藤本真由
(舞台評論家・ふじもとまゆ)
1972年生まれ。
東京大学法学部卒業後、新潮社に入社。写真週刊誌「FOCUS」の記者として、主に演劇・芸能分野の取材に携わる。
2001年退社し、フリーに。演劇を中心に国内はもとより海外の公演もインタビュー・取材を手がける。
ご意見・お問い合わせ等は
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雪組梅田芸術劇場メインホール公演『波うららかに、めおと日和』ライブ配信[宝塚]
西香はちの同名漫画が原作(脚本・演出/小柳奈穂子、演出/雑賀ヒカル)。
物語の舞台は昭和11年〜12年(1936年〜1937年)ごろ、雪組トップスター朝美絢演じる主人公は帝国海軍中尉。劇中の人々がこの先どういう運命を辿ることになるのか考えながら観ていると、胸が痛い。そして展開される、骨太な反戦劇――当時の流行歌や軍歌がふんだんに流れる構成で、その歌と踊りの場面が明るければ明るいほど、そして人々が日々の幸せを追求しようとする姿が描かれれば描かれるほど、何かを声高に謳うことなしに、反戦劇としての凄みが増していく。最終的に朝美が体現した男のやせ我慢の深みと重み――日々の幸せを胸に、その幸せを何とか守らんがために、戦い、命を落としていった数多の人々の思いを背負うような――に胸を衝かれた。男役朝美絢の代表作である。
物語の舞台は昭和11年〜12年(1936年〜1937年)ごろ、雪組トップスター朝美絢演じる主人公は帝国海軍中尉。劇中の人々がこの先どういう運命を辿ることになるのか考えながら観ていると、胸が痛い。そして展開される、骨太な反戦劇――当時の流行歌や軍歌がふんだんに流れる構成で、その歌と踊りの場面が明るければ明るいほど、そして人々が日々の幸せを追求しようとする姿が描かれれば描かれるほど、何かを声高に謳うことなしに、反戦劇としての凄みが増していく。最終的に朝美が体現した男のやせ我慢の深みと重み――日々の幸せを胸に、その幸せを何とか守らんがために、戦い、命を落としていった数多の人々の思いを背負うような――に胸を衝かれた。男役朝美絢の代表作である。


