「シカゴ」宝塚歌劇100周年記念OGバージョンの大阪公演より、改訂版の公演プログラムが発売になっています。先だっての版は赤表紙でしたが、今度は白表紙。舞台写真と、あひるが担当した9人のメイン・キャストの開幕後インタビューが新たに掲載されています。
 etheatrix!の方には会見&観劇レポートがアップされました。

 http://etheatrix01.eplus2.jp/article/409244809.html

 プログラムのインタビューと観劇レポート、併せてお読みいただければ。というのも今回、観劇レポートに書いた事柄を、終演後の取材の際にそのまま皆さんにお伝えして、その上でお答えをもらったので。舞台を観て、これはすごいな、おもしろいなと思ったことをストレートにぶつけ、どうしてそのように見えるのか、そのすごさやおもしろさの裏側を聞いてみたというわけです。そうして取材していて、…こういった会話こそが私のずっと求めてやまなかったことだったんだ…と思い。舞台を観て、その感想や見え方を素直に伝えて、その秘訣について聞く。宝塚歌劇の初日前会見でも、ときおりそういう手応えが得られるときもあるのですが、あまり機会のあることでもないので。短い期間に全3バージョン観て取材して10本原稿をあげるのは大変でしたが、毎日とても楽しかったので、終わってしまったときはちょっとさみしかったりして…。ご覧いただければ幸いです。
 「シカゴ」の追加取材と関連原稿、全部終わったよ〜。あひる、もうこれ以上は頑張れませぬ。
 さて、先月末に発売になった田代万里生さんのソロ・デビュー・アルバム「I am here ~ Musical selection」の解説と配布ちらしの文章を担当しています。まだまだ舞台上で見せきっていないさまざまな魅力が詰まった方だなと、このCDを聴いて、そして熱い制作意図をおうかがいして思った次第。臨場感たっぷり、ゲスト陣も豪華な、贅沢な一枚です。
 9月から始めた人生総決算レベルの大片づけがなかなか終わらぬあひる。さて。
 本日11月1日に東京国際フォーラムホールCで初日を迎える「シカゴ」宝塚歌劇100周年記念OGバージョン公演プログラムにて、ビリー、ヴェルマ、ロキシー役をトリプルキャストで演じる方のうち8名のインタビューと(朝海ひかるさんだけどうしても時間が合わなくて本当に残念ながら取材できず)、ビリー役の峰さを理さん×麻路さきさん×姿月あさとさんの鼎談、そして作品の解説記事を担当しています。先月忙しかったと記したのはこのためなり。東京を横断してお稽古場に通って取材をし、原稿執筆に励み。1996年のリバイバル版ロンドン初演で「シカゴ」と出会い、作品の大ファンとなったあひる。前に映画版のサントラ盤の解説と対訳を担当し、来日公演のための海外取材もした経験があったので、片づけによって発見された資料が大いに役立ち。
