石川さゆりとJUJUで「ウィスキーがお好きでしょ」――ピアノは清塚信也。女性同士、人生の先輩・後輩でしっとり歌い上げ、心の通い合いを感じさせて。今年初めに上演された宝塚宙組の『アクアヴィーテ!!』はウィスキーをテーマにしたショー作品で、この曲を歌って客席降りする大盛り上がりの場面があったのだけれども、今ではまるで夢のような演出である。
 続いても清塚信也のピアノで、石川さゆりの「津軽海峡冬景色」。ますます妖艶! 雪がしんしんと降り積もる様が浮かんでくるようなアレンジで、名曲に新たな息吹が吹き込まれて。
 三山ひろし&山田太郎で「新聞少年」。…趣味人・三山ひろしは苦労人でもあったのだった。そして、この曲の歌詞の通り、夢をかなえて。最近ますますりりしい。山田太郎の歌声に元気をもらい。
 おかゆが「五番街のマリー」をカバー。…生死を超えて、残る想い。
 島津亜矢「海鳴りの詩」。作詞家、作曲家が、歌い手に歌を託すことの意味、その重さに思いを馳せずにはいられない歌だった…。
 Snow Man「まいったネ今夜」。洒脱なナンバーで、9人で回転までぴったり揃えてきた!
 JUJU「奏」。強くて、優しい人……。私にとっても、この胸の中に生きるその人が、私にとってのその人なのです。そうやってそれぞれの心の中にその人が今も生きているということを、みんなで持ち寄って分かち合えたら。
 緑黄色社会「Mela!」。女性二人に男性二人、ブルーでコーディネートを合わせた四人の仲間感がとてもいい。その雰囲気のよさが、コーラスにも感じられて。ヴォーカル長屋晴子が歌う姿が色っぽい。
 Snow Man「KISSIN' MY LIPS」。手足の長さを活かした岩本照の動きに心惹かれて。
2020-10-20 11:59 この記事だけ表示
 トップバッターは小林旭の「熱き心に」。北国の青い空がぱあっとパノラミックに広がる旋律が大好きな曲。熱き心が伝わって!
 石丸幹二×堀内敬子、劇団四季の同期コンビで「美女と野獣」。――マジカルな世界がくるくると展開〜と思ったらカメラワークもくるくると。石丸のたっぷりとした声。堀内のふくよかな声。共に歌うことで培われてきた二人の絆。
 ブルース特集で淡谷のり子の映像登場――新米記者時代、最晩年の淡谷さんをイベントにて取材させていただく機会があり、その際手に取った自伝『いのちのはてに』は今も本棚にあり。戦時中、始末書ものだったドレス姿で歌って、「これが、わたしの戦闘服なのよ」と憲兵に言った話等々、モダンガールの生き様がかっこよすぎるのです――。そして、水森かおりが淡谷のり子の「別れのブルース」をカバー。港町で生まれる、一夜限りの行きずりの恋。曲のもつ根源的なせつなさを引き出す歌唱。
 真田ナオキで「あなたのブルース」。昭和レトロのキャバレーにタイムスリップしたよう。
 森進一「港町ブルース」。――この歌によってできあがった透明な装置を通過することによって、聴く前と聴いた後とでは自分自身が変わってしまったような、不思議な思い。今日まで生きていてよかった気持ちと、あの世に行ってあの世でしか逢えない人に逢いたい気持ちと、でもやはりこの世に生きているからこそこの世の人に逢いたい気持ちと。
 小林旭「昔の名前で出ています」。――流行歌に濃厚な人生のドラマが描かれていた時代を思う。今、そのようなドラマをすくって描いているのは、どのメディアなのだろうか――。それにしても、マイトガイは、いくつになっても永遠にマイトガイ!
