『いだてん』十四回目〜[ドラマ]
 先週はお休み、二週間ぶりにテーマ音楽が聞けてうきうき。
 ストックホルムから無事帰ってきた金栗四三(中村勘九郎)。その間に明治天皇が崩御し、元号は大正に変わっていた。オリムピックで棄権した彼を、周囲は温かく迎える…かと思いきや、「敗因は?」と鋭く立ちふさがった人が。二階堂トクヨ――「女史」と呼びたくなる、寺島しのぶの怪演。いきなりイギリスに留学してしまいましたが、今後の展開が気になる。
 海外視察を経て、四三より後に帰国した嘉納治五郎(役所広司)はといえば、…大日本体育協会の部屋で机が隅に追いやられており。会の新たなメンバーとして紹介され、にやっと笑う岸清一(岩松了)――代々木の「岸記念体育会館」にその名を残す人ですな。ちなみに私、岩松了が社長を演じている、名刺管理サービスのCMが好きでして。満員電車でも、車内モニターであのCMが流れていたりすると、なごむ。こちらの展開も、気になる。
 一方、若き日の志ん生こと孝蔵(森山未來)は、師匠橘家円喬(松尾スズキ)とは違う噺家について巡業に出ることに。師匠に捨てられたかのように思う孝蔵。そんな彼を見送るため、新橋ステイションまで走って追いかけてきた師匠。…泣けるねえ。師匠に言われた「フラがある」が、意味はよくわからないながらも孝蔵の心の支え。そして、足元をもつれさせながら去る師匠を見て、…師匠はフラフラ…と。『世界は一人』でも如何なく発揮されていた松尾スズキの不思議な身体性が活き。
 と、新橋ステイションがたびたび登場した今回でしたが。これからほどない大正三年には閉鎖されて貨物駅・汐留駅になり、西洋文明の窓口としての新橋が地盤沈下、「明治の新橋」から「大正の銀座」へと時代は移り変わっていく――という話をちょうど『銀座と資生堂』(戸矢理衣奈著)で読んだばかり。ラストでは四三の見合いも描かれ、『いだてん』の物語もますます新展開へ〜。
2019-04-14 23:39 この記事だけ表示