藤本真由
(舞台評論家・ふじもとまゆ)
1972年生まれ。
東京大学法学部卒業後、新潮社に入社。写真週刊誌「FOCUS」の記者として、主に演劇・芸能分野の取材に携わる。
2001年退社し、フリーに。演劇を中心に国内はもとより海外の公演もインタビュー・取材を手がける。
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ドラマ
…段田安則が、現実世界の銀行から出向してきて特別出演している人みたいに見える…! 一回腹の中にぐっと落とし込んでから爆発させる堺雅人が勢いに乗ってきた感あり。それにしても、顔、近いですね…。
2020-08-23 23:59 この記事だけ表示
国土交通大臣を演じる江口のりこの、いけしゃあしゃあとした口ぶり、白々しい微笑み、いいねえ。そして、ここへ来て鈴木壮麻も投入〜! “グレート・キャプテン”の異名にふさわしい切れ者キャプテンに扮して、しびれる演技を披露。パイロットの制服姿もりりしい。木場勝己といい、声のいい役者揃いで、耳福。段田安則の抑えた声での演技、尾上松也の誠意のこもったセリフ、粟根まことの軽妙な小悪党ぶり、よかった。八十田勇一&山西惇の「劇団そとばこまち」出身”兄弟”の絵面の濃さ。そして、大和田暁役の香川照之がだんだんかわいく思えてきた。今日の半沢直樹(堺雅人)の活躍はとりわけ“時代劇”感を思わせて。
2020-08-16 23:27 この記事だけ表示
今井朋彦の見せ場、ありました〜。スーツ姿から一変、作業着姿で発する怜悧な声がツボ。そして、光の加減で半分が影、その残り半分の顔で凄む四代目市川猿之助のド迫力。古田新太との息詰まる対決。――その一瞬の表情に、彼が一身に背負うもの、その歴史の重みがスパークして。池田成志については、あまりに濃ゆい人が多い中、もしかしたらさわやかキャラだったかしら…と勘違いしそうになっていたが、違う違う、相当濃ゆかった。そして、新展開で眼鏡姿の段田安則登場。やっといわゆるバンカーっぽいイメージの人が現れた…と思っていたら。
ここで木場勝己投入〜〜〜!!!
落ち着き払っているからこそ、ときに背筋をビリビリと震わせるように響くあの声が、今後どのように奏でられていくのか。その隣には、山西惇。そして、柄本明に江口のりこ。昨夜はそこでテンションが振り切れました(笑)。それにしても、暑い夏には辛いカレー! みたいなキャスティング。
ここで木場勝己投入〜〜〜!!!
落ち着き払っているからこそ、ときに背筋をビリビリと震わせるように響くあの声が、今後どのように奏でられていくのか。その隣には、山西惇。そして、柄本明に江口のりこ。昨夜はそこでテンションが振り切れました(笑)。それにしても、暑い夏には辛いカレー! みたいなキャスティング。
2020-08-10 23:31 この記事だけ表示
2013年版は観ていないのですが、視聴者がこのドラマに何を求めているのか、次第にわかってきたような。部下に対する半沢直樹(堺雅人)の長台詞がよかった。古田新太のドアップ。四代目市川猿之助の“や〜ら〜れ〜た〜”の表情。おもしろすぎてムヒムヒ。そして、あひるの人生ベスト10に入る舞台『コペンハーゲン』(マイケル・フレイン作、鵜山仁演出、亡くなった島次郎の舞台美術も素晴らしかった)でハイゼンベルク役を演じた今井朋彦に次回さらなる見せ場はあるのか、話の展開と共に見逃せませぬ。
2020-08-02 23:26 この記事だけ表示
…半沢直樹(堺雅人)の敵役、伊佐山泰二役の四代目市川猿之助の演技に、先週から、誰彼となくこう告げたい。
…お姫様役やると世にもかわゆい人なんですよ〜〜〜!!!
