藤本真由
(舞台評論家・ふじもとまゆ)
1972年生まれ。
東京大学法学部卒業後、新潮社に入社。写真週刊誌「FOCUS」の記者として、主に演劇・芸能分野の取材に携わる。
2001年退社し、フリーに。演劇を中心に国内はもとより海外の公演もインタビュー・取材を手がける。
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月組東京宝塚劇場公演『RYOFU』『水晶宮殿(クリスタルパレス)』[宝塚]
『三国志演義』をベースにした『RYOFU』(作・演出/栗田優香)。月組生たちの熱演と中華ムードを楽しむ。主人公呂布役鳳月杏の大きく堂々たる武将姿。雪蓮役天紫珠李のきりっとしたいじらしさ。董卓役風間柚乃の重厚感ある悪役演技。李粛役礼華はるの狂信的な忠臣ぶり。呂布の母役の桃歌雪の歌唱が印象的。ショー『水晶宮殿(クリスタルパレス)』(作・演出/齋藤吉正)は、キラキラ、ポップな作品世界を楽しんで演じている感のある鳳月の軽やかなキュートさ&コミカルさが堪能でき、天紫のほっこりとしたかわいらしさも引き出されて、流れるような展開で体感時間5分くらいの感覚。デビル・フリーザー役風間の豊かな歌声が響き渡る心地よさ。礼華の男役としての成長の目覚ましさ。<第4楽章 恋のデリバリー・ロード>の場面は、阪神タイガースのオフィシャル・グッズ「トラのてカチューシャ」(購入検討中)を装着して混ざって踊りたい! と思うわちゃわちゃ楽しかわいい場面。中詰の一乃凜、桃歌の歌唱◎。そしてクイーン・クリスタル役梨花ますみの麗しのラスボス感。鳳月の正統派黒燕尾服姿に花組での経験が生かされていると感じた。大階段の傾斜を違えての背景的使用もおもしろい。色とりどりの電飾キラキラの下、ゴージャス大羽根を背負って立つ鳳月を真ん中に月組生が並ぶラストは、「宝塚、観た〜!!!」という満足感いっぱいに。


