『光る君へ』第7回[ドラマ]
 『源氏物語』の有名なエピソード、<帚木の巻>の“雨夜の品定め”(光源氏や頭中将たちが女性の品定めをする場面)につながるのであろうシーンが登場。イギリス公演もあった彩の国シェイクスピア・シリーズ第25弾『シンベリン』(2012)の第一幕第五場、さまざまな国の男たちがそれぞれの国の女性自慢をするシーンを、蜷川幸雄がこの“雨夜の品定め”の場面の『源氏物語絵巻』を背景に登場させて演出したことも思い出し、現存する世界最古の長編小説とされるこの作品を日本女性である紫式部が書いたこと、そして彼女の生に改めて思いを馳せた。