Naked〜「四大陸選手権2020」男子ショートプログラムの羽生結弦の演技[フィギュアスケート]
 …うれしくて、悔しくて、でも、幸せで。素直な心のままに接することのできる人がいること。
 2020年に入って、めちゃめちゃ張り切って頑張っていて。評論家として、もっともっと上を目指さなくてはいけないと思って――そこはもう、先に生まれてしまった人間としての意地というか。
 でも、ショパンの「バラード第1番」に乗せた今夜の演技を観ていて――自分がどこか、そうして心に鎧をまとおうとしていたこと、そして、美とは、そんな鎧をいとも簡単に取り払ってしまうものなんだと気づかされて…。鎧を取り払われて、怖くて、震えるようで、でも、包み込まれてしまえば、まるでこの世ではないような世界での、魂の共鳴だけがあって…。――二度の、波。
 肩書とか、人生において果たすべき役割であるとか、そういったものの前に、…心と身体をもった一個の生き物だったんだ…と感じる喜び。その至福。本気で魂をぶつけ合えること。そうして、この先に続く道を一緒に歩んでいけること――。
2020-02-07 23:45 この記事だけ表示