二夜連続観劇しました。観劇レポートは後日SPICEに掲載されます!
2021-06-16 23:59 この記事だけ表示
 18時の部、赤坂ACTシアター。ジョナサン・プライスが主人公グイド役を歌った1992年のロンドン・コンサート版のCDを愛聴してきましたが、今の城田優のグイドで舞台版を観られて、よかった。
 作品之芸術論。だから好き。主人公グイドと彼のミューズであるクラウディアが歌う「Unusual Way」が示す論点――スクリーン上、演じられたものは、虚構なのか、真実なのか、それは映画監督のものなのか、演者のものなのか、それとも?――は、映画監督−役者のみならず、演出家−役者をはじめ、芸術上のさまざまな関係性へと敷衍して考え得るところだと思う。グイドと母の生死をめぐるやりとりも、芸術作品を残すことで不死の魂を得る芸術家なる存在について考える上での興味深い補助線ともなり。
 グイドの妻ルイザ役咲妃みゆの今宵の「Be On Your Own」もすごかった! 嗚咽。女優としてさらなる大化けの予感。
2020-11-12 23:59 この記事だけ表示
 後日SPICEにレポートが掲載されます!
2020-11-11 23:57 この記事だけ表示
 傑作ブロードウェイ・ミュージカル『プロデューサーズ』を井上芳雄のマックスで観られる幸せ。いかなるときもベストを尽くし美に向かう彼を、私は尊敬している。最後はそのミュージカル愛の強さ深さに感涙。曲も振付も本当によく練り上げられた作品!

(8日17時半、シアターオーブ)
2020-11-08 23:51 この記事だけ表示
 13時の部観劇(帝国劇場)。本日のキャストはアン王女=朝夏まなと、新聞記者ジョー・ブラッドレー=加藤和樹、その親友アーヴィング=藤森慎吾。朝夏アン×加藤ジョーのコミカルな掛け合い、いい! 今回の加藤和樹の演技で、『ローマの休日』観が変わりました。
 「うたコン」も超ヘビー級でした! ちょっと本日は電池切れなので、今宵はこれにて〜。
2020-10-06 23:04 この記事だけ表示
 2002年の『モーツァルト!』日本初演で、主人公ヴォルフガング役として華麗に競演しながらも、共演の機会はほとんどなかったという二人による、一夜限りのコンサート。演じながら歌うことが心底好きなんだな…と感じさせる井上、音の響きをとことん味わい尽くすような中川、楽曲に対するそれぞれのアプローチの違いが非常に興味深い――そのアプローチの数だけ、ミュージカル界は大きく豊かなものになっていくわけだけれども。共演はなくても、同じ作品を一から作り上げた現場に一緒にいた経験からか、強い信頼感で結ばれていることが確かに伝わってくる。そして、音楽を通じて、共に歌うことを通じて、その信頼はさらに深まっていって。二人を主役に抜擢した『モーツァルト!』演出家の小池修一郎がトークゲストとして椅子に座ってせり上がってキュートに登場し、抜擢秘話も披露、厳しい中に愛あるエールを送り、それを受けての『モーツァルト!』からのナンバー、「僕こそ音楽」と「影を逃れて」がとてもよかった――とりわけ、「影を逃れて」は、『モーツァルト!』を演じていたころの二人が“アマデ”となり、今の二人を見ているような凄みあり。そして、オープニングに歌ったザ・スリー・ディグリースの「When Will I See You Again」(イギリスのボーイズ・バンド、ブラザー・ビヨンドがカバーしたバージョンも好き!)をしめくくりに再び歌ったのだけれども、この一夜で絆を再確認して、歌が深まっていたことに感動! I will see you two again!
2020-09-23 23:59 この記事だけ表示
 「井上芳雄&中川晃教 僕らこそミュージック」ライブ配信観ます!
