何から始めていいのやらというくらいご無沙汰してしまいましたが、無事です! 一部で安否すら気遣われているようですが、倒れちゃないし海外出奔もしておらず。いかんせん、原稿以外の文章を書く余力がなく、先々週なんて、布団で寝た日よりその辺に転がって寝た日の方が多かったという体たらく。思うように劇場にも行けておりませぬ。うう。
 諸々何とか一段落した土曜日、観劇三昧の楽しい一日を送ってパワーをチャージすることができて、久々にゆっくり寝て起きたら……全身、とんでもなく疲れていた。どうも、二週間ほどずっと睡眠不足で張りつめて過ごしていたため、身体が疲弊していることにすら気づけなくなっていたようで。……我ながら、何つー鈍くささ。世の中には自分より過酷な労働条件で頑張っている人もいるわけで、このくらいでめげちゃおれん! と思って走り続けていたのですが、どうも限度というものがわからなくなるところがあるらしく。心配おかけした皆様、すみませんでした&本当に多謝。そして、同じく働き過ぎの皆様、くれぐれもご自愛を。
 そんな日々を過ごしているうちに、……えっ、もう6月?! なのにどうして近所のラーメン屋さんはまだ冷やし中華を始めていないのかしらん……という疑問はさておき、5月は結局14本しか観劇できなかったのが残念。そして、掲載情報もすっかり書き逃しておりました。なかには一号飛んじゃったものもありますが……。
 まずはレギュラーものから。「Domani」7月号では「エレンディラ」(8〜9月、彩の国さいたま芸術劇場大ホール)、「psiko」6月号では新国立劇場オペラ「ばらの騎士」(6月、新国立劇場オペラ劇場)、「宝塚BOYS」(6月、ル テアトル銀座)、コクーン歌舞伎「三人吉三」(6月、シアターコクーン)を紹介しています。
 6月6日まで青山劇場にて上演中の「Damn Yankees」プログラムでは、湖月わたるさん、川崎麻世さん、大澄賢也さん、矢口真里さん、杜けあきさんのインタビュー記事を担当(ボールとバットのイメージカットのページの隅という大変不思議な位置にクレジットあり)。物語にちなみ、「周囲からあきれられるほどのめりこんでしまうものは?」&「悪魔に魂を売り渡しても手に入れたいものは?」という質問もおうかがいしてみました。五者五様の興味深いお答えについてはぜひ現物を手に取ってお確かめいただきたいのですが、皆さんにお聞きした以上、礼儀? として自分も考えてみようかな……と思って考えて愕然。私の場合、前者が「仕事と観劇」で後者が「いい文章を書くことといい舞台を観ること」……ってどっちも一緒!? しかももうすでに悪魔に魂を売り渡しているような気も……。ううむ。
 そして、これは同窓生の方限定ですが、「成蹊会誌」7月号に、昨年暮れに「東京人」に掲載された成蹊学園関連記事が転載されています。安倍首相のショットも満載でファン? にはたまらない一冊かと。同窓ということでいえば、先日、銀座線に乗っていて、隣に立っている女性がおしゃれだな……とちらちらファッションチェックしていたら、いきなり「真由ちゃん!?」と声をかけられてびっくり。何と、小学校から高校まで一緒でちょくちょく同じクラスになっていたMちゃんだった。しかし、十年ぶりくらいに会った彼女はすっかり大人っぽくなっていてすぐにはわからなかったのに、こちらは気づかれたということは、やっぱり、幼稚園のときから変わらんといわれるこの顔のせいかしら。ううむ。Mちゃん、落ち着いたらメールしますね。そしてもし、同窓の方でブログをご覧になっている方がいたりしたら、ぜひご連絡を! それにしても、縁とは異なもの、会いたくてもなかなか会えないときもあれば、偶然会えてしまうこともあるんだなあとしみじみ思う今日この頃。
 今週こそは原稿を片付けて観劇記を!

 飲み会を盛り上げるには格好のネタだが実人生ではいまいち何の役にも立たなかった肩書を今こそ生かすときがやってきた!
 実は私、「カルトQ」デパートクイーンです。
 といっても何のことやら、という方もいらっしゃるかもしれないので説明すると、90年代初頭、フジテレビで「カルトQ」なるクイズ番組を放映していた。そして私は、その「デパートの回」の優勝者だったりするのである。司会はうじきつよしと中村江里子、テーマにまつわるいともマニアックな問題が出題されるこの番組。大学三年生、暇? を持て余して毎日のように都内のデパートめぐりをしていた私の得意分野は、映像を見てどこのデパートの何階のトイレかを答える「トイレ問題」だった。いまだに実家のピアノの上には、イギリスの前衛アーティストが制作したという「カルトロフィー」が置いてあります。
 当時の私はこれを機にデパート評論家としてデビュー……などと夢を見ていたのですが、そういう話はまったくなく。後に同じゼミになった某政治家の息子さんが「競馬カルトキング」の肩書で競馬評論家をやっていたのがうらやましかった。それが、ついに! 「東京人」S副編集長にお声がけいただき、2日発売の6月号から「東京デパートメント細見」なる隔月連載をさせていただくことに。第一回目のお題はリニューアル成ったばかりの「新宿タカシマヤ」。私のお勧めは、タカシマヤの象徴である“薔薇”にまつわるさまざまなアイテムを集めた「薔薇のギャラリー」ですが、雑誌片手に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。ゴールデンウィーク中、特に遠出の予定のない私も、さあて、明日はどこのデパートに行ってみようかしらん。

