藤本真由
(舞台評論家・ふじもとまゆ)
1972年生まれ。
東京大学法学部卒業後、新潮社に入社。写真週刊誌「FOCUS」の記者として、主に演劇・芸能分野の取材に携わる。
2001年退社し、フリーに。演劇を中心に国内はもとより海外の公演もインタビュー・取材を手がける。
ご意見・お問い合わせ等は
bluemoonblue@jcom.home.ne.jp まで。
夏から秋へ
先週末の「東京高円寺阿波おどり」に続き、今週末は馬橋稲荷神社の例大祭。今年は4年に一度の本祭りということで、宮入百周年の大神輿(大正12年=1923年の関東大震災の被災をギリギリで逃れたというエピソードあり)や本物の馬や裃姿の幼馴染のお父さんが街を練り歩く様子を楽しみ。ちなみに、『蟹工船』で知られるプロレタリア作家小林多喜二の最期を描いた井上ひさしの遺作戯曲『組曲虐殺』に「馬橋はアカ(注:共産主義・共産主義者の俗称)の巣窟」というセリフがありますが、昭和8年(1933年)に警察で拷問されて死亡した小林多喜二の遺体が運ばれた自宅が馬橋稲荷神社の近く(馬橋は旧住居表示)。
毎年、二つのお祭りで、夏の終わりと秋の始まりを感じるのですが。今年は何だか、ドン・ヘンリーの「ボーイズ・オブ・サマー」のとりわけギターの響きを繰り返し聞きたい気分。
毎年、二つのお祭りで、夏の終わりと秋の始まりを感じるのですが。今年は何だか、ドン・ヘンリーの「ボーイズ・オブ・サマー」のとりわけギターの響きを繰り返し聞きたい気分。