一週間が早い〜。週に一度、必ず楽しみがめぐってくるって、いいな。
 明治と昭和のストーリーの重ね方、交錯のさせ方が巧いなと思って観ていた今回。わらじじゃなくて足袋で走る! と決意する金栗四三(中村勘九郎)。実はあひるの曾祖父、すなわち母の祖父は会津若松の足袋職人。その先祖は東京の「大野屋」で修業した職人だったそうな。それゆえ、足袋屋のシーンで「懐かしい〜!」と、母。腕のいい職人だったそうで、曾祖父が作った足袋は実に足にぴったりフィットしたとのこと。その次男、すなわち祖父は、資産家から支援を受け、飛び級を経て旧制第二高等学校(宮城県仙台)から東京帝国大学に進み、電線会社に就職、第二次世界大戦勃発時は出張でドイツにいた模様(祖父の名で検索すると出てくるその電線会社の社史による)。それにしても。父方も母方も祖父は理系で、名前で検索すると何やら難しそうなタイトルの博士論文がそれぞれ出てきたりするのに、孫娘はまったく理系のセンスがないのはこれ如何に。…と、時代が近現代だと、自分のルーツを重ね合わせられるおもしろさが。
2019-01-27 23:21 この記事だけ表示
 明日27日、東京国際フォーラムホールCで初日を迎える『ベルサイユのばら45』公演プログラムで、監修の植田紳爾さんと、原作者の池田理代子さんのインタビュー原稿を担当しています。初演の際の皆の必死な思いを語ってくださった植田さん、…この人の中にオスカルとマリー・アントワネットがいる!…と深く感じさせてくださった池田さん、お二人にうかがったお話は、心の永久保存版です。植田さんの取材の際、不思議な運命のめぐりあわせも感じた話は、また後日。
 そして本日、ゲネプロを見学してきましたが、実に盛りだくさんで見どころたっぷり! 熱く熱く盛り上がる舞台、その歌に泣き、踊りに手拍子し…。植田さんがインタビューで、これまでにご観劇くださったお客様お一人お一人への感謝ということを語っていらっしゃったのですが、このような作品が世に生み出され、それを通じて、多くのスタッフやキャスト、そして『ベルサイユのばら』を愛するすべての人たちと心つながれることに感謝しかないなと…。来週の本公演観劇も楽しみ!
2019-01-26 22:27 この記事だけ表示
 本日夜の部(18時半、日生劇場)観劇。こんなにもこの作品に共感できるとは、5年前の初演を観たときには思わなかったなと…。人間、長く生きてみなくてはわからないもの。愛と赦しの物語に、音楽もひときわ心に沁みて。頭と心を整理したく、しばしの間、観劇のおともに、作品に寄せて昨年、ファントム役の石丸幹二さんにさせていただいたインタビュー記事をお楽しみいただければ。

https://spice.eplus.jp/articles/197498
2019-01-24 22:59 この記事だけ表示
 掲載されています。WEB版はこちら。

https://ebravo.jp/archives/51041

 神奈川県民ホール大ホールのロビーで取材させていただいたのですが、「この空間でも芝居がやれそう」と、アイディア尽きせぬ模様でした。
2019-01-21 21:49 この記事だけ表示
「♪逢いたかばってん逢われんたい〜」
 すっかり覚えてしまった「自転車節」。テーマ音楽も軽快で好きです。
 金栗四三(中村勘九郎)の長兄、実次役の中村獅童の演技がしみじみいいな…と思って観ていた。一家の長として、いろいろなことを引き受ける男。自分は教育を受けなくても、弟には受けさせてやりたい、そして偉い人になってほしいと願う、懐の大きな兄。
「…九州の親戚を思い出す…」
 隣で夫がつぶやくのだった――夫の父は佐賀県出身である。そして、夫の祖父は、金栗四三と同じ東京高等師範学校に合格するのだけれども、近くにいてほしい…との母親の願いを受けて、泣く泣く東京行きをあきらめ、佐賀県師範学校に進学。佐賀県女子師範学校出身の祖母と出会い、夫の父が生まれたという。大河ドラマと並行して知る、夫のファミリー・ヒストリー。
 ちなみに、天狗倶楽部の三島弥彦(生田斗真)の父、三島通庸はと言えば、“土木県令”として日本の近代建築史でたびたび名前を見かける人。あひるも、一昨年山形に出張した際、彼が建てさせた「旧済生館病院本館(山形市郷土館)」や「旧山形県師範学校(山形県立博物館教育資料館)」といった擬洋風建築を見学〜。ちなみに、教育資料館の隣にある「旧山形師範学校音楽練習室(山形北高等学校講堂)」は、実にいい感じの廃墟なり。
 今回の落涙ポイントは、汽車で東京へ向かう四三を、幼なじみのハイカラさん、春野スヤ(綾瀬はるか)が自転車に乗って追いかけるシーン。…せつない。
夫「…明治にこの客車では新しすぎる…!」
 …妻は近代建築好き、夫は鉄道好きなのであった。着眼点が違って、二倍楽しい今年の大河。
2019-01-20 23:06 この記事だけ表示
 ちょっと時間が経ってしまいましたが、やっと落ち着いて観られました。

