「♪逢いたかばってん逢われんたい〜」
 すっかり覚えてしまった「自転車節」。テーマ音楽も軽快で好きです。
 金栗四三(中村勘九郎)の長兄、実次役の中村獅童の演技がしみじみいいな…と思って観ていた。一家の長として、いろいろなことを引き受ける男。自分は教育を受けなくても、弟には受けさせてやりたい、そして偉い人になってほしいと願う、懐の大きな兄。
「…九州の親戚を思い出す…」
 隣で夫がつぶやくのだった――夫の父は佐賀県出身である。そして、夫の祖父は、金栗四三と同じ東京高等師範学校に合格するのだけれども、近くにいてほしい…との母親の願いを受けて、泣く泣く東京行きをあきらめ、佐賀県師範学校に進学。佐賀県女子師範学校出身の祖母と出会い、夫の父が生まれたという。大河ドラマと並行して知る、夫のファミリー・ヒストリー。
 ちなみに、天狗倶楽部の三島弥彦(生田斗真)の父、三島通庸はと言えば、“土木県令”として日本の近代建築史でたびたび名前を見かける人。あひるも、一昨年山形に出張した際、彼が建てさせた「旧済生館病院本館(山形市郷土館)」や「旧山形県師範学校(山形県立博物館教育資料館)」といった擬洋風建築を見学〜。ちなみに、教育資料館の隣にある「旧山形師範学校音楽練習室(山形北高等学校講堂)」は、実にいい感じの廃墟なり。
 今回の落涙ポイントは、汽車で東京へ向かう四三を、幼なじみのハイカラさん、春野スヤ(綾瀬はるか)が自転車に乗って追いかけるシーン。…せつない。
夫「…明治にこの客車では新しすぎる…!」
 …妻は近代建築好き、夫は鉄道好きなのであった。着眼点が違って、二倍楽しい今年の大河。
2019-01-20 23:06 この記事だけ表示