 取材の前、あひるは9月半ばに行われた製作発表に赴いた(そのレポート記事はこちらhttp://etheatrix01.eplus2.jp/article/406214593.html)。そして、宝塚OGでこの演目を上演する上ではやはりキーポイントかなと思い、ビリー役のお三方に、退団後に男役を演じる意気込みと、主催の方に、今回の上演が実現した経緯を質問。しかし。あひる以外の質問は、「一番お下品なセリフは何ですか」「露出の多い衣装ですが」「離婚したキャストって誰ですか」等々。そういうことに興味があるのかあ……と、逆に驚くあひる。それはさておき。聞かれる方としてはどんなものなのかなと思ったので、そのあたりもおうかがいしてきました。詳しくはプログラムをお読みいただければ。それと、会見の際、ビリー役のお三方の答えを聞いていて、男役をやるのではなく、男を演じるんだと、その違いを非常に興味深く感じたので、そのあたりもじっくり。――男役とは、宝塚の舞台及びその延長ともいえるOG公演において多く発揮される技量であるから、宝塚の舞台と常にセットで考えられているところがある。しかしながら、その根底にある、女性が男性を演じる技術そのものは、宝塚の舞台と切り離されたところでも有用なのではないか。取材時に浮かんだそんな問題意識をもって、昨日と今日行われたプレスコール(代表的なナンバーの抜粋をキャスト入れ替えで上演)及びキャスト3パターンのドレスリハーサルを見学。ドレスリハーサルは3回とも同じ席で観てきましたが、……どの回も、すべてのキャストにそれぞれ魅力があふれていて、ものすごくおもしろい! 芸術的試みに挑んでいる方、人生の当たり役にめぐりあった方、これまでにない個性と魅力を輝かせている方……。全パターン、あひるが自信をもってお勧めいたしまする。
 大和悠河さんの役柄の解釈には目を拓かされ。製作発表で、「宝塚の人って何でもやっちゃうんだと思った」と話していた貴城けいさんには、彼女自身がまずそういう方だなと感じ。水夏希さんと話していて気づく、「そうだ、私も断然ヴェルマ派だったんだ!」。湖月わたるさんには、フォッシー・スタイルの尽きせぬ魅力を学び。和央ようかさんには、演じる側と観る側とで異なる感じ方の楽曲の魅力を聞き。麻路さきさんの発言には、「シカゴ」好き、宝塚好きのあひるでもその発想はさすがになかったなあと脱帽。峰さんには、宝塚のあの演出家作品と「シカゴ」の意外な共通点を教えていただき。そして、姿月さんを取材しているとき、かつて「エリザベート」で姿月トートを観て、……生きていっていいんだ……と思うことがなかったなら、自分は今こうしてここに座って取材をしていることはなかったなと思わず感極まる一瞬があり……。姿月さん考案の、世界初となる”We Both Reached For The Gun”の2オクターヴ差歌い分けは、これまでにない効果を生み出しているのではないかと思った次第。作品で描かれている裁判とのアナロジーに、ボブ・フォッシーは、ショービジネスへのいかなる愛と皮肉とを込めたかったのか。そんな深い発見もできそうで、今後の観劇及び取材もますます楽しみ。取り急ぎ、キャストの皆様、それぞれの初日へ向けて”Break a leg!” 公演プログラムは途中で改訂される予定ですので、気になる方はまず最初のバージョンをお買い求めいただければ。
 ちょっと今忙しくしており。
 本日オーチャードホールで初日を迎えたKバレエカンパニー「カルメン」公演プログラムで、バレエ・ミストレスの前田真由子さんとリハーサル・ディレクターの小林由明さんの対談記事を担当しています。熊川哲也芸術監督のクリエイティブ面を助さん格さんの如くがっちり支えるお二人のお話をうかがえて、あひるも非常に勉強になりました。観劇がとても楽しみ。
 アップされました。

