『オールジャパン メダリスト・オン・アイス2018』[フィギュアスケート]
 ちょっと時間が経ってしまいましたが、やっと落ち着いて観られました。

 川畑和愛。演技に流れがあり、音楽の高まりと共に、観ているこちらも気持ちが高まって。

 壺井達也。雄大な世界が広がってゆく演技。美しいスピンが、釣り竿のリールを思わせる。その回転に、心ががーっと巻き込まれ、巻き取られてゆくような。

 島田高志郎。曲は「ADIOS」。「あばよ!」的な、シャープな腕の動き。

 横井ゆは菜。すべてを捧げて、しっとり、大きな世界を表現しようとする意志を感じさせて。

 友野一希。この日はちゃんと演技を楽しんで滑っているのが感じられて、安心した。

 三原舞依。
 大人の女性同士、強く、たくましく、2019年も共に頑張っていきましょう!

 宮原知子。曲は「キュリオス」。『キュリオス』のマジカルに楽しい舞台が眼前に浮かぶような、コケティッシュで楽しい演技。
 アンコールは「小雀に捧げる歌」。――誓い。昇華された気持ちは、美!

 田中刑事。「ジョジョの奇妙な冒険」。彼の演技に、“ジョジョ立ち”を学ぶあひる。リーゼントもばっちり決まり、長い手が氷上に映える。ノリノリの演技が、水を得た魚のよう。
 アンコールは「ウィリアム・テル序曲」。ステップで見せる浮遊感に、高揚。――年末年始、考えていたのだけれども、スイスを独立に導いた伝説の英雄を描いたロッシーニのこの曲は、今の彼にぴったりではないかと。己が為すべきことを知った人間は、内なる光で美しく照らされる。今の田中刑事は、その覚醒の光で輝いている。

 紀平梨花。
 私は、彼女の美しいスケートが、大好きである。
 アンコールの「A Beautiful Storm」は、世界を清めんと舞う巫女を思わせて。

 高橋大輔。
 …彼がどうして、気配になったり、空気になったり、空間を歪ませたりするのか、この日の演技でちょっとわかりかけてきたような。
 世界の誰でもない、自分自身と、自分のスケートを強く信じて!
 アンコールの「マンボ」は大変楽しく。

 坂本花織。演技を観るたび、氷上の彼女はますます大きく見えるようになってゆく。風格。音楽と共に弾む、その心。アンコールは「ピアノ・レッスン」。――私の目に映っているのは、海辺の孤独な少女なのか、その少女が見ている鳥なのか、それとも、その少女の心の風景なのか――。そう思ったら、やっぱりまた泣いていた。

 それにしても、「全日本選手権2018」、楽しかったな…。日本全国から集ったフィギュアスケーターたちが、どんな思いでリンクに立っているのか、一人一人の、その熱い心にふれられて。12月17日の時点で年内締切原稿が7本あって、あひるピンチ! と内心かなりあせっていたのだけれども、何とか大晦日まで突っ走ることができ。2019年もどんな演技に出逢えるのか、楽しみ!
2019-01-14 23:25 この記事だけ表示