「ロシア杯2019」女子フリースケーティングの演技[フィギュアスケート]
 地上波放映順〜。

 横井ゆは菜。『オペラ座の怪人』の曲に乗って、演じるはヒロイン・クリスティーヌ。
 実に面白い人だと思う。面白すぎると思う。あひるの中で存在赤丸急上昇中。そして、このフリーのプログラムに関して言えば、持ち味の面白さが、クリスティーヌの清純さからはみ出てしまっている。宝塚雪組トップ娘役真彩希帆がクリスティーヌを演じた『ファントム』DVD視聴をお勧めする――真彩希帆も実のところ面白すぎる人なのだが、強力な娘役芸によってその面白さをクリスティーヌ造形に注ぎ込むことに成功している。それにしても、観られるとどんどん伸びるタイプの人である。まだまだ行ける。

 白岩優奈。
 気持ちが前へと攻めて行っているのがよかった――それがあせりに変わってしまうとよくないけれども。意志の強さが感じられて、表情も含め、きりっとした魅力があった。

 宮原知子。
 流れの中にそっと置きに行くようなジャンプが綺麗。自分の美を信じ切れていないようだったのがもったいない…。

 エカテリーナ・リャボワ。
 全体的にもっと流れがあるといいかな…。

 エフゲニア・メドベージェワ!
 フィギュアスケート愛炸裂! の、見事な演技。
 3回転‐3回転の迫力。ひらひら揺れる衣装の裾とあいまって実に魅力的なスピン。美しいスピード感。やわらかさ。
 先週金曜日、カナダ・ケベック州出身の世界的演出家ロベール・ルパージュさんのインタビューをしていたのですが、その中で、『蝶々夫人』の話にもなって――来年日本で上演される『HIROSHIMA 太田川七つの流れ』にも『蝶々夫人』が感じられるところがあるし、かつて来日公演が行なわれた『The Blue Dragon』は『蝶々夫人』及び『ミス・サイゴン』のような物語へのアンチテーゼである――。そのインタビューの席で、思っていた。自分自身、日本の女性の一人として、もっと発信していかなくてはいけない。今の日本女性の姿を世界に伝えていかなくてはいけない。いつまでも『蝶々夫人』や芸者じゃない――日本の文化や日本女性に興味をもってもらうきっかけとして、それらを否定するわけではないのですが。
 だから、本当にありがとう! 日本という国に興味をもってくれて。貴女が、着物風のコスチュームで力強く美しく氷上を舞う姿に、日本の女性の一人として大いに勇気づけられました。ますます自分の使命に邁進します。この日、貴女が、貴女の使命を氷上で生きたように。

 マライア・ベル。
 スピンの一つ一つが、美術館に飾っておきたいように美しい。飛び上がった瞬間、きゅっと回転軸が締まるジャンプが観ていて心地いい。心に確かな灯をともすような、最後のスピン。――心の奥深く、大切な場所に、そっと静かにしまっておきたいような演技。遠く離れた世界中の人々と心つながることのできるフィギュアスケートの美しさを思った。

 アレクサンドラ・トゥルソワ。
 貴女の道は絶対にある! あきらめたら終わり! ところどころ美しさを感じるところもありました&おでこがふっくらした方が絶対にかわいい!
2019-11-19 16:20 この記事だけ表示