先週、九段下の「昭和館」の前を通りかかり、特別企画展「日本のオリンピック・パラリンピック〜大会を支えた人々〜」にふらっと立ち寄ってみたところ、これが、『いだてん』好きのためにあるような好企画! 金栗四三コーナーには子供用運動足袋。「前畑ガンバレ」の実況中継が録音されたレコード。幻の1940年東京大会へ沸く中で作られた、運動している子供の柄が施されたモダンな着物。そして、1964年東京大会関連展示。名グラフィック・デザイナー亀倉雄策の手によるポスターが、躍動感と迫力があってとてもかっこいい。展示を見ている間中、頭の中をずっと『いだてん』のテーマ曲が流れていました。子供のころカナダに住んだということもあり、オリンピックといえば冬季大会の思い出の方が断然多いあひるですが、2020年東京大会に向けてやっとちょっと気持ちが盛り上がってきました。企画展は5月6日まで〜。表に出ると、千鳥ヶ淵にはまだ桜の花が。今年の桜はあちこちでまだまだ長持ちしていて、そのたくましい生命力に元気をもらっており。
 さて、十五回目〜。金栗四三(中村勘九郎)に縁談持ち上がる。相手は庄屋の跡取り、池部重行に嫁入りしていた幼なじみのスヤ(綾瀬はるか)。息子重行に先立たれた池部幾江(大竹しのぶ)は、死にたいと思いつめたとき、生きようとするスヤの姿を見て、自分はこの嫁と一緒に生きていきたいと思ったと語る。大竹しのぶの演技の圧倒的な説得力。あひる、スヤと同じタイミングで落涙。それにしても。四三さんはスヤさんのこと、好きじゃないの? 恋とかに鈍いってこと? 何ともじれったい新婚の二人。そして、結婚してすぐさま別居。まあ、あひるも結婚して半年で別居し、結婚生活通算23年半のうち9年は別居している、別居婚のベテランですが。結婚の形はいろいろなり。
 4年後のオリンピックでの雪辱を誓い、炎天下に海岸で耐熱練習を行なう四三。――実は今日、オープニングのクレジットを見て、はっとしていた。彩の国シェイクスピア・シリーズなどでの女性役の名演技で知られる、蜷川幸雄組のベテラン、岡田正の名前が! いたいた〜。砂浜に倒れた四三を起き上がらせずに励まし続ける人々の中で、一人傘をかぶっていない人。
 一方、孝蔵(森山未來)は地方巡業中。浜松の地で、落語に妙に詳しそうな子供と出会い――。浜松湖での水泳に加わるその子、まーちゃん。ふんどし姿の子供たちが日本泳法を披露していましたが、成蹊小学校も、あひるが通っているころ、男の子たちは水泳というと、ふんどし。そして、学校で日本泳法の模範演技を見る機会もたびたびあったのですが、両手を縛られたまま泳ぐとか、子供のころは、それにいったい何の意味があるのかまったくよくわかっていなかった…。知識が増えて、いろいろな疑問が解決して、自分が大きな歴史の流れの中に生きていることがわかって。大人になって、よかった。
2019-04-21 22:53 この記事だけ表示