地上波放映順〜。

 カレン・チェン。
 晴れ渡った空の下、視界の大きく開けた場所で、晴れやかな気持ちで、前を、未来を見つめているような演技に、じわじわと涙。スケートへの愛がにじみ出ていく様に、観ているこちらも、今、生きていることへの愛がにじみ出していって…。生きることを励まされるような、あっという間の演技!

 カイラニ・クレイン。
 軽妙な音楽に乗った、ときにコミカルな演技に、中盤から次第に引き込まれていった。

 アンバー・グレン。
 ジャンプにダイナミックな迫力。スピンでの爆発的な感情表現。ときに生のエネルギーを炸裂させる様がパンチとして効いていて、それでいて流れのある演技。

 ホンイー・チェン。
 ところどころ、肘と膝が角張って見えすぎてしまうのがもったいないような…。さらに優美に見える動かし方を模索してみては?

 キム・イェリム。
 腕遣いが美しい。音楽表現はまだまだ全然行けると思う。

 ブレイディ・テネル。
 気の強い女、好き。
 クールに律されていて、それでいて、肩を動かすといったちょっとした仕草だけで大人の妖艶さがあふれて…。完成度高し。肩を組んで共に闘わん。

 ユ・ヨン。
 …闇の中に差し込んできた、希望にも似た光に向かって一途に手を伸ばしていくような演技。――祈り。感謝!

 紀平梨花。
 美のためならジャンル問わず。そして、心を豊かにする経験は大いに推奨。
 …今日みたいなシャキッとパキッとした感じなら、大いに行く方向で。

 イム・ウンス。
 音楽に溶け入るような優美な演技を展開。

 樋口新葉。
 自由を得た鳥を滑る演技にあひる鳥肌。
 衣装の上半身、左半身はノースリープで白、右半身は長袖で黒とアシンメトリーになっているのだけれども、それが、画面上、白だけ、黒だけの半身に見えるとき、…善と悪、光と闇、さまざまな物事の両面を示すかのようで、――ぞくっとした。
 必ず変わります。というか、もう確実に変わっていっています。頼もしき友、共に大いに闘わん。

 坂本花織。
 ちょっと緊張したのかな…とも思うけれども、ダイナミックでスピーディ、久々に彼女らしい思いきりのいい演技が観られて一安心。フリーの『マトリックス』はさらにはじけていっちゃって〜。
2020-02-06 22:34 この記事だけ表示
 2月6日13時半、IHIステージアラウンド東京。
 …この作品で私が一番好きなセリフは、息を引き取る間際にトニーが言う”I didn’t believe hard enough.”に対してマリアが返す”Loving is enough.”なのですが――「マリアはもう撃たれて死んだ」という嘘を信じてしまったため、トニーは「俺を撃て」と言ってほっつき歩き、チノに撃たれて死ぬわけです――、日本語に訳されたセリフが、「信じ方が足りなかった」に対して「私は信じてるわ」だったのは疑問。
 かつて『ウエスト・サイド・ストーリー』の曲で滑った鈴木明子さんのインタビューが公演プログラムに掲載されているのですが、音楽と技とのタイミングを合わせる難しさについての話が興味深く。
 観劇レポートは後日SPICEに掲載されます。
2020-02-06 22:31 この記事だけ表示