2020-09-22 23:43 この記事だけ表示
 後日SPICEにゲネプロレポートが掲載されます。
2020-09-11 23:59 この記事だけ表示
 13時の部、帝国劇場。
 オープニングで帝劇ミュージカルス『モルガンお雪』のナンバーが聴けるのですが、歌詞が何だか味わい深い。
 平原綾香の『サウンド・オブ・ミュージック』の表題曲。丘や空を自由に翔けてゆく魂の表象としての“音”が内から紡ぎ出される瞬間に立ち合う。
 『屋根の上のヴァイオリン弾き』より全員での「陽は昇り又沈む」――舞台に立つことが日常である人々の人生を思う。
 『ラ・マンチャの男』より海宝直人の「見果てぬ夢(騎士遍歴の唄)」。虚空を切り裂き進む猛者は、りりしい二枚目の騎士である。
 『アニー』より平原綾香の「明日は」。未来が見えないときこそ、胸を張って前を向く。そうすれば、よりよい明日が拓けるかもしれない。この歌のそんな精神は、今のような時代に一層必要とされるものであるのかもしれない…と、その歌唱にしみじみ感じ入る。原詞にある”come what may”は、最近よく自分自身に唱えるフレーズ。ちなみに、カナダに渡ったのがちょうど『アニー』のミュージカル映画が流行った頃で、小学校の音楽の授業でよく歌った曲なので、今でも家でときどき一人、最大限子供っぽく歌っています(笑)。
 『ナイン』より「グイードの唄」。何だかますますはじけてきた田代万里生。人生あれこれ欲張る、人生エンジョイ讃歌!
 『レ・ミゼラブル』より福井晶一の「彼を帰して」。高音に透明感があり、心地よい。福井晶一ともっと深く出逢いたい! 続く「民衆の歌」には、闘いに血がたぎってやまない思い。
 『オリバー!』より、田代万里生の「愛はどこに?」。――空の彼方で、一緒にくるくる回っているような。
 『回転木馬』の「もしも あなたを愛したら」、『シー・ラヴズ・ミー』の「バニラ・アイスクリーム」と、涼風真世は七色の声色を使い分けて雰囲気の異なる二曲を歌い継ぎ。そして、『42nd ストリート』の「42丁目」。――宝塚時代の映像で、涼風が『ノバ・ボサ・ノバ』の「アマール・アマール」を歌うのを聴いて、かつて夫が「…歌う悪魔…」とぼそっと言ったことがある――その声がその音として鳴っている、ただそれだけで、悪魔に魅入られるように思った…との意。今日、「42丁目」を聴いて、“歌う悪魔”にこれからますます魅入られていきたいと思ったことだった。
 『ミス・サイゴン』より山崎育三郎で「神よ、何故?」。――生と死の狭間にあるが故に命激しく燃えた愛。「世界が終わる夜のように」では、藤岡正明自身が楽器となって音色を奏でているかのような歌声に、陶然。
 『ジャージー・ボーイズ』より、中川晃教、藤岡正明、海宝直人、福井晶一で「ジャージー・ボーイズ・メドレー」――ブロードウェイで号泣のあまり終演後席を立てなくなったあの感動が甦る。人生、いろいろあって、ケンカもして、でも、最後にはグループとして同じ舞台に立って、声を重ねて、その四人ならではのハーモニーを聴かせる、その、“いろいろあって”の物語に、あのときあんなにも心揺さぶられたのだと思うし、年齢を重ねてますます、“いろいろあって”が身に染みる。
 朝夏まなとが芯を務める、『ダンス オブ ヴァンパイア』の「フィナーレ」。女性としてかっこよくなってきた!
 『1789』より加藤和樹の「サ・イラ・モナムール」。相手役になって一緒に激しく踊りたかった! 「♪きっとうまくいく」の確信感。
 『ビューティフル』より平原綾香で「ナチュラル・ウーマン」。聴いていて、思い出した。アレサ・フランクリンが一昨年亡くなったときに目にした記事で、アレサは、この曲にある”you”――歌い手を”natural woman”と感じさせるところの――を、“神”ととらえて歌っていた…という話が心に深く残ったことを。トークも超天然。さらにナチュラル・ウーマン化した平原綾香の舞台が楽しみ!
