物語の社会的背景や登場人物のおかれた状況、そしてさまざまな感情につき、奥深く、それでいて実にバランスよく提示するマウリツィオ・ベニーニの指揮が多くの示唆に富んでいて、冒頭から心をぐっとつかまれた。非常に新鮮にこの物語を受け止めることができ、カヴァラドッシに仮託されたものについて改めて興味深く思った。新国立劇場の人気プロダクション、アントネッロ・マダウ=ディアツの演出もわかりやすく、オペラに初めてふれる方にもお勧めしたいこの公演は21日まで。

(14時の部、新国立劇場オペラハウス)