、昇華されて、天へと立ち昇ってゆくようで…。そして取材の際、岡さんと私は、…この年齢まで生きたら、もう絶対、これから先の時間を無駄にしたくないですよね…という話で盛り上がっていたのだった。歌の力。ミュージカルの力。ミュージカルだからこそ可能となる美。これから先、ぜひ一緒に闘わせてください!
2018-12-13 23:55 この記事だけ表示
 放映順。

 ジュニア。
 アリョーナ・コストルナヤ。15歳で演じる、等身大のジュリエット。運命に生きる少女を体現していた。
 アレクサンドラ・トゥルソワは栄養をとってほしい。そして心も心配。

 シニア。
 何じゃこの大荒れの女子フリーは〜〜〜!!!
 
 ソフィア・サモドゥロワ。後半のアップテンポなところは楽しく観られた。
 
 坂本花織。
 深く優しい思いやり、本当にありがとう。
 …人間だから、もちろん、つらいよ! ときどき。フィギュアスケートのシーズンが始まって、観ていて楽しいし、書いていて楽しいし、毎週、本当に楽しく過ごしていたから、すっかり忘れていたけれども、夏も割とつらかったし、そう言えば、昨年秋、バンクーバーに出張したときも、つらいことがあったばっかりで、隙あらば一人で泣いていた…。ただし。そこは大人のプロだから、毎日、完璧に仕事をこなした上で。「フォールス・クリーク・フェリー」に乗って、海から飛んできた鳥を、無になった心で眺めていたことを、今日のあなたの演技で思い出した――今日のあなたの演技は、観ていて、最初から最後まで、心臓がきゅーっと、きりきりと締めつけられるようだった…。でも、つらいその瞬間には、そのことはできるだけ文章に書かないようにしている。それは、読んでくれている人には関係のないことだから。そして、つらい経験をくぐり抜けた後は、…後から同じような経験をした人を、これで励ますことができるな…と思って生きている。
 大人の女性同士の話でした。

 エリザベータ・トゥクタミシェワ。
 実は、心の中で、ひそかに“トゥクタミ姐さん”と呼んでいた。そして今日、姐さんは、肩の力が抜けて、全開だった! スケートを全身で楽しんでいた。だから、観ていてとっても楽しかった! 姐さん、その心意気!!! さすが、21歳にして、「人生の浮き沈みを経験してきた」と語るだけある。何歳になろうが、好きなだけフィギュアスケートを続けて行ってください!

 以上!
2018-12-09 23:59 この記事だけ表示
 放映順。

 島田高志郎。ステップシークエンスがよかった。どこか、せつない慕情のようなものを感じて。長い手足を活かせばもっとダイナミックに見えてくると思うし、決めるところはきちっと決めるとなお良し。あひるはタンゴを聴くと、内面がカッと燃え上がるのを感じたりするのだけれども、彼が「ブエノスアイレスの冬」の音楽をどう感じて滑っているのか、全日本選手権での演技に期待。

 ネイサン・チェン。…観てるんだけどね! そして、彼のスケート愛に、今までになく心打たれた。正直、昨シーズンまでは、…ヴァン・ヘイレンの「Jump」か、ポインター・シスターズの「Jump (For My Love)」で滑ってくれると楽しめそうだなと思っていた――と言うと、夫が必ず「♪とんで とんで とんで とんで とんで とんで とんで とんで とんで まわって まわって まわって まわる」(円広志『夢想花』)を提案してくるのだが、いや、それ日本語の歌だしね…と。でも、最近はまったくそのようには思わなくなってきて、今日の演技もジャンプよりスピンの美しさに見入っていた。あなたは美の仲間です!

 宇野昌磨。後半、集中していて、非常によかった。
 …何に美を見出すか、どんな美を体現し得るか、それは本当に人それぞれであって、私もすべてのツボを知り尽くしているわけではまったくない。けれども、一人一人が心にある美を持ち寄っていけば、この世界はもっと美しいところになっていくのではないか…という信念があるから、一人でも多くの人の内なる美について知りたいと日々願い、努力し、そうして知り合った人々を仲間として、これからも歩み続けたいと思っているものであって。だから、自分の中にはそれがないんじゃないかと思わないで、これからも一緒に見つけていこうではないですか。
 それと。四回転ジャンプもいろいろな種類が跳べた方が有利なように、伝える想いもいろいろな種類があった方がいいな…と。想い一本だけだといつか限界が来る(スケートではないところで、そういう例を知っているので)。何だっていいと思う。好きでしているゲームがどんな風に楽しいかとか、そのゲームとスケートとの共通点、相違点とか。もしかしたら、その中に美のツボが見つかるかもしれないし。
 さらに話を広げていくと。さまざまなフィギュアスケーターがいて、それぞれがそれぞれの魅力を発揮している、そういう方が、観る側にとっても間口が広くて入りやすい。芸術表現にひかれる人もいれば、ジャンプの高さに魅力を感じる人もいるわけで。肝心なのは、「この競技、こんなおもしろさも、こんなおもしろさもあるんだ!」と、一人でも多くの人に思ってもらえることではないかと。大丈夫、宇野昌磨には宇野昌磨にしかない魅力がちゃんとあります!
2018-12-08 23:20 この記事だけ表示
 掲載されています。ミュージカル愛にあふれた岡さんのお話、めちゃめちゃおもしろいです! コンサートは12月10日開催〜。

https://spice.eplus.jp/articles/216950
2018-12-08 23:09 この記事だけ表示