『いだてん』二十五回目〜[ドラマ]
 今宵から第二部! 18時からのNHKBSプレミアムでの放送を、久しぶりに実家でゆっくりご飯を食べながら見よう…と思いきや。阿部サダヲ演じる“まーちゃん”こと主人公田畑政治のキャラが超ハイテンション過ぎて強烈過ぎて、そんな主人公を得た宮藤官九郎の脚本のスピードがさらに加速していて、途中から口あんぐり。そして、あまりの情報量に、20時からの総合チャンネル見返しました…。
 何なのこの人〜〜〜!
 「口から先に生まれてきた」を絵に描いたような…。五りん(神木隆之介)の語りや孝蔵(森山未來)の噺さえ追っつかない。人が話しているそばからひたすらつっこみまくる。嘉納治五郎先生(役所広司)には、「彼は口が“いだてん”だね」と評されていましたが。こんな強烈な人、実人生でもあまり会ったことがなく…。
 第一部の残りのお話。パリ・オリンピックの予選会。後輩たちを励ましながら一緒に走っていたら、一位でゴールしてしまった金栗四三(中村勘九郎)。結果、三度目となるパリ・オリンピックにも出場することに。
 関東大震災後の日本橋。焼け野原になった街、でも、日本橋のたもとの赤レンガの「大栄ビル」(設計:辰野金吾)は残っている。そんな中を、田畑政治は朝日新聞社の面接へ。新聞社名物の伝書鳩が羽ばたく中、廊下を進む。入社試験でしゃべりまくるまーちゃん。「違う! そう!」と、まずは間髪入れずとりあえず否定してからすぐさま肯定する芸風? の人。入社後は、政治部なのに、運動部の記事の書き方を批判。陸上ばっかり持ち上げやがって!
 パリ・オリンピック報告会。またもや意識を失い、途中棄権した金栗四三。四三を面と向かって批判、体協の陸上贔屓に業を煮やした末、まーちゃんは体協からの水連の独立を宣言! 初対面の嘉納治五郎先生に背負い投げされても、そのときは一瞬ビビるけれども、あとあと「箔がついた」と豪語する始末。
 当時の日本は温水プールがないから、水泳は夏しか練習できない。それ以外の季節は、東京帝国大学工学部でマージャンに馳せ参じる水連の人々。しかし。彼らは見つけてしまう。床の下に、船舶実験用の水槽があるのを――関東大震災後の帝大は、工学部教授にして営繕課長の内田祥三が安田講堂はじめ今も残る多くの建物を設計してキャンパスを復旧させたのですが、そんなキャンパス内に、こんな秘密基地みたいな空間があったとは。
 日本橋のバー「ローズ」のママ・マリー(薬師丸ひろ子)に手相を見られ、「30で死ぬと出ています」と告げられて、「あと2年しかないじゃんねー」と悲観するまーちゃん。おかげで、日日新聞の記者が書き残していった新元号、忘れちゃった! あれ、何だったっけ? このくだり、志ん生(ビートたけし)の語りとまーちゃんの悩みっぷりがマッチして大爆笑! でも、おかげで新元号、「光文」と誤報せずに済んでよかった! それにしても。「普通選挙法」のスクープにも改元のスクープにも関係せず、水泳界の発展に駆けずり回っているけれども、…あの、仕事の方は?
 工学部地下にめでたく温水プール完成! 次のアムステルダム・オリンピックには水泳部のみんなを連れていっちゃる! …だが、またもや体協にはお金がない。「金がなくてやっとられん!」と治五郎先生。もう、オリンピックに参加するの、やめちゃう? そこに、まーちゃんが大金6万円を持ってくる。高橋是清(萩原健一)に直談判して、国から特別予算、ぶんどってきちゃった♡、と。スケール、デカ。口八丁手八丁、生来せわしない上に短き? 余命を生き急ぐ男、田畑政治のこれからに注目! …あ、まーちゃんが訪れた高橋是清邸は、東京小金井の「江戸東京たてもの園」(あひる大好きスポット!)に復元されていますぞ〜。
2019-06-30 23:02 この記事だけ表示