トップバッターは森山直太朗で「夏の終わり」。…歌い出しから情景に一気に引き込まれて、気がつくと作品世界の中、歌い手と共に立っていた。会いたい人が、たくさんいて…。夏の終わりが苦手なあひる。秋風が吹くと不思議なくらい一気にセンチメンタルになるのです――今は幸いというべきか、観劇と原稿執筆とで忙しくしていて、センチメンタルになる余裕がないのですが。そのセンチメンタルのツボを押すのはやめて〜と思ってしまった(笑)素晴らしい歌。二曲目の「すぐそこにNEW DAYS」の趣向は、串田和美演出作品の楽しさを思わせて。
 八代亜紀「舟唄」。――なじみのスナックのカウンターの向こう、いつも無口でにこにこ客の話を聞いているママが、ある日、思い出話を語り出し、…えっ、ママってそんな苦労してたの? と驚くが如き。
 生田絵梨花&海宝直人で「Wake Me Up」。二人の強い想いが歌声と共に、しっくりまっすぐ重なって。
 A.B.C-Z「GAME OVER!!!」。塚田僚一は『ボクの穴、彼の穴。』初演(2016)で声が個性的だな…と思ったのだけれども、踊りもひかれるものがあった。
2020-09-15 23:59 この記事だけ表示
 トップバッターは純烈「愛をください」。大人のニュアンスでぐいぐい来た。
 DA PUMP「if...」。せつない。
 坂本冬美「岸壁の母」。――世間の荒波と泥によって洗われ、磨き上げられた心と歌声。岸に一人たたずむ女性の上の空を、一羽の鳥が羽ばたいてゆく。…降りてくる人なのかな…とも思う。
 ハロプロ選抜メンバー8人で「ふるさと」。…立ち止まって、青空に一つ浮かんだ白い雲を一人、眺めているような。
 五木ひろしで、恩師である山口洋子×平尾昌晃コンビによる「別れの鐘の音」。――若返っている。何故か、子供のころに見た五木ひろしになっている…! 彼は、無観客のNHKホールの客席に向かって、手を振りながら歌っていた…。生者、死者問わぬ無数の魂に向かって手を振っていた。此岸にも、彼岸にも届かせんと歌っていた…。身体を、心を、ふりしぼるようにして、泣いた…。井伏鱒二の名訳で知られる唐詩の一節、「さよならだけが人生だ」を思い出した――。
 サンプラザ中野くんが、パッパラー河合のギターで「大きな玉ねぎの下で」。…甦る青春。「大きな玉ねぎ=日本武道館」、ということで、あひるの武道館の思い出はといえば、大学の入学式、そして故ジョージ・マイケルの来日コンサート。新米記者時代、ハロプロ関係の取材をしに行ったことも。
 DA PUMP「Fantasista〜ファンタジスタ〜」。歌、踊りともいつも完成度&満足度高し。めくるめくダンシング〜。
 五木ひろし「遠き昭和の…」。彼を取り巻くように、記憶の中の人たちの面影が、回る。思い出が、回る。ぐるぐる回るその様に幻惑される不思議な感覚。…昭和はまったく遠くなかった。心にめらめら炎を燃やした青年がそこに居た。――出逢いの予感。
2020-09-08 23:59 この記事だけ表示
 トップバッターはデビュー50周年の松崎しげるで「愛のメモリー」。セピア色の想い出が途中からあざやかに色づいていって、優しく激しく歌声に抱きしめられていくような。歌い手としての人生を選んだ幸せに満ちあふれていて。改めて、素敵な歌!
 Little Glee Monster「ECHO」。5人が魂を燃やして力強く絶唱。…真心の涙。You’re on fire, so I’m on fire!
 宮本浩次「悲しみの果て」。…嗚咽。人のいないNHKホールの客席一つ一つに紅い薔薇を咲かせて、その大きな薔薇の花束を画面のこちら側に差し出すような。どこの世界も同じようなもので、それがわかっただけでも、同じ悲しみを共有して、一緒に闘っていけるから。――もはや、宮本浩次なしの人生は考えられない私がいる。
 石川さゆり「風の盆恋歌」。明治・大正期の美人画や、樋口一葉の描く世界が、幻のようにふっと立ち上がって。――内なる“恋”が昇華していく。美に生きる人は艶やかである。
 King & Prince「&LOVE」。ストーリー性に富んだ振付。もっとキラキラできる!
