『どうする家康』第33回[ドラマ]
 浮世からどこか飄々と超越しているような本多正信(松山ケンイチ)がとてもいい。金(きん)を見てさっと手を伸ばすのも、自身が金が欲しいというよりも、人間ってそんなものでしょみたいなところを表しているというか、みんな俺のことをそういう人間だと思ってるんでしょみたいなところを演じているというか、どこか覚めた風なのが。……どういう日々を送ってきたんだろう、どういう人生観なんだろう……と、何だか毎週正信に思いを馳せており。
 石川数正(松重豊)、出奔――切々としたセリフにあふれる、無念の思い。その役者人生、信念を感じさせる、芯の通った演技。
 数正の出奔を知った正信の横顔のさみしさにキュンと来た。