宝塚宙組・朝夏まなと退団[宝塚]
 『王妃の館』の作家・北白川右京は、宙組トップスター朝夏まなとの魅力が存分に生かされた役柄だった。ド派手なファッションに身を包み、長い手足を面妖に振り回して、気の強いヒロインと大いにやり合う。パリを訪れた彼は実はスランプである。ルイ14世の亡霊と遭遇し、これを物語にしようと格闘する。そのうち、物書きとしての自分に目覚める。朝夏の大らかなようで実はナイーブな部分もにじみ出ていた。
 朝夏まなとアメイジングステージ『A Motion』では、もしも彼女がこれらの作品の主人公を演じていたら…という設定で、『ロミオとジュリエット』『ミー・アンド・マイ・ガール』『ファントム』『スカーレット ピンパーネル』からの楽曲が歌われた。実際には演じた経験のない役柄のナンバーを歌ってその作品の世界観を展開するのはなかなか難しいことと思うが、私は客席で、朝夏の歌唱と共に、それぞれの作品が心に与える思いをじっくりと振り返ることができた。『ファントム』のナンバー『お前は私のもの』では、キャリエールのパートを担当した愛月ひかるもナイス・アシストだった。
 明日は明日の風が吹く。今日一日、誇りある宝塚歌劇団の一人として全力投球を!
2017-11-19 00:00 この記事だけ表示