あひる、ときどき博多の女になる
 7月中旬に夫が福岡に転勤になり、新生活立ち上げの手伝いで最初の十日間ほどついていっていました。6月下旬に『blast ブラスト!』の取材で山形に出張して以来忙しく、福岡でもオンライン取材をしたり原稿を書いたり。そして東京に戻ってからも忙しく、パリ五輪もほぼ観られず、気づいたら8月が終わっていたという。
 去年秋も博多座観劇で訪れ、楽しく近代建築めぐりをした福岡。住まいがある唐人町は、近くのバス停から天神までバスで15分ほど、博多座まで地下鉄経由で30分ほど。天神までのバスは高速道路を走るのですが、車窓から見える湾岸風景が昼も夜も心に残り。海にも「みずほPayPayドーム福岡」にも歩いて行ける距離で、玄関のドアを開けると潮の香り、近所で福岡ソフトバンクホークスのユニフォームを着たファンを見かけるのですが、ケーブルテレビの工事ができないので、久方ぶりの地上波オンリー視聴生活、大河ドラマ『光る君へ』(全然書けていませんが観ています)も18時からのBSプレミアムでの放送は観られず。8月には夫が出張兼お盆休みで東京に帰ってきていたのですが、……何だか、唐人町の家にも私たちがいて、のんびりした生活を送っているようなパラレル・ワールドを夢想したり。
 それにしても福岡は食べ物がおいしい! 焼肉、水炊き、寿司、ブイヤベース、豚骨ラーメン、鉄鍋餃子……といろいろ食べてみるうち、これは気をつけないと、と夫とひたすら散歩。ちなみにタイトルは博多土産「博多の女(ひと)」(あひると同じ1972年誕生!)から来ていますが、ようかんをバームクーヘンで包んだこのお菓子を食べたことがあるかどうかはっきりと記憶にございません。ので、今度チェックしないと。それと、ローソンの九州限定商品「近藤の熱弁 鹿児島黒豚とんかつおにぎり」(福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手監修)も気になっており。ということで、これからしばしば福岡を訪れる予定です。夫も私も父方のルーツが九州なので、その地をたどる旅もしてみたく、東京と福岡の中間地点あたりで夫婦落ち合うのもおもしろいかも等いろいろ計画中。