ローザス、アトラファイヴ『和声と創意の試み』初日[ダンス]
 ベルギー出身の振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル率いるローザスがモロッコ出身の振付家ラドワン・ムリジガ(アトラファイヴ)と共作した2024年初演作品の初来日公演。出演は、ダボッとしたジャージの下やハーフパンツを履き、ときに薄物をまとう男性ダンサー4人。数歩進んで鳥が威嚇するように両手を上げたり、さりげなくコミカルな動きがいっぱい、ブレイクダンスも挟み込まれて。2人のダンサーが、タップシューズを履いていないながらもタップを踏むかのように足を踏み鳴らし、2人がそうして創り出す音が次第に……これってあの有名な……と聴こえるようになってきたあたりで、まさにその曲、ヴィヴァルディの『四季』の録音が流れ出す。同じ曲の中でも、優雅に踊るところ、パリピみたいにノリノリで踊るところとあったりして、『四季』を新鮮に聴く体験。新たに発見された遊びか儀式、あるいはスポーツの競技に興じるような4人のありようを楽しむ90分間。

(6月19日19時半、彩の国さいたま芸術劇場大ホール)