『どうする家康』第34回[ドラマ]
 徳川家康(松本潤)の悪夢に登場する際の凄み。大坂で静かに過ごす際の背中。妻と酒を酌み交わす際の顔。石川数正(松重豊)の多彩な表情を楽しむ。
 本多正信(松山ケンイチ)が見せる、生き抜こうとする力みたいなものが好き。
 「どうする家康ツアーズ」に、数正ゆかりの国宝松本城――数年前に取材で松本を訪れた際、松本城の横を通過して同じ国宝の「旧開智学校校舎」を観に行ったことを思い出し、何だか数正に申し訳なくなり――明治9年(1876年)完成の「旧開智学校校舎」は、和と洋が不思議に混ざり合った擬洋風建築の代表格の一つで、車寄せのところにある「エンジェル」というよりは「エンゼル」と呼びたい超和風顔の天使二人の装飾がチャームポイント。現在耐震工事で休館中なので、開館の折には松本城共々訪れたく。