田中刑事についてもっと知って、書きたい。昨シーズンよりはわかりかけてきたように思う。
 坂本花織は何とも身体が重そうで…。時差ボケ? 演技をきちんと終えて、その後、泣き出してしまった彼女を観ていて、不謹慎かもしれないけれども、…ああ、かわいいな、と胸がきゅんとした。かわい子ちゃんパワーでフリーも無理せず頑張れ〜!
2018-11-03 23:28 この記事だけ表示
 樋口新葉。リカバリーの姿勢が前向きで好印象。感情のエネルギーが強く、周りに作用を及ぼしやすい人というのは、心を安定させれば、演技することに向いているのである。ポジティブなエネルギーで観客を巻き込んでいけるようになれば鬼に金棒なのだから。エキシビションでの表情がすっきりきれいだった。怪我が早く治りますように。
 山下真瑚。曲は『蝶々夫人』より。「音楽を感じたままに滑ってみて」と教えられても、普通なかなか難しいであろうところ、その天賦の才を感じた。『蝶々夫人』についてのんびり考えていたら、熊川哲也芸術監督がKバレエカンパニーで来年バレエ化するとのこと。じゃあ来年にかけてまたゆっくり考えようかな…と思っていたのだけれども、この日、山下真瑚の演技を観ていて、…あ、芸術監督の『カルメン』初演を観たときとまた同じ過ちを犯すところだった! …と気づいて猛省。ありがとう山下真瑚!

 友野一希。観れば観るほど、なんて志の高いプログラム!
 宇野昌磨。曲は『月光』。私の方では、グランプリシリーズ初参戦となった妹分、山下真瑚を彼が思いやる優しさに、心打たれた。目から何かのビームが放たれているような、あの演技。先日、夜の神戸空港から帰京する際、飛行機の窓からいつもより月が大きく見えて、…月の近くを飛んでいるんだな…と、彼の演技を改めて思い出していた。
 エキシビションはジャズ・ナンバー。大人のムードたっぷりで、ニューヨークの大好きなジャズクラブ「バードランド」が懐かしくなり。そして、実にかっこいい! 宇野昌磨の新たな面が次々と観られた大会。
2018-11-01 23:23 この記事だけ表示
 坂本花織。『キャバレー』の「Don’t Tell Mama」は本来ちょっとエッチ(笑)な曲なのですが。
 宮原知子はシルク・ドゥ・ソレイユ『キュリオス』の「Bella Donna Twist」。公演プログラムの取材に関わっていたこともあり、彼女が使用することでこの曲のよさがさらに広く知られていくのがうれしい限り。衣装もセクシーに、ジャンプはキレキレ、超コケティッシュ!
2018-11-01 23:01 この記事だけ表示
 日本シリーズの中継が長すぎやねん! それはさておき。

 宇野昌磨。炎のような、刃のような。転んでも、その事実に対する気持ちに引きずられず、自分の演技に邁進していく彼の精神力の強さに私は敬意の念を抱いている。
 友野一希。“ザ・エンターテイナー”の本領発揮が楽しみ。

 ポジティブな気持ちが伝わってきて、今日は樋口新葉のキレのいい演技を楽しむことができた(いいとき、悪いとき、気分が演技にはっきり出がちな人である)。いい方に心を安定させていって、観客にポジティブな気持ちを届ける演技をしていってくれたらと思う。化粧◎!
 山下真瑚は、9月のロンバルディア杯でも思ったのだけれども、素直な、伸びやかな滑りが魅力の人である。観ているこちらも思わず口元がほころんでしまうような、自然体のかわいらしさ。手先の表情等、磨けば光るところはもちろんまだまだ多いけれども、後半にかけてどんどん音と一体となっていく様にはぞくぞくしかけた。音楽性にさらなる可能性を感じる。
 どこかメカニカルな印象があったエフゲニア・メドベージェワは、平昌オリンピックのフリースケーティングからこっち、どんどん人間味が増していっていて…。失敗はあったけれども、この日の彼女の滑りが私は好きである。