 次号も出ようという頃になってという感じですが、「Domani」5月号で「薮原検校」(5月・シアターコクーン)、「psiko」5月号でKバレエカンパニー「海賊」(5月・東京文化会館、オーチャードホールほか)、Noism07「PLAY 2 PLAY」(5月・Theater1010)、文学座「ぬけがら」(5月・紀伊國屋サザンシアター)を紹介しています。また、29日まで新国立劇場中劇場にて公演中の「モダン・ミリー」のプログラムでは、演出家のジョーイ・マクニーリーさんと主演の紫吹淳さんの対談記事を執筆。この取材のとき、昨年上演された「WEST SIDE STORY」をめぐる、あのジョージ・チャキリス絡みのエピソードを聞くことができたので、いずれご紹介できればと思っています。

 3月21日付の朝日新聞朝刊広告特集カラーページに掲載された「ABBA GOLD」ドイツ・マンハイム公演レポートが、朝日新聞のサイト、アサヒ・コム内「どらく」にアップされています。

http://doraku.asahi.com/entertainment/stagenavi/special/index.html

 マンハイムの街を散策中にいくつかフレーズを思いつき、帰国後、きちんとした文章に仕上げるのが楽しみでならなかったこの原稿。個人的にもかなり気に入っているものなので、さらに多くの方に読んでいただける機会が増えてうれしい限り。
 そして、「ABBA GOLD」の公演もいよいよ明日が初日! 東京国際フォーラムホールCに集まった皆さんと、アバへの愛を分かち合える瞬間が本当に楽しみ。ちなみに、会場で配られるゴールドのプログラムでは、「キャストからのメッセージ」を執筆しています。

 本日12日付の産経新聞文化面に、「ABBA GOLD」について取材を受けた際のコメントが載りました。ウェブ版はこちら。

http://www.sankei.co.jp/culture/enterme/070412/ent070412000.htm

 「ABBA GOLD」のようなトリビュート・ショー、オマージュものと、単なるコピー、そっくりさんショーの類との違いを、私は対象に注がれた愛の有無であり多寡であると考えているのですが、そんな思いを記者のかたが愛あふれる記事に仕立ててくださって、本当に感謝。しかし、新聞においてまで己のうるうる体質があらわになってしまった……。
 それにしても、いつも自分でさんざんやっている取材ですが、いざ受けてみるとものすごく緊張! なぜって、立場を変えることで、自分が取材相手にどのように見えているかがわかってしまうから。うわー、私、いつもこういう風に見えてるんだ……と思ったら、緊張してよけい饒舌になる自分。
 とすると、観客としての自分をよく知るためには、一度舞台に立ってみるといいのかしらん。まずは想像から……(普段の観劇態度を反芻)……うわー!!!(って、一つ前の「コンフィダント・絆」の項でさんざん描写してますが)。人前でお見せするような芸があるわけじゃなし、やっぱりやめておこう……。

☆「東京人」4月増刊号「港区を楽しむ本」

 一昨年暮れに出版された「杉並を楽しむ本」に続き、今度は港区バージョンに参加。<演劇><アート><音楽><ロケ地><テレビ局>と、5本のカルチャー・コラムを執筆しています。最初にお話をいただいたとき、正直、「港区……、遠いな」と思わないでもなかったのですが(だって、杉並区民だし)、小劇場運動における港区の役割等について調べてゆくうちに愛着が芽生え。ここかしこに笑いもたっぷり仕込んだコラム、港区在住の方も、そうでない方もお楽しみあれ。

☆「エレンディラ」中川晃教さん、美波さんインタビュー記事

 イープラス内にアップされています。

http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/erendira.html

 砂漠を舞台にした摩訶不思議な物語に挑む二人。それぞれ、砂漠を旅して得られた経験がどう舞台に生きるか、注目。

☆パレルモ・マッシモ劇場来日公演「シチリア島の夕べの祈り」アマリッリ・ニッツァさん来日会見ルポ

Bunkamuraホームページ内にアップされています。

http://www.bunkamura.co.jp/shokai/orchard/lineup/07_massimo/topics01.html

 難役の造形につき、鋭く深く知的に考え抜かれた答えに感服することたびたび。非常に充実した内容のインタビューについても今後執筆の予定。

☆PIAカード会報誌「アワビ」4月号

 新主演コンビお披露目公演として、宝塚星組「さくら」「シークレット・ハンター」を紹介しています。

☆「LOOK at STAR!」5月号

 ミュージカル「ジキル&ハイド」主演、鹿賀丈史さんのインタビュー記事が掲載されています。初演の際に声帯を痛め、ミュージカルをやっている人間としては死にたくなるような思いを味わったという難役を、四度にわたり演じる勇気。懐の大きさに甘え、「もうやらないっていう選択肢もあったわけですよね」とお聞きしたところ、「あったあった」とチャーミングな微笑を浮かべていたのが非常に印象的でした。