 大原櫻子「#やっぱもっと」。歌える人である。「昔の名前で出ています」との世界観の違いが興味深く。
 石丸幹二「マイ・ウェイ」――圧巻の絶唱。デビュー30周年記念CD「The Best」に、『オペラ座の怪人』からのナンバーと『ラブ・ネバー・ダイ』からのナンバー双方が収録された意味を、聴きながらじっくり噛みしめていた。彼の人生の“マイ・ウェイ”に舞台評論家として関われることを幸せに思う。
 BOYS AND MEN「Oh Yeah」。8人が一丸となっての圧がすごい。イエロー平松賢人の動きに心惹かれて。
 森進一「昭和・平成・令和を生きる」。――純粋な結晶体。その瞬間、この世に、歌とその歌い手しか存在しなくなるような。
2020-10-12 23:47 この記事だけ表示
 忙しすぎて遅くなりました〜。
 氷川きよしの歌、田代万里生のピアノで、山口百恵の名曲「さよならの向う側」。二人の想いがしっくり重なって。演歌により一層真摯に耳を傾けるようになってから、歌舞伎や文楽もまた以前とは違う感覚で聴けるようになり&「氷川きよし特別公演」に足を運んだことで、氷川きよしファンにとっての「明治座」を分かち合うことができ、明治座という劇場空間に対する認識がさらに広がり。…と思っていたら。明治座公演『恋、燃ゆる。〜秋元松代作『おさんの恋』より〜』の主題歌「恋、燃ゆる。」を氷川きよしが歌うというではないですか。どうしたって、『近松心中物語』(作・秋元松代&演出・蜷川幸雄)で森進一が「それは恋」を歌ったことを思い出し。
 美川憲一&山内惠介で「さそり座の女」。男性歌手同士でのこの歌のデュエット、いい!
 天童よしみ&Da-iCEの花村想太&大野雄大で「見上げてごらん夜の星を」。天童の歌声の力強さ――つらい時代、…絶対に幸せになるんだ…と夜空を見上げて誓っていた姿が浮かぶ。幸せになった。だから、つらい時代の後には幸せがやって来ることを確信している――。
 田代万里生で「ムーン・リバー」。So romantic! 月明かりの下で二人ゆったり揺れているような。
 山内惠介「名月赤城山」。新国劇の流れを汲む劇団若獅子の公演で観た『国定忠治』を思い出し。りりしい! 重心もうちょっと低い方がさらにかっこよく見えるような。
 氷川きよしで「月がとっても青いから」――もともと、菅原都々子のオリジナルも大好きなのです。――みんな一緒に幸せに! という強い決意。
 Da-iCE『ONE PIECE』主題歌メドレー。花村想太の歌声に浮遊感あり。
 天童よしみ「夜明け前」。――ちょっとつらくて、うなだれそうになったとき、くっと前を、上を向こう! という気持ちにさせてくれる。そんなパワーが、演歌にはある。いつか来る幸せを確信している人の歌声には、聴く者を励ます力がある。
2020-10-05 23:51 この記事だけ表示
 トップバッターは森山直太朗で「夏の終わり」。…歌い出しから情景に一気に引き込まれて、気がつくと作品世界の中、歌い手と共に立っていた。会いたい人が、たくさんいて…。夏の終わりが苦手なあひる。秋風が吹くと不思議なくらい一気にセンチメンタルになるのです――今は幸いというべきか、観劇と原稿執筆とで忙しくしていて、センチメンタルになる余裕がないのですが。そのセンチメンタルのツボを押すのはやめて〜と思ってしまった(笑)素晴らしい歌。二曲目の「すぐそこにNEW DAYS」の趣向は、串田和美演出作品の楽しさを思わせて。
 八代亜紀「舟唄」。――なじみのスナックのカウンターの向こう、いつも無口でにこにこ客の話を聞いているママが、ある日、思い出話を語り出し、…えっ、ママってそんな苦労してたの? と驚くが如き。
 生田絵梨花&海宝直人で「Wake Me Up」。二人の強い想いが歌声と共に、しっくりまっすぐ重なって。
 A.B.C-Z「GAME OVER!!!」。塚田僚一は『ボクの穴、彼の穴。』初演(2016)で声が個性的だな…と思ったのだけれども、踊りもひかれるものがあった。
2020-09-15 23:59 この記事だけ表示
 トップバッターは純烈「愛をください」。大人のニュアンスでぐいぐい来た。
 DA PUMP「if...」。せつない。
