…うれしくて、悔しくて、でも、幸せで。素直な心のままに接することのできる人がいること。
 2020年に入って、めちゃめちゃ張り切って頑張っていて。評論家として、もっともっと上を目指さなくてはいけないと思って――そこはもう、先に生まれてしまった人間としての意地というか。
 でも、ショパンの「バラード第1番」に乗せた今夜の演技を観ていて――自分がどこか、そうして心に鎧をまとおうとしていたこと、そして、美とは、そんな鎧をいとも簡単に取り払ってしまうものなんだと気づかされて…。鎧を取り払われて、怖くて、震えるようで、でも、包み込まれてしまえば、まるでこの世ではないような世界での、魂の共鳴だけがあって…。――二度の、波。
 肩書とか、人生において果たすべき役割であるとか、そういったものの前に、…心と身体をもった一個の生き物だったんだ…と感じる喜び。その至福。本気で魂をぶつけ合えること。そうして、この先に続く道を一緒に歩んでいけること――。
2020-02-07 23:45 この記事だけ表示
 地上波放映順〜。

 ロマン・サドフスキー。
 ラストのスピンは綺麗でした。

 鍵山優真。
 …音楽…。
 単独ジャンプは二つとも綺麗でした。

 ナム・ニューエン。
 曲は「ブルース・フォー・クルック」。コンビネーション・ジャンプのタイミングを二つとも音楽と合わせてきた。余裕のある感じの表情もいい。「来いよ!」みたいな“ニヤリ”な顔も混ぜてみるとさらに効くかも。

 樋渡知樹。
 …何だか、終始、力押し一辺倒に見えてしまい…。

 カムデン・プルキネン。
 …「死」を超えて生き続けていく「記憶」の強さを思った。

 ブレンダン・ケリー。
 肩からもっとやわらかく腕を動かすようにすると表現の幅が広がるような。

 友野一希。
 …炎が見えた。宇宙的な世界観。真空の中、自分自身がきゅーっとふくらんだり、縮んだりするような、不思議な変容。

 キーガン・メッシング。
 …人生、雨の日もあれば晴れの日もあるよね…と、しみじみ、涙してしまった…。でも、楽しんで滑っている姿を観て、それを書き記すときは間違いなく楽しくて幸せです。今日の演技もありがとう!

 チャ・ジュンファン。
 男性らしい意思の強さが演技全体ににじむように。ただ、腕にしても身体にしても、スピードに煽られている感じというか、動かすのではなくつられて動いていってしまっているように見えるときがあり…。

 ジェイソン・ブラウン。
 …せつなさと、大人の男の翳りと。

 ボーヤン・ジン。
 人と人とが、一対一で、個人で向かい合う上では、「国境」という人為的な境界線は必要ないわけで、そういった関係を、ほんの少しずつでも、世界中に押し広げていけたら…と思います。
 心優しい貴方の様子で、その大会の雰囲気がわかるところがあって。今回の大会はとてもいい雰囲気なのですね!
2020-02-07 23:44 この記事だけ表示