世界に向かって叫びたい。…否、一番そう言い聞かせたいのは自分自身かもしれず。だって。半沢に対する憎々し気な態度が、こ〜わ〜い〜。観ていて小憎らしい。あのかわゆさは、何処。しかし。次第に、…憎々しいのもっとやって〜とクセになってくるあひるであった。今宵は憎々しさがかっこよくすらあった。今まで観たことのない四代目が観られて高揚。
それにしても。銀行も証券会社もIT会社も勤めている人が濃ゆい…。濃すぎる。選りすぐり。就職活動時、「あなた、おじさんとチークダンス踊れる? 私は踊れるわよ!!!」と先輩女性リクルーターに威嚇されてひいっとなったり、「優秀だけど、女性だからねえ…」と面接を落とされたり(ちなみにこの銀行はもはやこの世に存在しません)、銀行業界にはさんざんな思いをしたあひるであるが、濃ゆいメンバーの濃ゆい演技に過去が払拭されそうです。というか、今、観ていてしみじみ思う。…そもそも銀行絶対向いてないよね、自分。
…お姫様役やると世にもかわゆい人なんですよ〜〜〜!!!
世界に向かって叫びたい。…否、一番そう言い聞かせたいのは自分自身かもしれず。だって。半沢に対する憎々し気な態度が、こ〜わ〜い〜。観ていて小憎らしい。あのかわゆさは、何処。しかし。次第に、…憎々しいのもっとやって〜とクセになってくるあひるであった。今宵は憎々しさがかっこよくすらあった。今まで観たことのない四代目が観られて高揚。
それにしても。銀行も証券会社もIT会社も勤めている人が濃ゆい…。濃すぎる。選りすぐり。就職活動時、「あなた、おじさんとチークダンス踊れる? 私は踊れるわよ!!!」と先輩女性リクルーターに威嚇されてひいっとなったり、「優秀だけど、女性だからねえ…」と面接を落とされたり(ちなみにこの銀行はもはやこの世に存在しません)、銀行業界にはさんざんな思いをしたあひるであるが、濃ゆいメンバーの濃ゆい演技に過去が払拭されそうです。というか、今、観ていてしみじみ思う。…そもそも銀行絶対向いてないよね、自分。
2020-07-26 23:49 この記事だけ表示
四代目市川猿之助、怪演〜!!!
2020-07-19 23:08 この記事だけ表示
今宵ラストの松永久秀(吉田鋼太郎)との対話シーンで、明智十兵衛光秀に扮する長谷川博己のじっくりとした受けの芝居が光った。冷静沈着なその振る舞いが、知的な判断力に秀でた光秀の人となりを堂々感じさせた。
2020-05-24 23:20 この記事だけ表示
駒(門脇麦)と明智家との縁が解き明かされる場面、無力さを吐露した息子・明智十兵衛光秀(長谷川博己)を受け止める場面、光秀の母・牧役の石川さゆりの活躍回。最近、神山彰・編著『商業演劇の光芒』の「歌手芝居の命運――最後の『国民演劇』」の章を読んでいて、改めて、芝居とショーの二本立てから成る「座長公演」の芯を務めることによってスター歌手の内に培われている演技の力に考えを巡らせていたところ。「誇り高く」と自らに言い聞かせる長谷川光秀の言葉も心に沁みて。彼の活躍がもっと見たい。
2020-05-17 22:52 この記事だけ表示
まなざしもきりり、幼い子供ながらも政治情勢を冷徹に見極めている松平竹千代(後の徳川家康)役の岩田琉聖の演技が◎。
2020-03-22 23:29 この記事だけ表示
…明日はお別れ、明智十兵衛光秀(長谷川博己)の前で踊る際、目線に彼への想いをにじませる駒(門脇麦)。駒に帰蝶(川口春奈)への想いを聞かれ、認めながら目線を落とす十兵衛。二人の目の芝居が心に残った回でした。
2020-03-08 23:26 この記事だけ表示