 Little Glee Monster「足跡」。高村光太郎の詩「道程」の一節、「僕の前に道はない/僕の後ろに道はできる」を思い出した。今日の5人は歌声がビュンビュン飛んでいた。
 宮本浩次「P.S. I love you」。ド直球! 追伸どころか本文も全部ラヴ!(笑) 肩を抱いたり心を抱きしめたり、変幻自在なその歌声。深く大きな大人の愛の持ち主である。魔法のような、暗示療法のような、セラピー効果。エレファントカシマシ&宮本浩次の楽曲を用いた舞台作品が登場したらいいのに!
 STU48「思い出せる恋をしよう」。変わりヘムのスカートが揺れる振付がかわいい。
 市川由紀乃「なごり歌」。――ギターを置いて出て行った男の歌が、嫁ごうと決めた日に、深夜ラジオから流れる。すごいシチュエーションである。――今でもこわいのですが、さらに情念を解き放ったら、すさまじくこわくなるのでは? ←わくわくどきどき。
 刀剣男士 formation of 葵咲「約束の空」。超長身の御手杵(田中涼星)のキレある踊りに目が釘付け。
 谷原章介&赤木野々花アナウンサーのほっこりかつ切れ味鋭い司会で、今宵も楽しいひとときでした。
2020-09-01 23:59 この記事だけ表示
 m.c.A・TとDA PUMPで<まだまだ夏は終わらない>メドレー。地元の熱い祭り、高円寺阿波おどりが中止になったのでいまいち夏を実感できていないあひるの心を、キレキレの歌と踊りのエネルギーが直撃!
 AKB48の16人でスペシャル・メドレー。柏木由紀の長い手足の動かし方が優美。
 志尊淳×城田優の「全力少年」。少年も少女も、成長していかなくてはいけない。そのせつなさ。あんなにも笑顔で歌っているのに、聴いていて涙がにじんでしまうのは、何故――? 二人の心が共にはじけて。
 嵐「Happiness」。5人の瞳がキラキラ! そのキラキラこそ、アイドル! かけがえのない5人。
 Hey! Say! JUMPで「夏の王様」。気合は感じた。その曲調なら、もっと力を抜いた感じに見せてもかっこいいかも。
 森山直太朗「生きてることが辛いなら」。――カラカラに乾いたスポンジのような心をしぼった果てにポトリ、落ちた一滴の水のような希望。
 TUBE×鈴木雅之で、それぞれの名曲を交互にメドレー。まさに音を楽しむTUBEが、世界を夏色に染め上げていく。やっぱり、日本の夏はTUBEだぜ!
 ジャニーズWEST「証拠」。魂の咆哮! 夏を感じさせるワイルドなパワー。そういえば、桐山照史は舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』でも激しく魂を迸らせていたのでした。
 瑛人「香水」。…よし、一緒に闘おう! つらいことも楽しいことも、歌い手としての貴方を成長させてくれるから。
2020-08-26 21:04 この記事だけ表示
 三山ひろし&山内惠介が、アコーディオンの伴奏で「誰か故郷を思わざる」。――人それぞれの心にある、それぞれの故郷。ということで、今宵のテーマは“故郷”。
 上白石萌音が、アンジェラ・アキの「HOME」をカバー。彼女の中の故郷が浮かんで、涙じわじわ。幅広い役柄で、末長く観ていきたい人だな…と思う。
 三山ひろしで「南国土佐を後にして」。“総天然色”という宣伝文句華やかなりしころの映画のフィルムが回っているような物語性。古き良き昔への郷愁。土佐に住む父と、都会に住む主人公とでは、生活がまるで違ってしまっていることの、物理的距離と、心理的距離と。――高知県出身で、大阪に移り住んで銀行員として働いていた母方の曾祖父のことを思った。それにしても、いい声!
