「うたコン」[テレビ]
 トップバッターは純烈「愛をください」。大人のニュアンスでぐいぐい来た。
 DA PUMP「if...」。せつない。
 坂本冬美「岸壁の母」。――世間の荒波と泥によって洗われ、磨き上げられた心と歌声。岸に一人たたずむ女性の上の空を、一羽の鳥が羽ばたいてゆく。…降りてくる人なのかな…とも思う。
 ハロプロ選抜メンバー8人で「ふるさと」。…立ち止まって、青空に一つ浮かんだ白い雲を一人、眺めているような。
 五木ひろしで、恩師である山口洋子×平尾昌晃コンビによる「別れの鐘の音」。――若返っている。何故か、子供のころに見た五木ひろしになっている…! 彼は、無観客のNHKホールの客席に向かって、手を振りながら歌っていた…。生者、死者問わぬ無数の魂に向かって手を振っていた。此岸にも、彼岸にも届かせんと歌っていた…。身体を、心を、ふりしぼるようにして、泣いた…。井伏鱒二の名訳で知られる唐詩の一節、「さよならだけが人生だ」を思い出した――。
 サンプラザ中野くんが、パッパラー河合のギターで「大きな玉ねぎの下で」。…甦る青春。「大きな玉ねぎ=日本武道館」、ということで、あひるの武道館の思い出はといえば、大学の入学式、そして故ジョージ・マイケルの来日コンサート。新米記者時代、ハロプロ関係の取材をしに行ったことも。
 DA PUMP「Fantasista〜ファンタジスタ〜」。歌、踊りともいつも完成度&満足度高し。めくるめくダンシング〜。
 五木ひろし「遠き昭和の…」。彼を取り巻くように、記憶の中の人たちの面影が、回る。思い出が、回る。ぐるぐる回るその様に幻惑される不思議な感覚。…昭和はまったく遠くなかった。心にめらめら炎を燃やした青年がそこに居た。――出逢いの予感。
2020-09-08 23:59 この記事だけ表示