 坂本冬美「岸壁の母」。――世間の荒波と泥によって洗われ、磨き上げられた心と歌声。岸に一人たたずむ女性の上の空を、一羽の鳥が羽ばたいてゆく。…降りてくる人なのかな…とも思う。
 ハロプロ選抜メンバー8人で「ふるさと」。…立ち止まって、青空に一つ浮かんだ白い雲を一人、眺めているような。
 五木ひろしで、恩師である山口洋子×平尾昌晃コンビによる「別れの鐘の音」。――若返っている。何故か、子供のころに見た五木ひろしになっている…! 彼は、無観客のNHKホールの客席に向かって、手を振りながら歌っていた…。生者、死者問わぬ無数の魂に向かって手を振っていた。此岸にも、彼岸にも届かせんと歌っていた…。身体を、心を、ふりしぼるようにして、泣いた…。井伏鱒二の名訳で知られる唐詩の一節、「さよならだけが人生だ」を思い出した――。
 サンプラザ中野くんが、パッパラー河合のギターで「大きな玉ねぎの下で」。…甦る青春。「大きな玉ねぎ=日本武道館」、ということで、あひるの武道館の思い出はといえば、大学の入学式、そして故ジョージ・マイケルの来日コンサート。新米記者時代、ハロプロ関係の取材をしに行ったことも。
 DA PUMP「Fantasista〜ファンタジスタ〜」。歌、踊りともいつも完成度&満足度高し。めくるめくダンシング〜。
 五木ひろし「遠き昭和の…」。彼を取り巻くように、記憶の中の人たちの面影が、回る。思い出が、回る。ぐるぐる回るその様に幻惑される不思議な感覚。…昭和はまったく遠くなかった。心にめらめら炎を燃やした青年がそこに居た。――出逢いの予感。
2020-09-08 23:59 この記事だけ表示
 トップバッターはデビュー50周年の松崎しげるで「愛のメモリー」。セピア色の想い出が途中からあざやかに色づいていって、優しく激しく歌声に抱きしめられていくような。歌い手としての人生を選んだ幸せに満ちあふれていて。改めて、素敵な歌!
 Little Glee Monster「ECHO」。5人が魂を燃やして力強く絶唱。…真心の涙。You’re on fire, so I’m on fire!
 宮本浩次「悲しみの果て」。…嗚咽。人のいないNHKホールの客席一つ一つに紅い薔薇を咲かせて、その大きな薔薇の花束を画面のこちら側に差し出すような。どこの世界も同じようなもので、それがわかっただけでも、同じ悲しみを共有して、一緒に闘っていけるから。――もはや、宮本浩次なしの人生は考えられない私がいる。
 石川さゆり「風の盆恋歌」。明治・大正期の美人画や、樋口一葉の描く世界が、幻のようにふっと立ち上がって。――内なる“恋”が昇華していく。美に生きる人は艶やかである。
 King & Prince「&LOVE」。ストーリー性に富んだ振付。もっとキラキラできる!
 Little Glee Monster「足跡」。高村光太郎の詩「道程」の一節、「僕の前に道はない/僕の後ろに道はできる」を思い出した。今日の5人は歌声がビュンビュン飛んでいた。
 宮本浩次「P.S. I love you」。ド直球! 追伸どころか本文も全部ラヴ!(笑) 肩を抱いたり心を抱きしめたり、変幻自在なその歌声。深く大きな大人の愛の持ち主である。魔法のような、暗示療法のような、セラピー効果。エレファントカシマシ&宮本浩次の楽曲を用いた舞台作品が登場したらいいのに!
 STU48「思い出せる恋をしよう」。変わりヘムのスカートが揺れる振付がかわいい。
 市川由紀乃「なごり歌」。――ギターを置いて出て行った男の歌が、嫁ごうと決めた日に、深夜ラジオから流れる。すごいシチュエーションである。――今でもこわいのですが、さらに情念を解き放ったら、すさまじくこわくなるのでは? ←わくわくどきどき。
 刀剣男士 formation of 葵咲「約束の空」。超長身の御手杵(田中涼星)のキレある踊りに目が釘付け。
 谷原章介&赤木野々花アナウンサーのほっこりかつ切れ味鋭い司会で、今宵も楽しいひとときでした。
2020-09-01 23:59 この記事だけ表示
 m.c.A・TとDA PUMPで<まだまだ夏は終わらない>メドレー。地元の熱い祭り、高円寺阿波おどりが中止になったのでいまいち夏を実感できていないあひるの心を、キレキレの歌と踊りのエネルギーが直撃!