 『モーツァルト』より、中川晃教の「僕こそ音楽」――フィギュアスケートの羽生結弦選手の演技を観ていると、ほんの細かな、何気なく見える動作一つにも、彼が人生の時間をかけて創り上げてきたもの、その重みを感じるときがある。そして、本日、中川晃教の歌唱にも、同じ重みを感じた。何気なく発しているように聴こえる細かな音の一つ一つが、彼が、これまでの人生、歌い手として歩み、選び取ってきたすべての反映に他ならない。その結果としての、今、このときの、「僕こそ音楽」との高らかな表明――今日の舞台では、中川晃教が歌うたび、ほとんど本能的な反射で涙が流れた。
 『エリザベート』より、山崎育三郎のトート、田代万里生のルドルフで、「闇が広がる」。――常に生の隣にあるものとしての、死。新たな決意を秘めた、涼風真世の「私だけに」。
 花總まりの「明日は幸せ」、笹本玲奈×田代万里生の「あなたに続く道」と、『マリー・アントワネット』の曲を続けて聴いていて、…自分自身、また新たな視座で、マリー・アントワネットを、この作品を、受け止められるかもしれない…! と。ということで、帰り道、マリー・アントワネット関連本を新たに購入(マイ本棚にはマリー・アントワネットだけでコーナーがあるのです)。
 『レディ・ベス』より、花總まりの「秘めた想い」。その包容力の中で、安心しきって、赤子のように泣きじゃくる自分がいた――レディ・ベス、すなわちエリザベス1世は“国の母”とも言える存在だったと思うのだけれども、帝国劇場の舞台にすっくと立つその人に、劇場空間に響き渡るその歌声に、母の愛にも擬せられるような、すべてを大きく包み込む愛を感じた――。
 ちなみに、マスクが標準装備となっている昨今、涙を流すのも大変なのである。「涙出た!」と察知するや否やハンカチでまめに押さえるようにしないと、マスクが濡れる。しかし、人間、マスクが濡れるからと言って涙を流さないようにしようとか努力してコントロールできるものではないのである。ある段階までくると、…もうしゃあない…と諦めて、いっそ、清々しく流す(笑)。それもこれも含めて、いろいろあって、帝国劇場での大切な思い出がまた増えた日。
2020-08-21 23:59 この記事だけ表示
 18時からのライブ配信を視聴。今宵は<Program A>の千穐楽。
 物語の舞台となる山々の景色が広がるような、生田絵梨花の『サウンド・オブ・ミュージック』表題曲歌唱。『王様と私』より「シャル・ウィ・ダンス?」。宝塚の新進娘役ばりに可憐な一路真輝! そこへダンディな今井清隆登場。声の重なりにうっとり。続いては『キス・ミー・ケイト』から「ソウ・イン・ラブ」をデュエット。一路のしっとりパッショネイトな愛、今井の深い愛。『屋根の上のヴァイオリン弾き』の「陽は昇り又沈む」は、市村正親の歌い出しから全員で合唱。舞台のその一瞬に人生をかけてきた人々の哀歓を感じ、涙。井上芳雄で『ラ・マンチャの男』の「見果てぬ夢(騎士遍歴の唄)」――この曲を聴くと私は、タイトルロールを当たり役として来た松本白鸚の舞台上の雄姿に加え、スペイン出身のフィギュアスケーター、ハビエル・フェルナンデスの氷上の雄姿をも思い出すのである。松本白鸚がその活躍を通じて築いてきた日本のミュージカルの歴史を汲む者として、ラストの「♪あの星のもとへ」ににじませた、確固たる決意。『ナイン』の「グイードの唄」は、人生あれもこれもと欲張る歌詞に、前々より深く共感しており(笑)。歌う田代万里生に恋する男のムードあり。城田優は『ピピン』より「コーナー・オブ・ザ・スカイ」。――一瞬一瞬の生、その時間の砂を、愛おしく必死に掌で握りしめるような。不確かなるこの生を力強く確かめるような、ラストの高音。今井清隆で『レ・ミゼラブル』より「彼を帰して」。心の痛みによってさらに大きくふくらんでいく愛の深さ。透き通るような高音。祈りのようなラスト・トーン。そして、続く「民衆の歌」ではその歌声がどっしりとした芯となって。今井清隆のお茶目なかわいさ、豊かな歌声を、劇場空間でまた体感したい…!
