Kバレエカンパニー『くるみ割り人形』![バレエ]
 12時半の部、オーチャードホール。
 熊川哲也芸術監督の最高傑作の一つである『くるみ割り人形』が本年、さらなる進化。カンパニーのバレエ・マスターも務める遅沢佑介が、“くるみ割り人形/王子”役で、自身、新境地を拓く快演を見せ、この作品の王子役に、“闘う青年”の側面に加え、“恋する青年”の一面も加わって。Kバレエ版の“雪の国”は名シーンとしてつとに有名ですが、降雪の表現がさらに多彩に豊かに――“雪の女王”役の毛利実沙子の冷気の表現が実にシャープ。Kバレエ版のキーパーソン、ドロッセルマイヤーを演じた石橋奨也の、ミステリアスで神秘的な夢先案内人ぶりにも魅力あり。第二幕の人形王国、中国人形を踊った毛利実沙子と関野海斗が、二人して音色を体現していく様が楽しい! ロシア人形を踊った三浦響基と奥田祥智もそれぞれに個性とパワーを発揮。いつも、…終わって欲しくないよう(涙)…と思うラスト・シーンですが、今回は何だか夢と現実とが地続きになった感じ。愛と美がいっぱい詰まった舞台にもらったパワーで、今年あと一カ月、頑張って乗り切るぞ〜!
2019-11-30 23:37 この記事だけ表示