 AKB48の16人でスペシャル・メドレー。柏木由紀の長い手足の動かし方が優美。
 志尊淳×城田優の「全力少年」。少年も少女も、成長していかなくてはいけない。そのせつなさ。あんなにも笑顔で歌っているのに、聴いていて涙がにじんでしまうのは、何故――? 二人の心が共にはじけて。
 嵐「Happiness」。5人の瞳がキラキラ! そのキラキラこそ、アイドル! かけがえのない5人。
 Hey! Say! JUMPで「夏の王様」。気合は感じた。その曲調なら、もっと力を抜いた感じに見せてもかっこいいかも。
 森山直太朗「生きてることが辛いなら」。――カラカラに乾いたスポンジのような心をしぼった果てにポトリ、落ちた一滴の水のような希望。
 TUBE×鈴木雅之で、それぞれの名曲を交互にメドレー。まさに音を楽しむTUBEが、世界を夏色に染め上げていく。やっぱり、日本の夏はTUBEだぜ!
 ジャニーズWEST「証拠」。魂の咆哮! 夏を感じさせるワイルドなパワー。そういえば、桐山照史は舞台『泣くロミオと怒るジュリエット』でも激しく魂を迸らせていたのでした。
 瑛人「香水」。…よし、一緒に闘おう! つらいことも楽しいことも、歌い手としての貴方を成長させてくれるから。
2020-08-26 21:04 この記事だけ表示
 三山ひろし&山内惠介が、アコーディオンの伴奏で「誰か故郷を思わざる」。――人それぞれの心にある、それぞれの故郷。ということで、今宵のテーマは“故郷”。
 上白石萌音が、アンジェラ・アキの「HOME」をカバー。彼女の中の故郷が浮かんで、涙じわじわ。幅広い役柄で、末長く観ていきたい人だな…と思う。
 三山ひろしで「南国土佐を後にして」。“総天然色”という宣伝文句華やかなりしころの映画のフィルムが回っているような物語性。古き良き昔への郷愁。土佐に住む父と、都会に住む主人公とでは、生活がまるで違ってしまっていることの、物理的距離と、心理的距離と。――高知県出身で、大阪に移り住んで銀行員として働いていた母方の曾祖父のことを思った。それにしても、いい声!
 上白石萌音で「夜明けを口ずさめたら」。地に足がしっかりついていて、それだからこそ、いい意味で浮世離れした透明感を感じさせる。人としてのしっかりした芯を感じる。
 山内惠介で「残照」。まだまだ全然行ける!
 NMB48「だってだってだって」。…よし、一緒に闘おう! &今晩よく闘った! 踊りめっちゃ揃ってた! そうなると、大人数だからこその迫力がびしっと出てくる。衣装の袖が振りで揺れるのがかわいくて、覚えて一緒に踊りたくなる。さすがのなにわパワー!
2020-08-25 23:37 この記事だけ表示
 「24時間テレビ」をつけたら、どぶろっくがやっていた。昨年の大晦日に稲垣吾郎が渾身の演技を見せて、昨年のあひるブログの大トリを飾った、件のミュージカル風下ネタ、その「24時間テレビ」バージョンを。流れもオチもわかっているのに、やっぱり爆笑。人間心理の本質、その一面を教えられた思いである。感謝している。いい声の二人をいつかミュージカルでも観てみたいものである。…って、また書いちゃった(笑)。それにしても、心の間隙を衝いてくるなあ。
2020-08-23 23:59 この記事だけ表示
 宝塚雪組トップスターとフィギュアスケーターが、かわるがわるお互いをインタビュー。浅田真央の望海風斗への質問が真っ向からの直球勝負で面白く、自分としても勉強に。望海風斗の返答も、優等生すぎず、けれどもさすが、組を背負う存在ならではだな…と。前半はぽわぽわした感じだった浅田真央が、インタビューされる側に回っては座長としてのきりっとした表情を見せて。見応えありのこの番組、再放送はNHK Eテレにて15日0時より。16日の「浅田真央サンクスツアー 滋賀公演」ライブ配信、アーカイブ視聴になるかもだけど、観ます。
2020-08-10 23:33 この記事だけ表示