 川畑和愛。演技に流れがあり、音楽の高まりと共に、観ているこちらも気持ちが高まって。

 壺井達也。雄大な世界が広がってゆく演技。美しいスピンが、釣り竿のリールを思わせる。その回転に、心ががーっと巻き込まれ、巻き取られてゆくような。

 島田高志郎。曲は「ADIOS」。「あばよ!」的な、シャープな腕の動き。

 横井ゆは菜。すべてを捧げて、しっとり、大きな世界を表現しようとする意志を感じさせて。

 友野一希。この日はちゃんと演技を楽しんで滑っているのが感じられて、安心した。

 三原舞依。
 大人の女性同士、強く、たくましく、2019年も共に頑張っていきましょう!

 宮原知子。曲は「キュリオス」。『キュリオス』のマジカルに楽しい舞台が眼前に浮かぶような、コケティッシュで楽しい演技。
 アンコールは「小雀に捧げる歌」。――誓い。昇華された気持ちは、美!

 田中刑事。「ジョジョの奇妙な冒険」。彼の演技に、“ジョジョ立ち”を学ぶあひる。リーゼントもばっちり決まり、長い手が氷上に映える。ノリノリの演技が、水を得た魚のよう。
 アンコールは「ウィリアム・テル序曲」。ステップで見せる浮遊感に、高揚。――年末年始、考えていたのだけれども、スイスを独立に導いた伝説の英雄を描いたロッシーニのこの曲は、今の彼にぴったりではないかと。己が為すべきことを知った人間は、内なる光で美しく照らされる。今の田中刑事は、その覚醒の光で輝いている。

 紀平梨花。
 私は、彼女の美しいスケートが、大好きである。
 アンコールの「A Beautiful Storm」は、世界を清めんと舞う巫女を思わせて。

 高橋大輔。
 …彼がどうして、気配になったり、空気になったり、空間を歪ませたりするのか、この日の演技でちょっとわかりかけてきたような。
 世界の誰でもない、自分自身と、自分のスケートを強く信じて!
 アンコールの「マンボ」は大変楽しく。

 坂本花織。演技を観るたび、氷上の彼女はますます大きく見えるようになってゆく。風格。音楽と共に弾む、その心。アンコールは「ピアノ・レッスン」。――私の目に映っているのは、海辺の孤独な少女なのか、その少女が見ている鳥なのか、それとも、その少女の心の風景なのか――。そう思ったら、やっぱりまた泣いていた。

