チー・イー・ツァオ。
 ステップ・シークエンスあたり、思いが乗っていた。途中からさらに乗ってきて、音と振付の意味を入念に確認しながら滑っていっていて、その行為を彼自身が非常に楽しんでいた姿が好印象!

 コンラッド・オーゼル。
 『レ・ミゼラブル』のドラマティックな音楽に向き合おうとする演技姿勢が◎。

 チャ・ジュナン。
 すばらしい演技! 気持ちが前に、前に行っていた。途中から乗ってきて、ジャンプがビシバシ気持ちよく決まることといったら! 滑ること、生きることを、全身で謳歌する姿に、涙…。少年の美しさから青年の美しさへ、着実に変化しつつある。この世にただ一人しかいない、貴方だけが体現し得る氷上の美を追求していって! 衣装の背中の部分の開いた感じだけ若干謎(色彩的にもうちょっとコントラストがついた方が美しく見えるような…)

 アンドレイ・ラズキン。
 振付はブノア・リショー。男性スケーターが氷上に咲かせる情熱の花、素敵! 演技に滑らかさがあり、後半、ずっと涙していた…。身体の内から熱さを感じさせるところに、寒い国の人ならではの表現の魅力がある。ロシア人スケーターとしての誇りを感じさせる演技に、…ロシアという国の風土や文化をもっと深く知っていきたい! と強く願った。

 ブレンダン・ケリー。
 曲は『シャーロック・ホームズ』より。考え込むポーズがおもしろい。ユーモア・センスとサービス精神に恵まれた人のようなので、その魅力をさらに発揮していく姿が観たい。チャップリンをも思わせる、早回しのような楽しさのあるステップ・シークエンス。頑張っちゃうぜ〜と張り切っていて、終盤とてもおもしろかった!

 田中刑事。
 曲は『シャーロック・ホームズ』より。コンビネーション・ジャンプ、素敵! プログラムの中のドラマがだんだん見えてきて、おもしろい!

 カムデン・プルキネン。
 『ラスト・エンペラー』の雄大な曲を感じ、曲とスピードを合わせて滑ろうとしているところがよかった。

 キーガン・メッシング。
 …私は、貴方の演技を通じて、今はこの世にいないその人を感じるのです。その人が、貴方の中に確かに生きていることを――。
 フライングシットスピンに入る際の浮遊感! 魂の炸裂のようなラストのスピン。泣いてしまった…。美のため共に闘わん!

 フー・ジャン。
 しなやかさが感じ取れた箇所の演技はよかった。

 ボーヤン・ジン。
 中国のエースが、地元大会で雄々しく立ち上がった! 凄まじい気迫。魂のステップ。悠久の大河を思わせる演技。…その姿を観ていた人々の胸に、フィギュアスケートのすばらしさが確かに刻み込まれたと思うのです。
ちょっと気は早いですが、2022年北京冬季オリンピック、みんなで手を取り合って、平和の祭典にしましょう!

 ハン・ヤン。
 …氷上に、男が一人、たそがれて。余裕綽々といった感じのジャンプ。飄々と口笛を吹いて、「俺、平気だよ」と強がっているような、でも、どこか、男の覚悟を感じさせるような。強がる男の背中を、「…ここにいるから!」とつついてあげたくなる。――氷上に描き出される4分間のドラマ。この主人公なら、ヒロインはどう寄り添ったらいいかしら…と、あれこれ想像をふくらませてしまう演技。

 マッテオ・リッツォ。
 振付はマッシモ・スカリ。
 フラメンコという踊りにはさまざまな魅力がある。彼の氷上の舞は、自分自身の内的世界と向き合い、これに分け入っていって真摯に探求しようとする、フラメンコのストイックで峻厳な一面を存分に味わわせてくれた。

追伸:「全日本フィギュアスケート選手権」の12月22日のチケット、当たりました。
2019-11-11 23:08 この記事だけ表示
 スピンを真上から映さなくなって◎◎◎!!!

 カイラニ・クレイン。
 慎重に演技を進めていった印象。レイバックスピンは綺麗でした。

 ホンジー・チェン。
 スピードと流れがあった箇所はよかった。トリプルフリップが綺麗。しなやかさの中に強さを感じさせて。

 チェ・ユジン。
 コレオシークエンスに夢幻的な魅力あり。衣装も『シェヘラザード』の世界に非常にマッチ。スピンに魅力を感じる。

 クリスティ・レオン。
 レイバックスピンと3連続ジャンプ、綺麗でした!

 ユ・ヨン。
 流れとスピードがあり、情感と美にあふれた、細やかな演技。ふれたら溶けてしまう砂糖菓子のように繊細でありながら、強靭さも兼ね備えていて。ステップ・シークエンス◎。曲がアップテンポに変わるところで演技も多少変化するとアクセントとして効いてくると思う。ショートプログラムに続き、フリースケーティングでも涙涙涙…。韓国の女性の美しさについて、もっと発見していきたい!

 イ・ジュウ。
 トリプルループが綺麗。音楽をよくとらえて表現しようとする姿勢が好印象。

 ソフィア・サモドゥロワ。
 ジャンプにスカッとするような快感がある。スポーツとしてのフィギュアスケートの魅力を非常に感じさせてくれる選手である。…観る側にまっすぐ向かってくる熱いエネルギー体を感じて。彼女が自分自身のスケートを発見していく姿を、これからも観たい!

 エリザベータ・トゥクタミシェワ。
 このプログラム、肩の力の抜けた、洒脱な魅力が味わえて、好き! 終盤は大盛り上がり、生きる喜びを感じて、涙が出る楽しさ。ポニーテールをつかんでのスピン、かっこいい! 彼女本来の美が堪能できて、満足〜。
 ロシアに住んでいたらもっと彼女の演技が観られたのかな…と思うと残念でもあり、でも、日本に生まれた人間だからこそ発見できる彼女の美しさもまたあるのかもしれない…と思うとうれしくもあり。貴女の演技がまた観られる日を心待ちにしています!

 本田真凜。
 彼女の世界へと誘い込まれていくようなオープニング。流れるように音楽に乗っていって、心はずむ、軽やかな演技を見せて。きりっとした美しさに魅了された。

 アンバー・グレン。
 心伸びやかに滑れていたところはとてもよかった。

 宮原知子。
 …最初から最後までずっとずっと涙。
 要素とポーズの一つ一つが洗練の極み。腕の遣い方も美しく、氷上での姿が大きく見える。重力を超えていこうとする、すなわち、極限に向かおうとする人間の美しさを感じさせるジャンプ。
 …一人、歩く、道。――まるで雲間を行くような。けれども彼女は着実に歩を進めていく。その先に広がるものを、一緒に観たい!
――ときに荒波のようにも寄せる水に、くりかえし、くりかえし洗われ、磨かれていく石の滑らかな美しさを思った。その石が、「宮原知子」というスケーターの碑として、心の中に確かに置かれた日。

 アンナ・シェルバコワ。
 やっぱり細くて健康面が心配になってしまう…。全身ふっくらするともっとかわいいと思うのです。それと、衣装チェンジするなら、コントラストがはっきりとしていて、かつ、重なり合ったときにもっと美しい色合わせの方がいいように思う。
 15歳、まだまだ若い。フィギュアスケートにおける美を、これからしっかり身につけていきましょう!
2019-11-11 23:01 この記事だけ表示