 ただいま旅先なので、フリースケーティングは東京に戻ってからゆっくり観ます。
2018-10-28 01:26 この記事だけ表示
 この日の坂本花織の演技を観ていて、…映画『ピアノ・レッスン』の中で一番印象的だった、画面を占めるどこか寒々とした、荒涼たる景色が、記憶の奥底からふわあっと引き出されてきて。四半世紀も前に一度観ただけの映画だから、正直あまりよく覚えていないように思っていたのだけれども、記憶とは実に不思議なものだな…と感じた次第。
 宮原知子は少々緊張感が先行していたかなと…。彼女の几帳面で真面目な性格は美点なのだけれども、そこが前面に押し出されてしまうと、「一生懸命やっています!」というところが観る側に伝わってしまうきらいがあり。ジャンプの修正がとてもうまく行っているようなので、そこが自信になってくれば、緊張感と余裕とが両立できるようになって、この日ただよわせていた清純な色気――「色気は譲歩能力」とは橋本治の名言なり――もさらに増してくるような。
2018-10-22 23:40 この記事だけ表示
 坂本花織。かわいかったぞ〜!(アイメイクはまだまだ行ける!) 元気で、かつ、しなやかな大人の女性。ニュー坂本花織、いいじゃないですか。難しい三拍子の曲だけれど、ところどころ音楽と一体となりつつあって、全体通してそうなっていったときが見物。昨シーズンも思ったけれども、彼女の衣装はいつもセンスよし。
 宮原知子は、先日の「カーニバル・オン・アイス2018」で披露したショートプログラムでも、ところどころ心をふわっとのぞかせていて、…素敵だな…と思っていたのだけれども。今日はもう全編、フィギュアスケートへの愛に貫かれていて、小柄な彼女が、リンク上でとても大きく見えて、…落涙。彼女自身の意思が強く感じられる演技で、…たった一年でこんなにも大人の女性へと成長していっているんだな…と、大いに胸を打つものあり。
2018-10-21 23:14 この記事だけ表示
 …ショートとフリー、その二日間だけで、これまでになく橋大輔という人を知りつつある、と感じた。そして、そのことにとてもわくわくしている自分がいた。もっと“橋大輔”を見せろ〜。そうしてオレに文章を書かせろ〜!(笑)
 友野一希。『リバーダンス』のナンバーを使用したフリーは「ロンバルディア杯2018」でも観ていて、…『リバーダンス』の舞台を最初に観劇したとき、彼はこの世にいなかったんだな(1996年か1997年のことなので)…とふと思い、自分がかくも長く生きていることにちょっとびっくりしたあひる。今回は何だかもう、リバーというより“闘志の炎メラメラ”ダンスみたいになっていましたが。プログラムの完成形が観られたとき、書きたいことは自分の中で決定〜。
2018-10-09 22:55 この記事だけ表示
 …思っていた。この人はなぜ、テレビの中で、どこか自分のものではない笑顔で笑っているのだろうと。どこか、何かをはぐらかすような、笑顔。そこははたして、彼が本当に、心の底からいたいと願っている場所なのだろうか――。
 そして、橋大輔は4年ぶりに競技者としてスケートリンクに立った。やはりそこにこそ彼の生きる場所があるのだった。
 ――貴方が、人生を、世界を愛せば、必ずや人生も、世界も、惜しみなく愛を与えてくれます。そうして愛し愛されている貴方を、人々は愛するのです。今日という日を決して忘れないで。私は決して忘れないから。貴方の魂が貴方自身に戻ってきた日。
 今の彼の真剣な顔が、彼らしくて、彼自身で、私はとても好きである。
2018-10-07 23:20 この記事だけ表示
 織田信成も現役復帰するのかと思ったくらい、キレッキレの楽しい演技だった! 後半、「ヤングマン」のメロディに乗せて“YMCA”ポーズが繰り出されるあたりで、一緒に観ていた夫と爆笑。そして、ぐっときた。織田信成は優しく広い心でフィギュアスケートを愛している人である。その気持ちは解説や報道での語り口からも伝わってくるし、今年初めに彼が刊行した「『フィギュア』ほど泣けるスポーツはない!」を読んでもまた伝わってきたものなのだけれども、彼の滑りからも改めて感じ取ることができたから。この大会に参加して演技したこと、すなわち、今年のルール改正を自らの身をもって経験したこともまた、今後の彼の仕事に活かされてくるのだろうと思う。
 宇野昌磨は、先月の「ロンバルディア杯2018」を観ていて、気持ちの上で、…今年もまたそこから始めるのか〜と思ったのだけれども、今日の演技は前を向いて吹っ切れたものを感じた。自分と美や芸の間にいつも、誰か他の人を入れた枠組みを設定して思考する人というのは、日本演劇界にもいたりするのだけれども、本来、美や芸は、まず己一人で立ち向かうものではないかと私は思う。この世で宇野昌磨にしか滑れない、宇野昌磨のスケートの確立を!
 女子については、平昌オリンピックの総括もまだしていないところだけれども(フィギュアのシーズンと違い、あひるの一年はあくまで1月から12月である&『蝶々夫人』問題に未だ取り組み中)。坂本花織は、昨年の元気はつらつ娘から一転、しっとりしたプログラムに変えてきていて、女性としても一年分成長したであろう彼女の新たな一面が観られそうで好印象。「届け〜」「伝われ〜」の内実、その内容が観る側にしっかり伝わってくるとさらに良し。「化粧も芸のうち」の宝塚歌劇の評論をしている人間として、昨シーズンから彼女について気になっているのがアイメイク。ザギトワもメドベージェワもメイクが実に巧いのである(メドベージェワは毎日アイラインを引いて練習に行くという記事を読んだ)。演技でも化粧でも、坂本花織のかわいらしさが一段と引き出されてくることを期待。
 宮原知子は演技上の細やかな心配りが今日も美しい。前に、北欧から来たミュージシャンの奏でるタンゴを聞いていて、暑い国の人間と寒い国の人間とで“熱さ”の表現は異なってくることのだと感じたことがある。氷上で演じられるフィギュアスケートに可能なタンゴの熱の表現に興味津々。
 「近畿選手権2018」も楽しみ!
2018-10-06 22:36 この記事だけ表示
 観ていて…、心と、肌とが、ちりちり、ひりひり、相似形を成して燃えていた。ひりひりと言っても、焦燥感といったネガティブな風ではない。それは、未だかつて味わったことのない感覚だった。――彼我が一つになる、その恍惚感ともまた違う。むしろ、魂が一つではなく、そこに二つ有ることを互いに祝福して、向き合ったまま、いつまでもどこまでも、共に震えて揺れているような。
2018-09-22 21:06 この記事だけ表示