☆レプリークBis VOL.7「一冊まるごとエリザベート」

 ウィーン版来日公演&宝塚雪組公演、共に楽しみな「エリザベート」特集号。雪組版出演の水夏希さん、白羽ゆりさん、彩吹真央さん、凰稀かなめさん、花組版出演の大鳥れいさん、月組版出演の霧矢大夢さんのインタビュー記事を担当しています。
 水さんの取材で個人的に一番ツボだったのが“おみくじ”話。思わず、「話、作ってませんか?」と突っ込んでしまったさわやかなおもしろさを味わっていただければ。そして、水さんについて語るお三方が幸せそうだったのが印象的。水さんとの役作り上の共通点を指摘すると、皆さん、本当にうれしそうな笑顔を浮かべて……。新生雪組に大いに期待。
 大鳥さんのエリザベートについては、退団の際、主演娘役にも記者会見があればいいのに…と残念に思ったほど。いつかじっくり話を聞いてみたかったので、願いがかなって満足。
 非常に不思議な、奥の深い見え方をしていた霧矢さんのルキーニ。今回の取材で、それがすべて彼女の意図する通りだったということがわかって、まいりました! という感じ。「エビータ」との共通性の指摘についても頷くばかり。東京公演中に実に細かいところまで記憶を引っ張り出してくださって、本当に感謝。
 全体としても非常に充実した内容に仕上がっている一冊ですので、今後の「エリザベート」観劇のお供に是非!

 発売中の「saita」4月号「クラシック観劇で遊ぶ!」特集のバレエ&宝塚歌劇ページに取材協力しています。1月18日の項に「取材を受けました」と書いたのがこの件で、演目や演者の魅力、観劇の際のマナーなどについてお話したことが反映された記事になっています。
 また、「アワビ」3月号で宝塚雪組「エリザベート」(5〜6月・宝塚大劇場、7〜8月・東京宝塚劇場)、「TITLE」4月号で「イザベラの部屋」(4月・彩の国さいたま芸術劇場)、「Domani」4月号で「コンフィダント・絆」(4〜5月・PARCO劇場)、「psiko」4月号で「写楽考」(4月・シアターコクーン)、「CLEANSKINS/きれいな肌」(4月・新国立劇場小劇場)、「ABBA GOLD」(4月・東京国際フォーラム ホールC)を紹介しています。

 発売中の「TITLE」3月号に、3月末から大阪・梅田芸術劇場にて来日公演の始まるウィーン版「エリザベート」の紹介記事を執筆しています。「Domani」3月号では、宝塚雪組版の話題と写真(少々小さめですが)と共に。7日発売の「psiko」3月号でもご紹介しています(他の二本はアントニオ・ガデス舞踊団来日公演と花組芝居「かぶき座の怪人」というラインアップ)。ご興味のある方はぜひご一読のほどを。周囲でも、大阪に行かなくては! という声が高まりつつあり。もちろん私も海外出張の合間を縫って観に行く所存なり。

 7月に来日公演のあるオーストラリア・バレエ団のプリンシパル、ルシンダ・ダンさんとマシュー・ローレンスさんの対談記事がアップされています。取材中、笑いの絶えない楽しいお二人でした。

http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/australiaballet.html

 ところで、来日公演で上演されるグレアム・マーフィー版「白鳥の湖」ですが、今から楽しみな限り。というのもこのバージョン、モチーフとなっているのは何と、故ダイアナ妃&チャールズ皇太子&カミラ夫人の三角関係! チャイコフスキーの美しい音楽に乗って繰り広げられる世紀の愛憎劇に興味津々。

 17日午後、春先に出る某誌のお仕事で、バレエ、ミュージカル、宝塚それぞれの分野でこの先お勧めの公演や気になるスター、観劇の際の注意事項等についてお話してきました。それにしても、大好きな芝居の話となるとあれもこれもとどうにも止まらなくなってしまうところがあり、今日も、風邪気味の喉を嗄らしてまで2時間半も話してしまった(聞いてくださる方も大変!)。普段は取材相手から話を引き出す方が主なので、立場を変えてのこうした経験が、今後自分の行なう取材に生きれば…とも思った次第。掲載誌についてはまた後日詳しく。