 上白石萌音で「夜明けを口ずさめたら」。地に足がしっかりついていて、それだからこそ、いい意味で浮世離れした透明感を感じさせる。人としてのしっかりした芯を感じる。
 山内惠介で「残照」。まだまだ全然行ける!
 NMB48「だってだってだって」。…よし、一緒に闘おう! &今晩よく闘った! 踊りめっちゃ揃ってた! そうなると、大人数だからこその迫力がびしっと出てくる。衣装の袖が振りで揺れるのがかわいくて、覚えて一緒に踊りたくなる。さすがのなにわパワー!
2020-08-25 23:37 この記事だけ表示
 「24時間テレビ」をつけたら、どぶろっくがやっていた。昨年の大晦日に稲垣吾郎が渾身の演技を見せて、昨年のあひるブログの大トリを飾った、件のミュージカル風下ネタ、その「24時間テレビ」バージョンを。流れもオチもわかっているのに、やっぱり爆笑。人間心理の本質、その一面を教えられた思いである。感謝している。いい声の二人をいつかミュージカルでも観てみたいものである。…って、また書いちゃった(笑)。それにしても、心の間隙を衝いてくるなあ。
2020-08-23 23:59 この記事だけ表示
 宝塚雪組トップスターとフィギュアスケーターが、かわるがわるお互いをインタビュー。浅田真央の望海風斗への質問が真っ向からの直球勝負で面白く、自分としても勉強に。望海風斗の返答も、優等生すぎず、けれどもさすが、組を背負う存在ならではだな…と。前半はぽわぽわした感じだった浅田真央が、インタビューされる側に回っては座長としてのきりっとした表情を見せて。見応えありのこの番組、再放送はNHK Eテレにて15日0時より。16日の「浅田真央サンクスツアー 滋賀公演」ライブ配信、アーカイブ視聴になるかもだけど、観ます。
2020-08-10 23:33 この記事だけ表示
 氷川きよしで、「時代おくれ」。――それが昭和の男なら、私も昭和の女だったりする。そして、思う。氷川きよしに出逢えて本当によかった!
 細川たかし「イヨマンテの夜」。――神降ろしの如き歌声。奉納。ほとんど、呪術的儀式のような。全員が踊り狂って幕となる、宝塚歌劇の名作ショー『ノバ・ボサ・ノバ』(1971年初演、作・演出:鴨川清作)を思い出した。
 山崎育三郎「長崎の鐘」。…難しい曲に果敢に挑んでいった。『The Musical Concert at Imperial Theatre』、当たってます!
 いきものがかり「YELL」。一人、歩く道。――いつか、再び交わることもあるでしょう。涙をこらえ、コートの襟を立てて去っていく――あら、それじゃあ、宝塚の男役である(笑)。
 エレファントカシマシ「俺たちの明日」。――宮本浩次に、「♪オマエは今日もどこかで不器用にこの日々ときっと戦ってることだろう」と歌われると、いつも、…全部お見通しか〜、トホホ〜と頭を抱えて苦笑いしたくなるのである――きっとそういう人が多いことであろう。この曲における「オレ・オマエ」呼びは、勲章!
 JUJU「やさしさで溢れるように」。…あれから、彼のことを思わなかった日はない――だから、あの日の映像が観られないままでいる。舞台に立つ彼は、この胸の中でまだ生きている。そのとき彼は、舞台に立つ喜び、生きる喜びにあふれていた…。
 松任谷由実の「やさしさに包まれたなら」をみんなで合唱――少女のころ、カセットテープを聴きながらよく一緒に歌っていた曲。男声で聴くユーミンもいいものです。
 Eテレで22時より放送の「SWITCHインタビュー 達人達 望海風斗×浅田真央」は連休中に観ます〜。明日は観劇!
