『そして僕は途方に暮れる』
 3月13日18時半の部、シアターコクーン。作・演出は三浦大輔。
 恋人から逃げ、友人から逃げ、仕事から逃げ、先輩から逃げ、家族から逃げ…。逃げに逃げての、後ろ向き大疾走ロードムービー的味わいの舞台。…私もいろいろ、逃げたかな…と思う。公園デビューとか、PTAとか、言葉を見ただけで、自分にはもう、到底無理な感じが…。やってみたら、意外にできていたんだろうか。――でも、好きなことからは決して逃げなかった。ときに逃げたいときもあったけれども、女がすたると思って逃げなかった。ときどき、ドン・キホーテか?! と、自分で自分に突っ込んでいるときがある。何でしょう、性分なのか。
 でもそれで、今、こうして彼と向き合っている。
 冒頭と同じやりとりが、ラスト、再び繰り返され、そして主人公は渋谷の街へ…。今度は、逃げない。何とか。自分自身の人生を振り返ってみても、一度つまずいたところからまたやり直さざるを得ないものかもしれず。
 音楽の趣味がとてもいい。そして、…え、あれは、あれは流れないの? とずっとずっと思っていて、カーテンコールで遂に流れる、大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」。その曲に思う。同世代同士、今後ともよろしくお願いします!
2018-12-29 23:48 この記事だけ表示