トップバッターはデビュー50周年の松崎しげるで「愛のメモリー」。セピア色の想い出が途中からあざやかに色づいていって、優しく激しく歌声に抱きしめられていくような。歌い手としての人生を選んだ幸せに満ちあふれていて。改めて、素敵な歌!
 Little Glee Monster「ECHO」。5人が魂を燃やして力強く絶唱。…真心の涙。You’re on fire, so I’m on fire!
 宮本浩次「悲しみの果て」。…嗚咽。人のいないNHKホールの客席一つ一つに紅い薔薇を咲かせて、その大きな薔薇の花束を画面のこちら側に差し出すような。どこの世界も同じようなもので、それがわかっただけでも、同じ悲しみを共有して、一緒に闘っていけるから。――もはや、宮本浩次なしの人生は考えられない私がいる。
 石川さゆり「風の盆恋歌」。明治・大正期の美人画や、樋口一葉の描く世界が、幻のようにふっと立ち上がって。――内なる“恋”が昇華していく。美に生きる人は艶やかである。
 King & Prince「&LOVE」。ストーリー性に富んだ振付。もっとキラキラできる!
 Little Glee Monster「足跡」。高村光太郎の詩「道程」の一節、「僕の前に道はない/僕の後ろに道はできる」を思い出した。今日の5人は歌声がビュンビュン飛んでいた。
 宮本浩次「P.S. I love you」。ド直球! 追伸どころか本文も全部ラヴ!(笑) 肩を抱いたり心を抱きしめたり、変幻自在なその歌声。深く大きな大人の愛の持ち主である。魔法のような、暗示療法のような、セラピー効果。エレファントカシマシ&宮本浩次の楽曲を用いた舞台作品が登場したらいいのに!
 STU48「思い出せる恋をしよう」。変わりヘムのスカートが揺れる振付がかわいい。
 市川由紀乃「なごり歌」。――ギターを置いて出て行った男の歌が、嫁ごうと決めた日に、深夜ラジオから流れる。すごいシチュエーションである。――今でもこわいのですが、さらに情念を解き放ったら、すさまじくこわくなるのでは? ←わくわくどきどき。
 刀剣男士 formation of 葵咲「約束の空」。超長身の御手杵(田中涼星)のキレある踊りに目が釘付け。
 谷原章介&赤木野々花アナウンサーのほっこりかつ切れ味鋭い司会で、今宵も楽しいひとときでした。
2020-09-01 23:59 この記事だけ表示