「スケートカナダ2018」男子・女子フリースケーティング&エキシビションの演技[フィギュアスケート]
 樋口新葉。リカバリーの姿勢が前向きで好印象。感情のエネルギーが強く、周りに作用を及ぼしやすい人というのは、心を安定させれば、演技することに向いているのである。ポジティブなエネルギーで観客を巻き込んでいけるようになれば鬼に金棒なのだから。エキシビションでの表情がすっきりきれいだった。怪我が早く治りますように。
 山下真瑚。曲は『蝶々夫人』より。「音楽を感じたままに滑ってみて」と教えられても、普通なかなか難しいであろうところ、その天賦の才を感じた。『蝶々夫人』についてのんびり考えていたら、熊川哲也芸術監督がKバレエカンパニーで来年バレエ化するとのこと。じゃあ来年にかけてまたゆっくり考えようかな…と思っていたのだけれども、この日、山下真瑚の演技を観ていて、…あ、芸術監督の『カルメン』初演を観たときとまた同じ過ちを犯すところだった! …と気づいて猛省。ありがとう山下真瑚!

 友野一希。観れば観るほど、なんて志の高いプログラム!
 宇野昌磨。曲は『月光』。私の方では、グランプリシリーズ初参戦となった妹分、山下真瑚を彼が思いやる優しさに、心打たれた。目から何かのビームが放たれているような、あの演技。先日、夜の神戸空港から帰京する際、飛行機の窓からいつもより月が大きく見えて、…月の近くを飛んでいるんだな…と、彼の演技を改めて思い出していた。
 エキシビションはジャズ・ナンバー。大人のムードたっぷりで、ニューヨークの大好きなジャズクラブ「バードランド」が懐かしくなり。そして、実にかっこいい! 宇野昌磨の新たな面が次々と観られた大会。
2018-11-01 23:23 この記事だけ表示