レプリークBis“宝塚・男役特集”を振り返って・その1[宝塚]

 先日発売になったレプリークBis VOL.5「キャラクターと俳優のおいしい関係」の“宝塚・男役特集”、すでにご覧になられた方も多いかと思います。早速感想を送って下さった方もいて、大変ありがたく読ませて頂きました。
 先輩に憧れ、その芸を何とか自分のものにしようと努力し、ひいては自分だけの“男役”を完成させてゆく…。そんな“男役道”が取材を通して浮かび上がるにつれ、自分自身が出版社に入社し、雑誌編集部に配属になり、何とか一人前になりたいとあがいていた頃を思い出しました。先輩の取材に一回同行しただけで、後はもうカメラマンと二人きり、取材の仕方もコツも教わることのないまま、誌面になるだけの話を聞いて来なくてはならない。入社後半年くらい経った頃から自分で記事も書き始めるようになったのですが、最初はこれがまたなかなかうまく書けなくて。毎週のように上司に怒鳴られ、ときにはたまらず涙して。何とか一週間を乗り切って校了が終わり、空いた時間ができると、バックナンバーのページをめくり、先輩の書いた記事を食い入るように読んで、どうやったらこんな軽妙洒脱な文章が書けるのだろう、どうやったらこんな斬新な発想ができるのだろう、いつか自分もこんな文章が書けるようになるのだろうか…と考えていた。そんな風に毎日無我夢中で過ごしていたことが本当に懐かしく思い出されてきて。そして、思うのです。人が何かを学び、習得するとは、結局のところ、先達を見つめ、その姿を真似てゆく、そのことに尽きるのではないかと。そして、どの道もそうやって受け継がれてきたのではないかとも。