『シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ』公開ゲネプロ[ミュージカル]
 初日(1月7日)前の公開ゲネプロを見学(1月6日18時15分、シアタークリエ)。劇団音楽座が1988年に初演した、SFタッチの日本発オリジナルミュージカルが、豪華キャストで装い新たに登場。壮絶な過去を背負った孤独なヒロイン佳代に扮する咲妃みゆ、その精神追いつめられる演技に、ときに観ていて心えぐられそうに。そんな彼女を不器用ながら一途な愛で優しく包み込む作曲家志望の主人公悠介を演じて、井上芳雄が日本の男の朴訥な魅力を発揮――二人が心通わせ、笑顔を見せるシーンに涙。二人が働く喫茶店のマスターとその妻役の吉野圭吾(福井晶一とダブルキャスト)&濱田めぐみが交わす、噛み合っていないのに噛み合ってしまうやりとりの軽妙さ。二人をあたたかく見守る宇宙人トリオの土居裕子(初演からたびたび演じたヒロイン佳代役は彼女の当たり役)、畠中洋、内藤大希が響かせる、絶妙なハーモニー。上原理生も、悠介の師匠を演じてディープな美声を聴かせる。そして、悠介のデート相手やテレビレポーターなどの役どころで登場する仙名彩世の、80年代バブリーな演技に大笑い。ショーアップ場面ではダルマ姿(足をすべて出す衣装)で軽快なダンスも披露〜。――自分が日頃考えている芸術論を、宇宙にまで敷衍していったら…――そんな思いにとらわれて。
2020-01-06 23:36 この記事だけ表示