藤本真由
(舞台評論家・ふじもとまゆ)
1972年生まれ。
東京大学法学部卒業後、新潮社に入社。写真週刊誌「FOCUS」の記者として、主に演劇・芸能分野の取材に携わる。
2001年退社し、フリーに。演劇を中心に国内はもとより海外の公演もインタビュー・取材を手がける。
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展覧会
というわけで、本日、昼は中劇場で歌舞伎、夜はオペラハウスで『プリティ・ウーマン』を観劇、その合間には東京オペラシティアートギャラリーで展覧会「田賢三 夢をかける」を鑑賞と、ずっと初台にいました。展覧会には1993年の宝塚星組公演『PARFUM DE PARIS』の衣装もあり、これかわいいなと思ったドレスがマリー・アントワネットの装いにインスピレーションを受けたものだったり、着物の影響を受けた形や柄のものがあったり、『プリティ・ウーマン』公開のころのファッションを思い出させる空気感もあり。あひるが一番……これ欲しい! と思ったのは、ピンクの薄い生地に約20年かけて集めたという20種類以上の花柄のリボンを縫い合わせて作ったウエディングドレス。自身でデザインした花柄ではないのにたまらなくKENZO感があって、KENZOの花柄のハンカチを集めていたことを思い出し。
「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」(〜12月11日、国立新美術館)が非常に楽しかったのですが、「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」(〜12月17日、パナソニック汐留美術館)にもイヴ・サンローランのコスチュームジュエリーが出品されていて、両方観るとますますおもしろく。
4月10日から長期休館する渋谷のBunkamura。ザ・ミュージアムで9日まで開催中なのが「マリー・ローランサンとモード」展。先日、オーチャードホールでKバレエカンパニー『白鳥の湖』を観劇した際に立ち寄ったのですが、この展覧会で、画家・彫刻家のマリー・ローランサンとファッション・デザイナーのココ・シャネルが共に1883年生まれであることを知り。シャネル自身は受け取り拒否したという、やわらかな作風のローランサンが描いたシャネルの肖像画と、力強く意志的な横顔のシャネルの写真を見比べたり。カール・ラガーフェルドがデザイナーだった時代のシャネルのドレスやファッション雑誌『ガゼット・デュ・ボン・トン』のポショワール、舞台関連資料等、好きなものに囲まれる楽しい空間でした。
東京藝術大学大学美術館で明日から始まる展覧会の内覧会に行ってきました。上野のあたりは桜が見頃。
雀に猿に虎、愛嬌たっぷりの動物の絵がいっぱい。そして、今回初公開の「四季江戸名所」四幅は、三月大歌舞伎『隅田川』を思わせる美しさ。
美術館を出ると、花吹雪。花びらがひらひらと降りかかってきて、今年とりわけ強く思う、…桜の花の美しさと一つになりたい…という願いが、ちょっと叶った気分。
雀に猿に虎、愛嬌たっぷりの動物の絵がいっぱい。そして、今回初公開の「四季江戸名所」四幅は、三月大歌舞伎『隅田川』を思わせる美しさ。
美術館を出ると、花吹雪。花びらがひらひらと降りかかってきて、今年とりわけ強く思う、…桜の花の美しさと一つになりたい…という願いが、ちょっと叶った気分。
2021-03-26 23:33 この記事だけ表示