「全日本フィギュアスケート選手権2019」男子フリースケーティングの演技[フィギュアスケート]
 生観戦が楽しすぎた!

 渡邊純也。
 …「全日本選手権」ラストにして、まだまだ上を目指す人がそこにいた。そして彼は、『ある愛の詩』のメロディに乗せて、自分がいかにフィギュアスケートを愛してきたか、振り返っていた。その様に心揺さぶられて、涙…。

 山田耕新。
 後輩思いの優しい先輩は、全日本の舞台をめちゃめちゃエンジョイしていた! 銀行で働く日常と、銀盤で滑る非日常と…。私も劇場通いの身、一日の中での変化が激しいです――夢のような舞台に酔いしれた後、スーパーで肉や野菜を吟味していたりする、でも、その落差を日々楽しんでいます。来年の全日本でまた会えたらいいな!

 山本恭廉。
 曲は『ロミオとジュリエット』。――そのジュリエット、いいと思う。運命信じて突っ走っていっちゃって!

 本田太一。
 優しくて思いやりがあるお兄さんで、本田姉妹がうらやましい。自分をどんどん磨いていっちゃって!

 櫛田一樹。
 キュイーンと広がる彼の内的世界にふれるうち、…自分の中でつらい記憶が甦って、それが浄化されてちょっと涙したり、茶目っ気にふれるおもしろい瞬間があって笑ったり、忙しく楽しい四分間!

 鈴木潤。
 ラスト全日本。…今、この瞬間が最高に楽しくて、でも、やっぱりさみしくて泣くという感じで、…泣くの? 笑うの? どっち? と自分で自分にツッコミながら見入っており。――彼の演技を観た回数は決して多くない。けれども、私は彼と確かに出会った…と確信させる演技だった。

 日野龍樹。
 曲は『カルメン』より。…長い手足の使い方が本当に、本当にかっこよくて、宝塚の男役もぜひこういう風に踊ってほしい〜! と。こんなにかっこいいホセの元を去るカルメンはおかしいと思う(笑)。

 吉岡希。
 力強い滑りだった。もう少し曲の表現もあるといいな。

 山隈太一朗。
 逞しさ、男らしさを非常に感じる演技だった。そして、…話題が豊富で、話が尽きなさそうな人だなと…。一人語り、一人芝居を堪能するような感覚!

 山本草太。
 …すっきりさっぱり男らしく頼りがいのある人! というのがこの日の大発見。これからも人生の一瞬一瞬を精いっぱい楽しんで!
PS …結果、大丈夫だった!

 高橋大輔。
 …自分でも、自分のことを、お節介だな…と思っている。しかし。高橋大輔は、そんな私からさらにお節介を引き出していく…! と驚愕したショートプログラム。そして、フリー。
 …やっぱりすごい! 吸い付いて、音がしないかのようなスケーティング…。…身体を張って、観客に何かを刻み込んでゆくその滑りを、一瞬たりとも見逃すまいと、目を見張って、こぼれそうになる涙をこらえながら観ていた…終わった瞬間、滂沱の涙。未だ言語化できない不思議がやはりあって、それがとても悔しい(笑)。だから、これからも言語化の挑戦は続く! 共に闘いましょう! …後輩へのエールはしかとこの胸に受け止めた! 身の引き締まる思い!

 中村優。
 気迫! …次第に演技の楽しさに目覚めていったところが◎〜。その内面を素直に表現に昇華していったら、演技に深みと奥行きがさらに増すと思う。

 須本光希。
 …浄化されていく思い。そして、楽しさの内の、決意! 貴方の優しさが必ずや周囲を照らします!

 友野一希。
 …かっこよすぎて何だかわなわな(笑)。2018年の「世界選手権」フリー以来の高揚! …クラシックの指揮者でも、指揮し終わった後、そんな感じになっている人がいます(友野選手みたいに泣くところまで行った人は観たことがないけれども)。そのスケート観で、これからも突っ走っちゃって〜! …夫は『常陸坊海尊』千秋楽を観に行っていて中継には間に合わなかったので、後でちゃんと見せておきました(笑)。

 本田ルーカス剛史。
 若いながらダンディで、一歩一歩確かに歩んでいこうとする着実さもあって。…途中、なぜか、雨の中、傘もささず、見つめ合っているような感覚に。

 木科雄登。
 スピンの際、はためく手袋に、アンニュイな魅力を感じた。

 鍵山優真。
 老練な滑りだった。

 島田高志郎。
 …もしかしたら、自分時間が強固に流れている人なのかな…という印象が。その自分時間が競技の時間とうまく合うと力が爆発しそうな。…ちょっと背伸びしてみたせつなさと、でも、確かに何かをつかんだ感覚と。

 佐藤洸彬。
 …本当にやめちゃうの?(涙) ――雷に打たれるような、天啓が下るような、ビリビリとした何かを感じる瞬間があり…。骨太で頼もしい人、どうかこれからも心の仲間でいてください! &ショートでの提案はとてもよかったと思います! おかげで生観戦がさらに楽しくなりました!

 田中刑事。
 …かっこいい! …しか思わない四分間だった。そして、心の中の<男性のかっこよさ>アーカイブの未収蔵部分にすぽっと収蔵されていった…。

 佐藤駿。
 15歳にして、彼は、表現者としての道を歩み始めた――表現することの喜びに目覚めていた。そのロミオ、いい! ――「ジュニアグランプリファイナル」のときの“ロミオとジュリエット”は、一昨年秋、スケートではないですがすでにやった人がいてですね…。自分の物語を演じていこう!

 宇野昌磨。
 その“演技”を舞台評論家の前でやろうったあ、いい度胸だ! …強引すぎる男も嫌だけど、自分の人生の主役を堂々生きていない男も嫌! 舞台でも、主人公じゃないからって「自分は脇役です」っていう演技を見せている人がいたら嫌! …と、大変な剣幕で怒りまくっていたら、ショートプログラムのときと真逆の展開になっていって、そのことについては大いに笑った(笑)。

 羽生結弦。
 …観ながら、「それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である」という、聖書の一節を思い出していた(日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』「コリントの信徒への手紙 一」13章13節)。
2020-01-11 21:02 この記事だけ表示