 『ラ・カージュ・オ・フォール』より、市村正親で「ありのままの私」。――ブロードウェイで、作品に初めてふれたとき、一幕ラストのこのナンバーで、嗚咽のあまり手に持っていたタオルに突っ伏し、休憩時間に入ってもしばらく泣き止むことができなかった…。それ以来、この曲は、私の人生のテーマソングの一つなのである――何か困難に直面したとき、私も、この曲の歌詞にあるように「♪I bang my own drum」と心の中で胸を張る。そんな曲を、今夜、市村正親の歌で聴けて本当によかった…。“ありのままの私”が素直に歌う歌は、“ありのままの私”に素直に響く。他者なくして自分はここには存在できないこと。――また劇場でお逢いしましょう!
 『ガイズ&ドールズ』の「はじめての恋」。スーツ姿がびしっと決まって、加藤和樹はギャンブラー、スカイ・マスターソンが実に似合いそうである! 『ミス・サイゴン』より新妻聖子で「命をあげよう」。神の御心のような、大きな愛についての歌。『南太平洋』より一路真輝で「すてきな人に恋してる」。――今夜、かわいすぎである。実に清らかな正統派ヒロインである。空の彼方まで舞い上がるような、恋する乙女の高揚感満載! 作品の一場面がヴィヴィッドに浮かぶ。『ダンス オブ ヴァンパイア』の「フィナーレ」を、黒い革ジャン姿もりりしい新妻聖子が芯となってかっこよく決める――この曲が「Tonight Is What It Means to Be Young」として最初に使われた映画『ストリート・オブ・ファイアー』が大好きな人間として、大満足の迫力! 森公美子が芯となっての『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』の「さあ、声を出せ!」。ノリノリ! 楽しさ、画面のこちらまで伝わってきてます! 『1789』より「サ・イラ・モナムール」。加藤和樹、決意の一曲! その濃厚さが最近非常にツボである。ダンディさと渋みがますます加わってきたら…と想像して、今後がますます楽しみに。古川雄大で『モーツァルト!』より「僕こそ音楽」。Crystal-clear! そして、深い。歌いながら、自らが演じるモーツァルトという人間を慈しんで抱きしめるような。メロディと共に、彼の魂が浮遊していく。晴れやかに明るく、解き放たれて。自分の道を歩んでいくぞ! という決意と自信をみなぎらせて。
 『エリザベート』より、一路真輝×井上芳雄で「私が踊る時」。生と死の息詰まる対決、スリリングなエロスにゾクゾク! していたら、我が家のパソコンの画像が乱れたのでした。城田優×古川雄大で「闇が広がる」。今宵は、古川雄大時間が舞台の時間とがっちりかみ合っていた! 『ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812』より井上芳雄で「塵と灰」――神との対話の如き。新たな決意。目指せ頂点。『マリー・アントワネット』より、新妻聖子が作品世界を背負って「100万のキャンドル」を歌う。舞台に立ちながら見せる探究心に、女優としての職人魂を感じて。――もっと新妻聖子と深く出逢いたい! 内なる物語が絶対おもしろい人だと思う。新・新妻聖子がこれから楽しみ。
 ラストは、『レディ・ベス』より、花總まりで堂々「秘めた想い」。彼女が背負うもの、背負ってきたものの大きさを思い、人の世の幸せを願う彼女の幸せを願う。――どっちが先か、競争! ――話はまったく飛ぶのですが、前々から思っている。どうして和央ようか&花總まり主演で『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』が上演されないのだろうか、と――清水邦夫のこの傑作戯曲も、1982年の初演(演出は、この作品で8年ぶりに清水とコンビを組んだ蜷川幸雄)は東宝プロデュース公演!
 ミュージカル版「紅白歌合戦」の如く、非常に見応え聴き応えのある舞台でした。ライブ配信で、日本全国の人々とその時間を共にわかちあえたと思うと、それも非常にうれしい。
2020-08-17 23:59 この記事だけ表示