http://etheatrix01.eplus2.jp/article/403785308.html

 ロンドンで舞台を観た母から何度、「楽しかった〜。水かけられちゃった〜」と話を聞いたことか。そんな舞台の来日公演実現はうれしい限り。バレエ界では常にプレッシャーを感じていたというお話が興味深く。詳しくは記事をお読みください。
 一つ↓に書いた文章故、「あなたはもう二度と死にたいとか思っちゃだめです!」とたしなめられたあひるであった。いえ、あくまで2年半前のことで、今は生きる喜びを享受しているので大丈夫〜。
 さて、東京公演が先なので失念していました。ただいま全国47都道府県をツアー中の「ブラスト!」公演プログラムで、イントロダクションの文章と、三人の日本人キャスト、石川直さん×和田拓也さん×米所裕夢さんの座談会ページを担当しています。イントロダクションにもちらと書きましたが、私自身、地方都市に行くと思うのが、観劇しようと思っても遠くの劇場まで足を運ばなくてはいけなかったりするわけで、物理的にも心理的にも距離は否めないものがあるのかなと。その点、全国を回るこの「ブラスト!」や宝塚歌劇、歌舞伎の公演は、多くの観客が観劇という行為と出会う意味で大きな意味を持っているなと思う次第。8月の東京公演を経て10月の沖縄公演まで、暑い最中の公演と移動は本当に大変だと思いますが、頑張れ「ブラスト!」チーム!
 本日、青山劇場にて初日を迎えた「セレブレーション100! 宝塚」の公演プログラムで、演出の三木章雄さん×杜けあきさん×麻路さきさん×高嶺ふぶきさん×稔幸さんの座談会の原稿を担当しています。麻路さんと高嶺さんは初めて取材させていただいたのですが、舞台から伝わるお二人の魅力の源泉にふれる思いでした。ご観劇の際にはぜひご覧いただければ幸いです。
 まだまだ原稿書かねば。
 https://members-club.flets.com/pub/pages/contents/list/bunkamura/e/news/140313/index.html

 浅川さんのお話をうかがっていて、何とはなしに「源氏物語」の六条御息所を思い出し。それと、先週、スーパー歌舞伎U「空ヲ刻ム者」(新橋演舞場)を観て、「冬眠する熊に添い寝してごらん」の客席通路をぐるぐる回る回転寿司に続く衝撃を受けたのですが、それにさらに続く衝撃をおそらく「ラ・バヤデール」で受けることになるんじゃないかな…と、舞台装置がまったくない稽古場での印象を思い出し。実は私の中で、熊川哲也さんと市川猿之助さんとは、芸術家としての姿勢に同じ印象を与えるところがあったりします。皆様にもあひるとこの衝撃をぜひ分かち合っていただきたく。
 先週、取材で、3月19日からオーチャードホールにて世界初演されるKバレエカンパニー「ラ・バヤデール」の稽古場を見学してきました。ちょうど、熊川哲也芸術監督の演出についてじっくり考えていたときだったので、見学させていただけてものすごく勉強に。見学するうちに、舞台上で観客に向けた顔の角度、表情と目線の使い方で多くが伝わることがわかり。ついつい見入りすぎて眼球疲労。
 今回、ラストが今までの「ラ・バヤデール」とは違うものになっているのですが、…その演出だけで、思わず目に涙。舞台全体を観ていないのに、舞台装置も衣裳もなにもないのに、非常に心動かされるものがあり。あひるだけでなく一緒に見学していたメンバーも同じく。すべてが揃った本番の舞台はいったいどうなるんだろう――!
 今回、芸術監督が一世を風靡した“ブロンズ・アイドル”の踊りがキーになっているのですが、…そのことでも、思わず目に涙。かつて私がいた雑誌で、その踊りも含めてあれこれ揶揄したネガティブな記事を掲載したことがあって。それは私が書いたものではなかったけれども、…そのとき、メディアによる“暴力”ということと、組織の一員であることの限界を深く感じてしまい。そのことは私の心の中でずっと引っかかっていて……。無論、だからといって、贖罪意識で熊川哲也の芸術について書き記したことは一度もなく。ただ、この世に存在し得る、芸術に対するそのような揶揄を書き清められるような文章を書いていくこと、それが、私がプロの物書きとしてやっていく上で大きなインスピレーションを与えてくれた人への恩返しに他ならないなと。ただ、言葉がない、だからこそひときわ美しく輝くところがあるのかもしれない世界に対し、言葉で向かっていくのは難しいことだなとも思い。
 稽古場レポート掲載の暁にはまたお知らせします。
*初日前日フォトコール&囲み会見レポート

 http://etheatrix01.eplus2.jp/article/389843503.html

*初日観劇レポート

 http://etheatrix01.eplus2.jp/article/390382881.html

 …何とはなしに、上川隆也に「女王様ぁ〜」と叫んでセリ下がってほしい気がしたあひるであった…。