2020-08-08 23:57 この記事だけ表示
 最初のナンバーは「見上げてごらん夜の星を」。石川さゆりの静かな歌い出しから、夜空の星々が希望の如く瞬いて。NHKホールの客席に光がきらめき、そこに歌い手たちが立つ演出も粋。白い衣装の氷川きよしが空の彼方からやってきた王子のよう。――歌い手みんなの気持ちが一つになり、NHKホールを満たして素敵なオープニング。
 Little Glee Monsterで「世界はあなたに笑いかけている」。ノリよく元気で、楽しんでいるのが伝わってきて◎。
 純烈「プロポーズ」。画面のこちら側へのアピールが楽し凄かった(笑)。
 平原綾香が、イタリア・クレモナ在住のヴァイオリニスト横山令奈とリモートコラボで「Jupiter」。−−歌声に抱きしめられるひととき。私も、夜毎の散歩で木星を見つけたとき、まるで一変してしまったこの世界は、彼方からどう見えるのか、想いを馳せるときがある。
 Foorin「パプリカ」。ジャンプ、めっちゃはじけてた!
 氷川きよし「限界突破×サバイバー」。目にあざやかな赤の衣装で、まるで彼自身がアニメの中のキャラのよう。歌うたび、自分の中から違う自分が出てくる、そんな自分を彼自身が楽しんでいることにドキドキワクワク! 歌い終わるといきなりキュートに脱力するのが好き。
 関ジャニ∞が松竹座から「LIFE〜目の前の向こうへ〜」。…心に浸透圧がかかったように、じわじわっと、涙。人が人にできることって、いいな…と。私は歌舞伎観劇で行くことが多い松竹座だけれども、ジャニーズ・ファンにとっても大切な劇場であることを知ることができて、今はなかなか行かれないその劇場空間が久しぶりに見られて、うれしかった…。エールもらった!
 Perfume「FLASH」。三人が一体となった気迫みなぎるパフォーマンス。シュッシュッとカルタを配るみたいなポーズが楽しい。闘いに挑む女戦士の趣。
 さだまさし「風に立つライオン」。2011年、東日本大震災後の難しい時期に、宝塚花組二番手時代の壮一帆がディナーショーで取り上げていて、いい歌だな…と思っていた。そのときも感じたことなのだけれども、これは、決意の曲なのだな…と。私自身、人から反応がかえってきて初めて気づかされることも多いです。だからこそ、人間にとって他者の存在は大切であり、必要なのだなと思うのです。
 石川さゆり「ソーラン節」。――人と人とが集まる祭りというものが本質的にもつ猥雑なパワーが、その歌声の中に在る。
 一瞬出てきた谷原章介は、今日も超安定の司会ぶりでした〜。
2020-08-08 20:56 この記事だけ表示
 というわけで、歌舞伎座から帰ってきての「うたコン」。トップバッターはTUBEで「夏を待ちきれなくて」。――夏の終わりのせつなさ等も盛り込まれて、“夏”の概念の表現が多彩なのが、さすが。二曲目の「日本の夏からこんにちは」も、その夏の表現が人生と共に深みを増していっていることを感じさせる音頭。
 坂本冬美「あばれ太鼓」のモチーフは『無法松の一生』――最近とみに、演歌の歌詞の成り立ちに興味が湧いており。
 田原俊彦。――『三谷幸喜のショーガール〜告白しちゃいなよ、you〜(Social Distancing Version)』風に、告白します。子供のころ、“トシちゃん派”で“明菜派”でした。カナダのオタワに住んでいた時代、祖母が『ベスト・オブ田原俊彦』のカセットテープを送ってくれたので、本日流れた懐かしい映像の曲はすべて歌える。…どころか、「ブギ浮ぎI LOVE YOU」の映像が「♪笑うしかない」で終わり、ご本人が「ハハハハ」と笑ってその歌詞の続きを突っ込んでいましたが、ブラウン管の前であひるも「ハハハハ」とまったく同じように突っ込んでおり(さらにはその続き「♪馬鹿だね」まで…)。そして、田原俊彦、スペシャル・メドレー披露。脚めっちゃ上がってた! …己の原点に向き合った瞬間でした。
 乃木坂46。…一緒に闘おう!
 坂本冬美「俺でいいのか」。そう問う男の心情を歌って、そこにくっきり描き出されるは、問われてにっこりうなずく女の姿なのだった…。三味線の如き響きで歌声に寄り添う、斉藤功のギターの音色。
 AKB48。…一緒に闘おう! 闘わなければ何も変わりません!
 8日の「ライブ・エール」、観ます。
2020-08-04 23:59 この記事だけ表示