アクセルとブレーキ〜宝塚花組・華優希退団[宝塚]
 華優希は、毎年年末に発表しているあひる新人賞を二度逃している。2017年と2020年、いずれも『はいからさんが通る』のヒロイン花村紅緒を演じたときに。
 2017年時は、タカラヅカニュースで公演の模様を観ていて、…実際に観劇した際、「今日はおよばれだで、おしゃれしてもんぺのアンサンブルで決めたずら」のセリフがはじけて決まれば新人賞! と思っていた――紅緒が伊集院家に乗り込む大切なシーンで、衣装の加藤真美はここで原画の模様をきちんと再現、ピンク地に白いウサギと赤いハートがちりばめられた実にキュートなもんぺのアンサンブルとなっていた――。しかし、決まらず…(この年は新人賞該当者なし)。2020年時も、…今回は行けるかな…と思っていた。しかし、途中で、…この人、自分は花村紅緒しか演じられないと思っているわけじゃなかろうな、何だかおかしい…と思った。すると、東京宝塚劇場の千秋楽直後に退団発表。
 <さらに燃えよ花組!!!>(http://daisy.stablo.jp/article/481807041.html)の項でも少し書いたけれども、どうも、アクセルとブレーキの踏みどころがちぐはぐな印象を受ける。観ていて、そこはアクセル! と思うところでブレーキを踏んでしまうというか。それがもったいない。
 歌や踊り、芝居といった技量の部分に関しては、ある程度しっかり培ったものがないと自信がもてないのは仕方ないと思う。それは他者がどうこうできるものでもない、本人が地道に培っていくしかない。でも、それ以外の部分、舞台に立ってパフォーマンスを披露する上での心構えや姿勢のような部分で、心解き放たれたところをもっと観たかったなと、本当に残念で…。その意味で、以前も書いたけれども、『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』で何度も何度もスープを給仕しに出てくるシーンは、大切な思い出として残っている。
ここぞというときに舞台上で見せる思いきりのよさ、素敵でしたよ。
 退団後、舞台の道に進むのかどうかわからない。でも、もしまた舞台に立つとしたら、アクセルとブレーキのことを頭の隅にでも置いておいて欲しいな…と思う。何だかんだ言って、こうして構いたくなる人でした。
 今日は思いっきりENJOY!!!
2021-07-04 00:12 この記事だけ表示