地上波放映順〜。

 白岩優奈。
 途中、自分自身を鼓舞するようにジャンプに挑んでいった、その気持ちに心打たれた。一時体調を崩していたとのこと、あせりは禁物。体調を整えて、次の大会はもっとスケートを楽しめるようになっているといいな。

 坂本花織。
 最初のうちはちょっと翳りが感じられたけれども、後半はスピードもぐいぐい出てきてかっこよかった!
 …未だに、昨年の彼女の『ピアノ・レッスン』の演技を思い出すと、バンクーバーで一人空っぽの心で水辺に佇んでいたときのことを思い出して、涙が出てきて…。今年の『マトリックス』も、そんな深い刻印を心に残す作品に仕上がってくるのが楽しみ。

 スター・アンドリューズ。
 曲はリヒャルト・シュトラウスのオペラ『サロメ』より「七つのベールの踊り」。一枚一枚はらはらとはためくベール、流麗な音楽を表現しようとする振付&演技が好印象(あひるは大のリヒャルト・シュトラウス好き)。

 樋口新葉。
 気持ちがしっかり入っていたところは、ジャンプもキレがあってよかった。
 …途中、何だか別人のように大人の女性に見えたところがあった。苦しみを突き抜けたところに喜びがあるから!

 アリーナ・ザギトワ。
 あせりが感じられるときはとりわけそうなのだけれども、一つ一つの動きがバサッ、バキッと無造作で、カクカクせわしなくて…、観ていて落ち着かない。そんな動きがための“クレオパトラ”とわかってはいても…。手先指先まで細やかに、滑らかに、音楽との一体感を大切に滑っている姿が観たい。ジャンプは綺麗だった。

 アリョーナ・コストルナヤ。
 フィギュアスケートを選んでくれて、ありがとう! ――音楽と共に心が躍る、そんな貴女ならば、どんなジャンルのダンスを選んでも成功したことでしょう。
 月明かりの下、その瞳に魅入られて、動けない。心がじりじりと絡めとられていく――なされるがまま。
 ――そして私は饗宴へといざなわれる。そこで踊っているのは――?
 あまりにコケティッシュで蠱惑的で、――息が止まるかと思った。16歳にして成熟した美的感覚の鋭さ。我が道を行くクール・ビューティぶりに心惹かれてやまない。

 マライア・ベル。
 そんなコストルナヤの演技の直後に、自身で作り上げた強固な世界を展開するところがすばらしい!
 一瞬一瞬を愛おしみ、慈しんで、滑っていた。その手につかみがたい何かをふわっとつかまえようとするような――それは、手の中で溶けてしまう雪? それとも、時というこの儚いもの――?
 そして一面、白い世界が広がっていった――。
2019-11-03 23:54 この記事だけ表示
 地上波放映順〜。

 モリス・クヴィテラシヴィリ。
 内なる美を信じていて、今日の演技はとてもよかった。長い腕をもっと活かすと◎。
 ――その人の内なる美を貴方が知っているのだとすれば、その相手の内なる美を信じて接してあげたなら、少しは事態は変わるのでは?
 内なる美が信じられなくなったときこそ、芸術の出番です。劇場や美術館に行きましょう。文学やクラシック音楽もよいですね。

 宇野昌磨。
 「フィンランディア杯」のフリーの演技を観て、思っていた。――女には、愛する男が「旅に出たい」と言ったとき、涙をこらえて送り出さなくてはいけないときがある。それが女の意地である。今日のフリーの演技を観て、思った。――では、そうして送り出された男は、いつか女と再び顔を合わせるとき、どんな姿を見せるべきなのか。
 それが、愛に応えるということです。
 孤独は怖いです。でも、人は独りで自分自身と向き合わなくてはいけないときもあるし、孤独を知った人間は必ずや強くなれる。
 21歳の今、いろいろ気づけてよかった。

 アレクサンドル・サマリン。
 …背中が謎柄。すごく演技しにくそうな氷の状態なんだな…ということがよく伝わってきた。

 ケビン・エイモズ。
 母国フランスへの愛に満ちた、すばらしい演技!!! 演技後、彼は泣いていたが、あひるはその前から泣いていた…!
 美がそこに在ること、それもできるだけ多く在ることが大切なのだと思っています。ふとした瞬間、美にふれる機会が、人にできるだけ多く与えられるように。例えば今日、貴方の演技をふと目にした人の中で、何かが変わっているかもしれない。
 こうして今、彼の演技を思い出していたら、宝塚歌劇の『ベルサイユのばら』の中の「我が祖国フランス」という曲が甦ってきて――フランス人じゃないけど、「♪思い出せフランスの空を〜」というその歌詞で熱くなる人が、日本にはいっぱいいるのです(笑)。では、その曲を通じて、タカラジェンヌとその観客とはどんな“祖国愛”を共有するのか――今、私の中で初めて設定するに至った問いなのだけれども、私はそれは、宝塚歌劇団という美の共同体、“心のふるさと”に対する愛なのだと思った――。宝塚における男役、女役とは、日本人が海外の人々を演じる上で獲得した一つの有効な手段です。そして、宝塚歌劇団は、レビューやシャンソン等、フランスの文化から多くを学んできた劇団です。互いの文化をさらに高め合って、それぞれの文化のすばらしさにさらに気づけていけたら。共に美に生きん!

 ネイサン・チェン。
 何でもすぐには答えは出ません。自分自身の内なる美を信じることからスタート。
2019-11-03 01:05 この記事だけ表示
 地上波放映順〜。

 アリョーナ・コストルナヤ。
 貴女がシニアに上がってくるのを心待ちにしていました! 共に美の高みを目指しましょう!
 まだ少し粗削りだけれども、非凡な踊りのセンスがあって。――白い花のつぼみが、これからますます大きく花開いていく予感。息の長い活躍を希望します!!!

 マライア・ベル。
 衣装も演技も攻めていてかっこいい! 余裕とキレがあって、一つ一つの要素が洗練されていた。演技が一回り大きくなった印象。

 樋口新葉。
 ――最初から最後までボロ泣き。傷ついても、傷ついても、翼を広げ、大空へと羽ばたいてゆく、一羽の大きな鳥。
 これからますます良さを発揮していけるスケーターだと思います!

 坂本花織。
 苦手な人からでも学べることはきっとあるはずで、そうしているうち、苦手じゃなくなるかもよ。最初のコンビネーション・ジャンプはよかった。

 アリーナ・ザギトワ。
 これまた選曲が巧み。
 まだ17歳、本気で他の道を探そうと思えば、いくらでも道は開けると思います。それでも続けるかどうかです。続けていくなら、弱点とも向き合わなければ。スピンはとても綺麗でした。
2019-11-03 00:51 この記事だけ表示