 それにしても、「全日本選手権2018」、楽しかったな…。日本全国から集ったフィギュアスケーターたちが、どんな思いでリンクに立っているのか、一人一人の、その熱い心にふれられて。12月17日の時点で年内締切原稿が7本あって、あひるピンチ! と内心かなりあせっていたのだけれども、何とか大晦日まで突っ走ることができ。2019年もどんな演技に出逢えるのか、楽しみ!
2019-01-14 23:25 この記事だけ表示
 年末の疲れを引きずったまま突入した2019年、その正月ボケを吹っ飛ばすような、月組新トップ娘役・美園さくらの演技なのだった。
「あんた、いいとこあるじゃない!」
 出会い頭にいきなり、そう肩を叩かれたような。面食らって、肩を叩き返すのを忘れてしまうような(笑)。
 ヒロインを務めた昨年の『雨に唄えば』でも、舞台上、ぱあっとはじけるような勢いをもった娘役だなと。そして。トップ娘役の立場で臨む舞台では、はじけ方さらに半端なし。いい意味で、客席への攻撃力、破壊力満点である。よけいな自意識の一切がないから、観ていて清々しい。そして実にセクシーである。突き抜けている。おもしろすぎる――表情は、もっとやわらかくしたら、もっと魅力的だと思うけれども。プレお披露目公演からこう来たか! うれしくなって、フライングで拍手を入れる始末。蒼乃夕妃、愛希れいか、そして美園さくら。トップ娘役の地平がどんどん拓かれてゆく月組なのだった。
 そんな全力投球の美園を真正面からどんと受け止めて、トップスター就任3年目、珠城りょうの包容力もいや増すというもの。その歌唱に、背中に、ときに哀愁すら感じさせて。フィナーレで男役陣を率いる姿にも貫録あり。
 レナード・バーンスタイン作曲による、1944年初演のブロードウェイ・ミュージカルである。ニューヨークでつかの間の休暇を楽しむ三人の水兵たちの、つかの間の恋。その恋のお相手の一人を演じて、白雪さち花が大活躍である。『瑠璃色の刻』(2017)ではフランス王妃マリー・アントワネット役として堂々たる演技と歌唱を披露して場をさらい、昨年の『エリザベート』では娼館の主、マダム・ヴォルフ役。「♪タチアナはダイナマイト〜」と歌うお勧めソングに、…一番ダイナマイトなのはマダム・ヴォルフ自身なんじゃ…と思わせる、パンチの効いた歌声。そして今回、気に入った水兵をお持ち帰りしてしまう女タクシー運転手ヒルディ役。バックの映像ともマッチしためちゃくちゃな運転っぷり! 演技でここまで崩しても、その舞台姿が決して崩れないのは、白雪の娘役芸が強固だからである。
 月組に、輝月ゆうまみたいに重厚でダンディな男役がまた一人…と正月ボケの頭で観ていたら、はたしてそれは、これまでとはまた違った声色と個性を開拓した輝月ゆうまなのだった。婚約者の奔放っぷりにとことん物分かりのよさを発揮して見せるとぼけたおかしみ。珠城&美園、新トップコンビのデュエットダンスでは、二人への熱いエールにあふれたカゲソロを披露。大丈夫、月組の未来は明るい!
2019-01-14 23:20 この記事だけ表示
 新春の必須参加イベント「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」(京王百貨店本店)で調達した駅弁を前に、18時にはテレビの前にスタンバイ〜。
 …何だか毎回泣いており。
 子役の実に自然な演技がよかった。そして、海軍兵学校受験に失敗したときに、主人公金栗四三役の中村勘九郎が見せる、情けなさとやるせなさと哀しさとが入り混じった、あの表情。水垢離シーンでは、何とはなしに、蜷川幸雄演出『ハムレット』(2015)で水垢離していた平幹二朗のクローディアスを思い出し。ちなみに、あひるの父の実父は、山口県宇部市で医者として開業する前、熊本医科大学で教えていたので、熊本も何となく縁を感じる地。
 浅草のシーンで必ず登場する、浅草十二階こと凌雲閣。去年、工事中に、遺構の赤レンガが出てきたとニュースになっていましたね。そして、語り手の古今亭志ん生(ビートたけし)の若き日の姿、美濃部孝蔵(森山未來)が、橘家圓喬(松尾スズキ)に弟子入りする! と決意。
 …と、仕掛けもあれこれ明らかになってきたところで、主人公金栗四三はいよいよ東京へ。終わった瞬間、早く続き〜と思うせっかちなあひるであった。大河ドラマという、一年の、言わば長いマラソン。脚本・宮藤官九郎はじめ皆々様、頑張って〜! あひるも2019年、一緒に走り抜けまする。
2019-01-13 23:29 この記事だけ表示
 去年からかなり楽しみにしていた『いだてん』の初回、おもしろかった!&涙涙涙。
 まだ高速道路が空を覆っていないころの日本橋と、そのたもとに建っていた辰野金吾設計のレンガ造りの大栄ビルが映るオープニングから、近代建築好きとしては大昂揚〜。そして、「オリンピック」という単語すら日本で知られていなかった時代、日本人も参加しよう! と決意する嘉納治五郎の信念に共鳴。観ながら、昨年、平昌五輪を見ていてあれこれ感じたことを思い出していました。最後の最後で主人公・金栗四三が登場するという構成にもわくわく。個人的には、「早せ田」とゼッケンに書いてマラソン予選会に参加していた車引きの清さんがどうなったのか、気になる。来週以降も楽しみに観ます!
2019-01-06 22:29 この記事だけ表示
 とても美しいヴィジョンを観た!!! そして、いまだかつてないセクシーな魅力。
 何だか、不思議なくらい、年末考えて書き記していたことと重なるところの多い作品でした。公演は明日から東京芸術劇場プレイハウスにて〜。
2019-01-04 22:13 この記事だけ表示