未来の希望の光が見えた! 宝塚宙組「記者と皇帝」[宝塚]
 舞台稽古を見学してきましたが、深い! 面白い! そして、これぞあひるの愛する宝塚歌劇! 男役はかっこよく、娘役はかわゆく、芸達者が固め、若手がイキイキ。軽快なダンスシーンに胸をしめつけるせつない歌唱、フェンシング、そして胸躍る素敵なフィナーレもあり。…そうだそうだ、先月の星組青年館公演が宝塚歌劇の舞台たりえていたのは、出演者みんなが愛を尽くしてめちゃめちゃ頑張ったからだぞ〜、ロベール・ルパージュもどきの演出なんて、宝塚でもどこでも観たくないぞ〜…とまあ、違う作品への突っ込みはさておき。さすがは大野拓史、冴え渡るアイディアの妙! 「ロシアン・ブルー」に続く、電信…じゃなかった“伝心”手段、そう来ましたか! 唸らざるを得ない。というか、あひるもあの技で心を伝えてみたい! そして、作品の精神に則ってあひるも叫んでみる!
「北翔海莉は面白くもかっこいい、二枚目男役だ〜!」
 出演者全員がリラックスして、コメディならではの間をより大切に、心から楽しんで作品に臨めば、そしてそこに観客が笑いで合いの手を入れれば、もっともっと舞台がはじけていくこと間違いなし。
 大野拓史がこんなにも深く、強く、そして、明るく、宝塚歌劇を愛しているならば、あひるも力の限り、ついてゆく。たとえ、作中で「あひる」が盛大に絞め殺されていようとも。…あ、鳥の方ですので、念のため。種明かしはこれくらいにして、後は観てのお楽しみ! 「記者と皇帝」の向こうに、宝塚歌劇の未来の希望の光が見えた!