藤本真由
(舞台評論家・ふじもとまゆ)
1972年生まれ。
東京大学法学部卒業後、新潮社に入社。写真週刊誌「FOCUS」の記者として、主に演劇・芸能分野の取材に携わる。
2001年退社し、フリーに。演劇を中心に国内はもとより海外の公演もインタビュー・取材を手がける。
ご意見・お問い合わせ等は
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「錦秋十月大歌舞伎」夜の部『婦系図』![歌舞伎]
心にしとしとと降り続ける雨のように美しい舞台。
人生の恩人である師匠酒井俊蔵(坂東彌十郎)によって芸者上がりのお蔦(坂東玉三郎)と別れさせられる主人公早瀬主税(片岡仁左衛門)。作者泉鏡花の実体験をもとに書かれた『婦系図』と言えば、「切れるの別れるのッて、そんな事は、芸者の時に云うものよ。……私にゃ死ねと云って下さい」というお蔦のセリフが有名。そのセリフが飛び出す<湯島境内>において、主税に「月を見な、時々雲も懸るだろう」というセリフがあり、鏡花の師匠である尾崎紅葉の『金色夜叉』の「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」という有名なセリフを思い出し。
(16時半の部、歌舞伎座)
人生の恩人である師匠酒井俊蔵(坂東彌十郎)によって芸者上がりのお蔦(坂東玉三郎)と別れさせられる主人公早瀬主税(片岡仁左衛門)。作者泉鏡花の実体験をもとに書かれた『婦系図』と言えば、「切れるの別れるのッて、そんな事は、芸者の時に云うものよ。……私にゃ死ねと云って下さい」というお蔦のセリフが有名。そのセリフが飛び出す<湯島境内>において、主税に「月を見な、時々雲も懸るだろう」というセリフがあり、鏡花の師匠である尾崎紅葉の『金色夜叉』の「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」という有名なセリフを思い出し。
(16時半の部、歌舞伎座)


