初日前の舞台稽古(10時、東京宝塚劇場)を見学。『El Japón』は、2018年秋、陰陽師と妖狐とが千年に渡って転生を繰り返して続ける対決、そして桜咲く白鷺の城(姫路城)でのその最終決着を描いた日本物レヴュー『白鷺の城』でスマッシュ・ヒットを飛ばした大野拓史の手による作品。スペインの町コリア・デル・リオに今も住む「ハポン(=日本)」という姓の人々は、仙台藩主伊達政宗が支倉常長を団長に据えて送り出した17世紀初頭の「慶長遣欧使節団」の末裔ではないか…という説に基づき、実在の人物蒲田治道を主人公に、仙台藩から世界へと飛び出した武将のスペインでの闘いを描くオリジナル歴史物作品。――耐える男。耐える女。見守る男――。宝塚の男役と娘役に実によく似合う、抑制された美学の展開。男役について、そして往年の名作映画や宝塚の名作について、この作品から与えられた視座をもって接することで、新たな地平が見えてくる予感。――侍の刀と鞘の関係が、スケート靴のブレードとエッジカバーのそれと重なって立ち現れる刹那――。
 『アクアヴィーテ』は、カクテルをテーマにした『Cocktail―カクテル―』、ワインをテーマにした『Santé!!』と、お酒がテーマの作品で大ヒットを放ってきた藤井大介が、ウィスキーをお題に送るショー作品。客席に対しぐいぐい来る彼の作風と、宙組の勢いが見事にマッチ、宙組トップスター真風涼帆のガウン風の姿も粋な限り。お酒は飲めない&酔えない(アルコール消毒もNG)あひるですが、この作品にはさらに酔いたい!
2020-01-03 23:46 この記事だけ表示